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島津製作所のPCR検査方法とは… 「唾液」だけで簡単に!

 

突然世界を襲った新型コロナウイルス。
誰もが体験したことのない急激な感染拡大の中、命を救おうと必死で格闘した医療関係者とともに活躍したのが、高度な医療機器の数々。

今回は、過去にカンブリア宮殿に登場した島津製作所とテルモの、100年のものづくりがいかに命を救ったのか…医療機器メーカーとしての新型コロナとの戦いを取り上げる。

 

カンブリア宮殿【コロナに挑んだ100年のものづくり!】島津製作所&テルモ特別版
2020年6月18日(木) 22時00分~22時54分

インタビュアー:村上龍 、小池栄子

 

島津製作所のPCR検査方法とは「唾液」だけで簡単に!

 

ここでは、医療機器メーカー島津製作所を取り上げていきます。

厚労省、島津製作所の「唾液によるPCR検査を認可」

 

厚生労働省は「唾液によるPCR検査を認可」しました。

 

従来は、鼻の粘液を採取する方法だったのですが、唾液でもできるようになったのです。

 

2020年6月5日。

島津製作所の子会社である「島津テクノリサーチ」で、PCR検査事業が始まりました。
その検査数は、1日当たり最大で300件をできるとのことです。

 

あなたもご存じの通り、日本でPCR検査が拡充できなかった理由・原因はいろいろありました。
10くらいはあるでしょうが、「検査機関や人が足りない」とか「SARSやMERSのときは直接的な影響は少なく、準備不足だった」・・・等々。

 

そして、島津テクノリサーチでの事業開始が2020年6月。

 

新型コロナウイルス(COVID-19)を受けて、PCR検査事業を始めたその背景には、「PCR検査結果が出るまでに、短時間で検査ができる検査キット」の開発の必要性というものが求められてきました。

 

これは何も国内に関わらず、海外においても、求められてきたことではあったのです。

 

これまでのニュースを聞く限り、未知の新型コロナウイルスであるし、

・「PCR検査って、結果が出るにしても随分と時間がかかるものだし、仕方ないよなあ。」
・「早くキット作って欲しいよな~」

と、あなたもどこかで感じていたと思うのです。

 

PCR検査のどの工程の部分に時間を要するのか?リスクとは?

 

「PCR検査のどの工程の部分で時間を要するのか?」

それは、「ウイルス遺伝子(核酸)の抽出すること」が、最も時間もかかる工程なのだそうです。

 

そういえば、核酸って聞いたことありませんか?

中学・高校の理科(生物)で習った記憶、ありますよね。
植物を使って顕微鏡を覗いて、実験したのではないでしょうか(核酸をみるために)。

 

でも今回はウイルスです。

ウイルス遺伝子(核酸)」としたとおり、RNAウイルスのほう!になります。

 

ウイルス遺伝子(核酸)を採取するために、鼻の奥や喉から採取する方法を採用していました。

PCR検査では、次の(1)~(4)という流れで進んでいきます。

 

鼻の奥から採取したとします。

①検体の採取・・・鼻の奥深くの粘液から検体を採取します

②ウイルス遺伝子(核酸)の抽出・・・もっとも人手が必要なところで、ここでウイルス遺伝子(核酸)の抽出。医療従事者への汚染や検体の取り違えなどが、もっとも起きやすい工程部分。

③ウイルス遺伝子の増幅・・・新型コロナウイルス特有のRNAウイルスを増殖させます

④増幅産物検出・・・変異や増幅産物の有無について調べます

 

日本でも新型コロナウイルスで「PCR検査を!」と騒ぎ始めたころから今日まで、鼻の奥や喉から採取する方法が主流でした(海外でもほとんどですが・・・)。これはこれで人手作業が必要です。

 

こんな経験ありませんか?(工程でいうと①の部分ですが。)

学校の健康診断、耳鼻科に行ったときに鼻の奥に細い綿棒を入れて突かれて、何となく嫌でしたよね。

リスクといえば、採取する人もされる人もありました。

鼻の奥や喉からの採取する方法では、炎症部分で痛かったり、採取棒で不快感を感じたり・・・。こればかしは本人しか分からない感覚です。

 

そしてもっとも、医療スタッフへのくしゃみなど飛沫(ひまつ)感染リスクが高いといった懸念点がありました。

 

唾液を検体とするPCR検査で、結果は?

 

今回の「唾液を検体とする方法」が認可されたのは、鼻の奥や喉から採取する方法と同じ精度で、感染有無の結果が得られるようになったからです(島津製作所)。

 

検査時間は、従来型PCR検査(鼻の奥や喉から採取する方法)と比較して、

 

採取した唾液やなどの検体を使い、試薬キットを使ってPCR装置にかけ、約1時間半程度(最短で1時間)で1回の検査ができるようになったからです。

そのことで、人手作業も低減することができるようになったとしています(島津製作所)。

 

このように「唾液を検体することで、簡単にできる」「医療スタッフへの飛沫感染リスクが抑えられる」ことで、採取する人もされる人も、効率よく短時間で検査結果がわかるようになりました。

 

この先秋冬を迎え、長期化するであろうコロナ禍において、これから検査キットを増産いくうえで、PCR検査の方法が大きな進化したと言えますね。

 

PCR検査の現状は・・・

 

確かに、厚生労働省は唾液によるPCR検査を認可が下りました。

しかし現状日本ではすぐにPCR検査を受けることができません。

 

症状があるかもしれないと保健所に連絡した挙句、なかなかPCR検査までたどり着くのに、日にち(時間)がかかかりすぎ!というニュースは、これまでに何度も見てきました。

これは、日本国内でしっかりとした検査体制が整備されていないこと、の現れでもあります。

 

とは言え、今回「唾液を検体」にできるようになったことで、抗体検査のハードルが、少々下がったということは言えるわけです。

 

被検者の感染の痕跡を調べるだけでなく、感染初期にできる「IgM抗体※」の有無も調べることができるので、無症状感染の疑いがある人を炙り出したりできるようになったのです。

 

※「IgM抗体」・・・被検者の血液や体液中に、細菌やウイルスなどに対して反応する"抗体"というものがあり、IgGやIgMといったもの(全5種類)があります。

 

つまり、無症状感染の段階から経過観察をしたり、感染を予防することが期待ができるようにはなったわけです。

 

島津製作所で出すPCR検査キット「2019新型コロナウイルス検出試薬キット」というものですが、現在月30万検体分(3000キット)に増強したとのことです(従来は10万検体分)。

ただ、PCR装置などの専門的機材や技術が必要なために、ドラッグストアなどの小売店や個人へのPCR検査キット販売は無いとのことです。

 

まとめ

新型コロナウイルス(COVID-19)

緊急事態制限も解除されましたが、その後北九州市では第二波が、東京でまた感染者が増加傾向にあるようにみえます。中国・北京の卸売市場でも集団感染発生してしまいました。

 

新型コロナウイルスの動き、本当に分からないですね。
私的には、今よりもインフルエンザと一緒になりそうな、秋冬の季節の動きが怖いです。

私は、北九州市が中国政府が第2波と構えたように、新型コロナウイルスについては第2波、第3波があるものだと思っていました。収束はあっても、終息はないのではないかとも考えています。

 

例えばインフルエンザ。

日本では秋~冬(11月~2月くらい)に発生するイメージがありますが、夏でもインフルエンザはあります(かかる人はかかります。)

 

ただ感染しないだけの免疫力があるだけであって、ふつうにインフルエンザは自然と共存しているだけに過ぎないからですね。

夏マスクも初めて!?経験したこともないこの暑い夏でも、条件さえ整えば、新型コロナウイルスは発生し、感染するものだと、そう認識していたほうが良いのではないかと思います。

 

新型コロナウイルスもインフルエンザも、"共存"する・しているという考え方ですね。

 

こうしている間にも、PCR検査の時間短縮ということで、海外・日本国内において全自動PCR検査用の試薬やキットの開発を、医療機器メーカーや製薬会社などが競っている状況です。

 

「検査用の試薬やキットを進化させる。」

 

ビジネス。実は将来的な独占販売権とか独占的なライセンス契約の話しに繋がっているのです。

 

<追記>島津製作所。ノーベル賞の田中耕一さん

2020年4月。久しぶりに株式会社島津製作所をニュースを聞きました。

島津製作所というと、2002年(平成14年)に田中耕一さんが「ノーベル化学賞」を受賞したのを、思いだします。

 

田中さんは当時、島津製作所に勤める40代半ばの会社員。現役の会社員として初のノーベル賞の受賞として、日本国内を沸かせ、大きな話題となりました。

(あれから年月が経ち、わたしもそんな年齢になりました。)

 

田中さんは現在、島津製作所シニアフェロー(その分野に著しい貢献があった者に授与する称号)、田中耕一記念質量分析研究所所長や田中最先端研究所所長などをされているとのことです。

コロナ禍において、田中さんは何かしら医療機器に携わる機会はあったのでしょうか?
その点、気になりますね。

 

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