日活ロマンポルノ「濡れた週末」が第39回東京国際映画祭の日本映画クラシックス部門で上映され、主演の宮下順子さんと根岸吉太郎監督が舞台挨拶に立ちました。宮下さんは当時を振り返り「白い目で見られた」と語り、47年を経て「時代が変わった」としみじみと話しました。根岸監督は「自分とは全く違う別人格が撮った感覚」と述べ、作品への思いを語りました。
47年ぶりの上映で蘇る当時の思い出
上映後、宮下順子さんは「いまでも恥ずかしくて、冷静に見られなくて、途中で下を向いちゃったりしました」と恥ずかしそうにコメント。根岸吉太郎監督は「初号試写以来47年ぶりに見た」と明かし、当時20代だった自分が撮った映画を「別人格の人間が撮っている感覚」と表現しました。
宮下順子が明かした「女優をやめたがっていた」過去
根岸監督は、30歳を迎えた宮下さんが女優をやめたがっていたと回想。宮下さんは「当時、日活のプロデューサーや所長に『やめる』ってずっと言ってました。この作品も一度は断ったけど、説得されて出ることになった」と懐かしそうに振り返りました。根岸監督はその状況を脚本に反映し、あえて「もう30だから」「年だから」といったセリフを入れたといいます。宮下さんはそれに対して「アタマにきて本番もずっと小さい声で早口で言ってました。かすかな私の抵抗でした」と笑いを誘いました。
日活ロマンポルノの自由と反抗心
根岸監督は日活ロマンポルノについて「根底に自由や反抗心がありました」と語ります。長年助監督を務めた監督たちが起用され、エネルギーが漲っていたこと、そして「セックスシーン以外は自由」という約束事があったことを説明。一方で「濡れた週末」を撮った時期には、先輩たちが確立したロマンポルノのスタイルに反発し、新しい取り組みを模索していたと述べました。
時代が変わった――47年後の感慨
宮下さんは47年を経て東京国際映画祭で上映されることについて「全然、予想外のこと」「当時は白い目で見られて、うさん臭い映画だと言われていた。こんなビッグイベントで立派な劇場で上映されるとは…時代が変わったのかな」と感慨深げに語りました。
関連ニュース:名作「赫い髪の女」が再映画化
同じく79年公開の宮下主演作「赫い髪の女」が、いまおかしんじ監督、行平あい佳主演で再映画化されることが発表されました。根岸監督は「とんでもない傑作。それを超える映画をつくるのは大変」と辛口エール。宮下さんは行平さんを「素敵な女優さん」と応援しました。
日活ロマンポルノをもっと楽しむには
根岸監督は「日活ロマンポルノは他にも面白い傑作がたくさんあるので、ぜひいろんな形でご覧になっていただけたら」と締めくくりました。各動画配信サービスでは、日活ロマンポルノの名作が続々と配信されています。まずは無料トライアルを利用して、歴史的名作を自分の目で確かめてみてください。









