ドキュメンタリー映画「プラスチック・ラブ!」は、第39回東京国際映画祭でワールドプレミアを迎えました。廃棄物を扱う現場から、ごみに向けられるマイナスイメージを変え、子どもたちとつながる活動や、不要になったものを次の使い手へ届ける取り組みが紹介されました。
作品の概要
「プラスチック・ラブ!」は、日本の廃棄物処理に携わる人々や素材と向き合う包装職人たちを訪ね、使い捨てプラスチックへの依存を見つめるドキュメンタリー。包むという日本の文化をたどりながら、私たちが何を捨てるのか、何を大切にするのかを問いかける。
- 監督:シビル・パトリナ、クレンタイン・ナット
- 上映時間:84分
- 公開予定:2027年春、ヒューマントストシネマ有楽町・渋谷ほか全国で順次公開
座間市職員・佐藤大輔さんの思い
上映後のQ&Aで登壇した座間市クリーンセンターの佐藤大輔さんは、ごみに向けられるマイナスイメージへの問題意識を語りました。
「汚いとか、臭いとか、そういったマイナスイメージが、とても自分は嫌」
その印象のままでは、子どもたちに環境問題への関心を持ってもらうことも難しいと考え、楽しさを入り口に自ら興味を持ってもらうための工夫を続けています。
具体的な活動
- 子どもたちへの啓発活動:クリーンセンターの職員たちは、子どもが喜ぶ遊びのコンテンツを考え、キャップアートなどに取り組んでいる
- 子ども服のリユース:使わなくなった子ども服を、まだ必要としている子どもへ届ける取り組みを開始
- 「「別のレールに乗せる」:不要になったものをただ捨てるのではなく、「いらなくなったものを簡単に廃棄するのではなく、誰かにつなげていく」ことが大切だと強調
監督が伝えたメッセージ
パトリナ監督は、本作について「プラスチックが主人公ではなくて、世界とのつながりを失ってしまったんじゃないか、というメッセージでもある」と説明。
- まずは「捨てる前に考えてほしい」と呼びかけ、廃棄した後にも多くの人の手や工程を経ていくことを指摘
- 「この映画を見た皆さんは、一旦冷静になって、捨てた後に人関わるんだろうって考えてほしい」
- 大きな問題のまま捉えると圧倒されるからこそ「できることに分解することが大切だと思います」
- マイボトルやエコバッグといった身近な例を挙げながら、すべてを変えようとするのではなく、人と物、捨てる行為とその後の工程につながっていると意識することを、最初の一歩に挙げた
映画公開情報
「プラスチック・ラブ!」は2027年春、ヒューマントストラシネマ有楽町・渋谷ほか全国で順次公開されます。上映時間84分。
【まとめ】
ドキュメンタリー映画「プラスチック・ラブ!」は、単なる環境問題の提起ではなく、私たちが捨てるものの背景にある「つながり」に気づかせてくれる作品です。映画公開前に、まずは身の回りの「捨てる前に考える」習慣から始めてみてはいかがでしょうか。









