映画『ゴジラ-0.0』(2026年公開)は、前作『ゴジラ-1.0』の続編で、復興途上の東京に新たな怪獣ギドラと復活したゴジラが襲来する物語です。ラストは希望の兆しがあるものの、前作のハッピーエンドとは異なりビターな後味で、好みが分かれる内容になっています。
怪獣パートの迫力
キングギドラとの空中戦や進化シーンが圧巻。怪獣の咆哮や足音が劇場で体に響く迫力。
- 前半はギドラ形態での戦闘機とのドッグファイトが迫力満点。容赦なくパイロットを殺す描写が怪獣の恐ろしさを強調。
- 雷を受けてキングギドラに進化する過程(首が生え、体表が割れて金色が現れる)はインパクト大。
- キングギドラの電気で物体を浮かせる攻撃は絶望感が凄まじい。
- ただし、大阪など各地を荒らした描写は語られるだけで映像では見られず、もう少し暴れシーンが見たかったという声も。
- ゴジラを捕食し、その光線能力を取り込む展開は「おっ」となるが、自らビームに耐えきれず三つの首が逸れてしまい、大きな活躍はなかった。
- 怪獣の鳴き声は爆音で、劇場でこそ味わえる巨大さの実感。
敷島一家のドラマはそこまで好みではなかった
主人公・敷島周りの人間関係や家族ドラマは、怪獣作品としては湿っぽく、やや冗長。
- 鳴雷作戦で命を落とした仲間たちとの交流が浅く、死後の扱いも薄い。
- 娘・明子の泣き演技は強すぎて気持ちが居た堪れなくなる。
- 一方で、隣人の太田さんの変化(前作では敷島に厳しかったが、今作では孤児院を運営)は良い対比。
野田健治周りのドラマはよい感じ
前作から続く野田の死は衝撃的だが、彼の後悔に決着をつける良い死にざま。
- 野田は特攻機開発の過去に苦しみ、その言葉が村上の復讐心を変えるきっかけに。
- 典子をゴジラ呼び出し兵器として利用しない約束を守ろうとする姿が、彼の後悔へのアンサーに。
- 死後もその想いは村上や敷島たちに受け継がれ、印象的な退場となった。
次回作がありそうなラスト
アメリカの介入や典子の遺伝子、ゴジラの生存など、続編への布石が多数。
- 村上は野田の言葉で一度は復讐心を抑えるが、アメリカの兵器転用姿勢を見て再び火がつく。
- 敷島一家は典子のゴジラ遺伝子のため逃げるが、お人好しな性格から再び怪獣と関わる可能性。
- ゴジラは傷を癒やすために海に帰ったが健在。続編を作りやすい下地が整っている。
感想まとめ
怪獣同士の戦いは満足できるが、敷島一家の結末は好みが分かれるビターな作品。
全体評価は3.0(5点満点中)。野田健治のドラマは見応えがあるが、前作と比べると続編ありきなビターエンド感がやや強い。怪獣映画としての迫力は十分なので、劇場の大画面と爆音で体感するのがおすすめです。









