オランダの映画館チェーンPathéが、催眠術を使って大好きな映画を初めて観たときの感動を再現する実験企画「Pathé Rewind」を実施しました。応募は終了しましたが、2026年11月9日にオランダ・ハーグの劇場で実験が行われます。対象作品は『セブン』『マトリックス』『インターステラー』『ラ・ラ・ランド』の4作品で、オランダ在住の18歳以上が参加可能でした(参加費無料)。
オランダ発の映画実験「Pathé Rewind」とは
要点:催眠療法士と協力し、映画のファーストインプレッションを再現する試み。
フランスの映画製作会社Pathéが運営するオランダの映画館チェーンが打ち出した実験企画です。30年以上のキャリアを持つ催眠療法士ビクター・クレーマーとタッグを組み、催眠術を用いて「大好きな映画を再び“初めて”体験できるのか」を本気で検証します。同社のブランド・PR・コミュニケーションマネージャーは「大好きな映画をもう一度、最初の時と同じ感覚で見直したいと思わない人はいない」とコメントしています。
対象作品は『マトリックス』『セブン』など4作品
要点:参加者は4作品から1つを選び、最も票を集めた作品が上映される。
実験の候補として挙げられているのは、いずれも映画史に名を刻む強烈な4作品です。
- 『セブン』(1995年)
- 『マトリックス』(1999年)
- 『インターステラー』(2014年)
- 『ラ・ラ・ランド』(2016年)
参加希望者はこの4作から自身の希望作品を一つ選択して応募。応募数が最も多かった1作品が上映作品として選出され、その作品に投票した応募者の中から30名が実験に参加できる仕組みでした。
実験の流れ:オンラインセッションから上映直前の催眠導入まで
要点:個別の催眠セッションを経て、劇場で上映直前に再び催眠状態へ。
選ばれた30名の参加者は以下のプロセスをたどりました。
1. 個別オンラインセッション(10月30日〜11月8日)
催眠療法士ビクター・クレーマーによる事前の個人オンライン催眠セッション。
2. 劇場に集合(11月9日)
オランダ・ハーグにある映画館「Pathé Buitenhof」へ。
3. 上映直前の催眠導入と本番上映
劇場の席に着き、スクリーン投影の直前に再び催眠状態へ導かれる。
4. いざ鑑賞へ
記憶をリセットされた状態で大スクリーンと対峙。初めて目にするかのように感じられるか検証。
参加条件と応募状況
要点:オランダ在住の18歳以上が対象、応募期間は2026年10月26日〜29日。
本企画への参加費は無料でしたが、対象はオランダ在住の18歳以上で、交通費は自己負担。応募期間は2026年10月26日から29日の23時59分までと非常に短いスケジュールで実施され、現在は受付を終了しています。
実験の目的と位置付け
要点:催眠の証明ではなく、映画体験の新たな可能性を探るためのもの。
公式の利用規約において、Pathéは「これは催眠術が有効であると証明するためのものではなく、『映画を再び初めて体験することは可能なのか?』という問いを探求するためのものだ」と明言しています。催眠の効果を100%保証するものではなく、あくまで映画体験の新たな可能性を探る実験という位置付けです。
ストーリーもオチも知り尽くしたはずの傑作を前に、人は再び息を呑み、息を止めてスクリーンを見つめることができるのか。映画館という空間が生み出す実験の行方は、今後の発表が待たれます。









