第39回東京国際映画祭のクロージングセレモニーで、成田凌さんが最優秀男優賞を受賞しました。最高賞の東京グランプリはミルチョ・マンチェフスキ監督の『妹兄とマンホールの蓋』が獲得。各賞の結果をまとめます。
成田凌が最優秀男優賞を受賞
三島有紀子監督が代理でトロフィーを受け取り、喜びのコメントを発表しました。
成田凌さんは映画『男ともだち』での演技が評価され、最優秀男優賞に輝きました。成田さんは出席できなかったため、同作の三島有紀子監督が授賞式に登壇。三島監督は「成田さんの良さを審査員の皆さんが見つけてくれて嬉しい」と笑顔を見せ、成田さんについて「沈黙の中に、言葉の裏に、身体性の中に、感情を宿すことができる希少な俳優さん」と称賛しました。また、撮影中に雪が降らず困った際、成田さんが「雪降れ」と祈ると本当に雪が降ったというハプニングも披露されました。
東京グランプリは『妹兄とマンホールの蓋』
北マケドニアの貧しい兄妹を描いた風変わりな作品が最高賞に輝きました。
『妹兄とマンホールの蓋』は、『ビフォア・ザ・レイン』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したミルチョ・マンチェフスキ監督の新作。北マケドニアの首都スコピエの周縁部を舞台に、マンホールの蓋や彫像をスクラップ屋に売って生計を立てる貧しい兄妹の日々を追います。マンチェフスキ監督はビデオメッセージを寄せ、「今回の受賞については、風変わりな映画の、ささやかな名誉回復だと思います」と語りました。
最優秀女優賞はフー・リン
フランス・香港合作『ふたりを結ぶ夜』での寮母役が高く評価されました。
フー・リンさんは鮮やかなチャイナドレスで登壇し、感激の涙を見せながら「東京国際映画祭の皆さんに感謝を申し上げたいです。私のチーム、父、母、そして私を育ててくれた北京電影学院の先生方にも感謝をしたいです」と感謝を述べました。
第39回東京国際映画祭 受賞結果一覧
- 東京グランプリ/東京都知事賞:『妹兄とマンホールの蓋』(ミルチョ・マンチェフスキ監督/北マケドニア、ブルガリア、セルビア、アルバニア、イタリア、イギリス合作)
- 審査委員特別賞:『魔法の星図』(スン・シュン監督/シンガポール)
- 最優秀監督賞:リサンドロ・アロンソ監督『ふたつの自由』(チリ、アルゼンチン、ルクセンブルク、ドイツ、イギリス合作)
- 最優秀女優賞:フー・リン(胡伶)『ふたりを結ぶ夜』(フランス、香港合作)
- 最優秀男優賞:成田凌『男ともだち』(日本)
- 最優秀芸術貢献賞:『今日が終わるまで』(イェレナ・マクシモヴィッチ監督/セルビア、ブルガリア、スロベニア、モンテネグロ、クロアチア、ドイツ合作)
- 観客賞:『ヘイゼル85』(テオドラ・アナ・ミハイ監督/ベルギー、オランダ、ドイツ合作)
- 「アジアの未来」作品賞:『シェリフェ』(タレク・ダウド監督/スイス、トルコ合作)
- スペシャルメンション:『12月のジャニ』(アリアニ・ダルマワン監督/インドネシア)
- Nippon Cinema Now部門作品賞:『シルバー・エクスプレス』(田中未来監督)
- Nippon Cinema Now審査委員特別賞:『いえないふたり』(まつむらしんご監督)
- アジア学生映画コンファレス作品賞:『太陽の下を駆け抜けて』(グエン・ヴー・ヒエン・チー監督/ベトナム)
- アジア学生映画コンファレス審査員特別賞:『彼女のすべて』(キム・ナムヒョン監督/韓国)、『すべて順調』(ナ・リーチェン監督/シンガポール)
映画祭の概要
今年の東京国際映画祭は10月26日から11月4日まで開催され、204本の作品が上映されました。
コンペティション部門には日本から3作品を含む全15作品が出品。国際審査委員長はロルフ・デ・ヒーア氏が務め、審査委員にはアレックス・ロー氏、オ・ジョンワン氏、渡辺真起子氏、ヨブ・ムーア氏が名を連ねました。
気になる受賞作品は、今後の劇場公開や配信に注目してみてください。この記事をきっかけに、東京国際映画祭で輝いた作品をぜひチェックしてみましょう。









