・『勝手にしやがれ』(1960)は、ジャン=リュック・ゴダール監督の長編第1作品。
・『勝手にしやがれ』の原題は「À bout de souffle」で、「息せき切って」の意味。
・台詞:”人生で一番の野心は?不老不死になって死ぬこと””女は8日後にすることを8秒後には嫌がる”
・『勝手にしやがれ』は複数の書籍で、映画最高の作品ベストテンにランキング入りしている。
・沢田研二(日本のシンガー)の代表曲『勝手にしやがれ』は、本作のタイトルが元になっている。
・関連作:『女と男のいる舗道』(1962)『はなればなれに』(1964)『気狂いピエロ 』(1965)『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)
映画『勝手にしやがれ』あらすじ・動画
映画『勝手にしやがれ』あらすじ
~あらすじ~
フランス、ヌーヴェル・ヴァーグの決定打と言わしめたジャン=リュック・ゴダール監督の最高傑作。警官を殺してパリに逃げて来た自転車泥棒のミシェルは、アメリカ人の恋人パトリシアとお互い自由で束縛のない関係を楽しんでいた。そんなある日、彼の元に警察の手が及んでくる。パトリシアはミシェルの愛を確かめる為、彼の居場所を警察に密告、そして彼にも同様に警察が追ってきた事を伝えるが……。出典:TSUTAYA DISCAS
映画『勝手にしやがれ』予告動画
À bout de souffle (Trailer)
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映画『勝手にしやがれ』監督・キャスト、原作紹介
映画『勝手にしやがれ』基本情報
本作(タイトル) | 勝手にしやがれ/À bout de souffle |
公開年 | 1960年 |
上映時間/再生時間 | 1時間30分 |
監督 | ジャン=リュック・ゴダール |
キャスト | ミシェル・ポワカール・・・ジャン=ポール・ベルモンド パトリシア・フランキーニ・・・ジーン・セバーグ ヴィタル刑事・・・ダニエル・ブーランジェ パルビュレスコ・・・ジャン=ピエール・メルヴィル チクる男・・・ジャン=リュック・ゴダール ジャーナリスト・・・フィリップ・ド・ブロカ ジャーナリスト・・・ジャン=ルイ・リシャール |
音楽 | マルシャル・ソラル |
主な受賞歴 | ・第10回ベルリン国際映画祭(1960年)銀熊賞/最優秀監督賞 ・ジャン・ヴィゴ賞(1960年)・フランス批評家連盟批評家賞(1961年) |
制作会社/配給元 | SNC、インペリア・フィルム、ジョルジュ・ド・ボールガール・プロダクション/SNC、新外映配給 |
映画『勝手にしやがれ』原作紹介
原作:フランソワ・トリュフォー
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
映画『勝手にしやがれ』関連作品
関連作として、『女と男のいる舗道』(1962)『はなればなれに』(1964)『気狂いピエロ 』(1965)『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)を紹介します。
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『女と男のいる舗道』(1962)
~あらすじ~
12のエピソードからなる娼婦ナナの物語。人生に疲れてしまったナナは娼婦として生活をはじめた。無感動にただ淡々と男の相手をするナナ。そんな彼女の前にある日、一人の男が現れた。ナナは彼に恋し、一筋の希望を見つけて、ヒモのラウールと別れる決心をするのだったが、気持ちの変化を知った彼はナナを他の売春業者に売り払おうとする。出典:TSUTAYA DISCAS
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:アンナ・カリーナ、サディ・レボ、ブリス・パラン、アンドレ・S・ラバルト
・第23回ヴェネチア国際映画祭(1962年)審査員特別賞
『女と男のいる舗道』は、ジャン=リュック・ゴダール監督の代表作であり、ヌーヴェルヴァーグの傑作の一つです。
この映画は、元女優のナナが売春婦に身を落としていく姿を12のタブローに分けて描きます。
ゴダールは、マルセル・サコット判事の著書『売春婦のいる場所』やエドガー・アラン・ポーの短編小説『楕円形の肖像』からインスピレーションを得て、自らオリジナル脚本を執筆しました。
主演のアンナ・カリーナは、ゴダールの当時の妻であり、彼女の髪型や服装は1920年代の女優ルイーズ・ブルックスに似せています。
また、ナナが涙を流しながら観る映画は、カール・テオドール・ドライヤー監督の『裁かれるジャンヌ』であり、このシーンは有名です。
この映画は、1962年のヴェネツィア国際映画祭でパジネッティ賞と審査員特別賞を受賞しました。
『はなればなれに』(1964)
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:アンナ・カリーナ、サミー・フレイ、クロード・ブラッスール、ルイーザ・コルペイン
『気狂いピエロ 』(1965)
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ、グラツィエラ・ガルヴァーニ
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ジョン・ルーリー、エスター・バリント、リチャード・エドソン、セシリア・スターク
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』は、ジム・ジャームッシュ監督の独立映画であり、ヌーヴェルヴァーグから大きな影響を受けた作品です。
この映画は、ニューヨークに住む無気力な青年ウィリーと彼の従姉妹エヴァ、そして彼の友人エディがアメリカ各地を旅する姿を描きます。
エヴァは、ハンガリーから来た移民であり、売春婦になることを考えています。この映画は、白黒のシンプルな映像や長回しや静止画の多用など、ゴダールの手法に似たスタイルで撮られました。
また、この映画は、1984年のカンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞しました。
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)はこちらから
映画『勝手にしやがれ』口コミ(見どころ・感想)
映画『勝手にしやがれ』口コミ(見どころ・感想)
今観ても変というか、奇抜な映画のハシリというか( ^ω^)・・・
パリを舞台としたフランス映画。ヌーベルバーグの騎手、ジャン=リュック・ゴダール監督の初の長編映画です。1960年公開の映画なので、今ではあまり見る人も少ないかもしれませんね。でも、当時この映画が世間に与えたインパクトはものスゴイものがありまして(とは言っても、私の生まれる前だから実際には知りませんけど)、アメリカン・ニューシネマなどに多大な影響を与えたものです。
この映画によって評価されたゴダール監督は、その後も長年に亘って多数の作品を製作し、映画界の巨匠としてヌーベルバーグの最頂点を突っ走ります。
それから主演はジャン=ポール・ベルモンド。その投げやりというか、退廃的なムードのある演技も魅力的です。
~感想~
唐突なクローズアップとか、即興演出、不自然とも取れるつなぎや、台詞回しなどなど、今観ても変というか、奇抜な映画のハシリというか。
ですが、ジャン=ポール・ベルモンドが魅力的に画面を引っ張ってくれてます。
この人、これ以前まではチョイ役しか出ていませんでしたが、この映画の大ヒットで一躍映画スターの座に押し上がることが出来ました。
ベルモンドは、同時期の二枚目スターであるアラン・ドロンとは比べ物にならないルックスの持ち主(失礼)で、ハンサムとはちょっといいづらいのですが、なんかカッコイイんですよ。
ゴダールも、そういう二枚目半的な魅力を使ってみたかったんでしょうね。
因みに、初期の漫画「コブラ」は、彼をモデルにしているとしか思えませんw。
「勝手にしやがれ」というタイトルは、主人公の男が中盤で口にする台詞の一つで、そこをタイトルに持ってくるのか、となかなかのセンスだなと思いました。
なお、沢田研二の代表曲「勝手にしやがれ」は、この映画がのタイトルの元ネタですが、タイトルだけパクったもので、お話とははちっとも関係ありませんw。
映画『勝手にしやがれ』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 6.38 | 7.7 | 3.8 | 3.5 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年8月13日時点のものです。
映画『勝手にしやがれ』まとめ
映画『勝手にしやがれ』エンタメのまとめ
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