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POINT:
・『どついたるねん』(1989)は赤井英和の自伝『浪速のロッキーのどついたるねん 挫折した男の復活宣言』から映画化された。
出演者も赤井英和をはじめとする大阪出身者が多く起用されている。
・赤井英和は現役時代『難波のロッキー』とも呼ばれていた。
戦績:21戦 19勝 16KO 2敗。
・『どついたるねん』のロケ地は、大阪市西成区にこだわっているようで、通天閣や新世界、飛田遊郭などが登場している。
・『どついたるねん』は、阪本順治監督のデビュー作でもある。
・関連作:『あしたのジョー』(1970・TV)『ロッキー』(1976)『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)『百円の恋』(2014)『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)『アンダードッグ 前編/後編』(2020)
・阪本順治監督作品:『王手』 (1991)『トカレフ』(1994)『KT』 (2002)『亡国のイージス』 (2005)『北のカナリアたち』 (2012)
目次

映画『どついたるねん』あらすじ・動画

映画『どついたるねん』あらすじ

~あらすじ~
“浪花のロッキー”と呼ばれた元プロボクサーの赤井英和が主演した本格的ボクシング映画。イーグル友田との試合で負傷し、再起不能となった元チャンピオン、安達英志。所属ジムを飛び出し、自らのジムを設立する。ある日英志は、ジムに現れた元ウェルター級日本チャンピオンの左島をコーチとして雇うが、英志の横暴な指導に練習生たちはみな去ってしまう。そこで、英志は古巣に戻り、会長とその娘・貴子、そして左島とともに奇跡のカムバックへ向け激しいトレーニングを始める……。

出典:Yahoo!映画

映画『どついたるねん』予告動画

どついたるねん

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映画『どついたるねん』無料視聴する方法と配信サービス

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映画『どついたるねん』監督・キャスト、原作紹介

映画『どついたるねん』基本情報

本作(タイトル)どついたるねん/Dotsuitarunen
公開年1989年
上映時間/再生時間1時間50分
監督阪本順治
キャスト安達英志・・・赤井英和
左島牧雄・・・原田芳雄
鴨井貴子・・・相楽晴子
鴨井大介・・・麿赤児
清田さとる・・・大和武士
安達太郎・・・笑福亭松之助
安達秋子・・・正司照枝
ジョー・・・升毅
北山次郎・・・美川憲一
輪島功一・・・輪島功一
宮田・・・芦屋小雁
音楽/主題歌
「DON’T WORRY」 原田芳雄
主な受賞歴第32回ブルーリボン賞(1990年)作品賞
制作会社/配給元荒戸源次郎/ムービーギャング

映画『どついたるねん』原作紹介

原本:『浪速のロッキーのどついたるねん 挫折した男の復活宣言』(講談社) 赤井英和
脚本:阪本順治

映画『どついたるねん』関連作品 ~ボクシング~

ボクシングを題材にしたTVや映画は数多くあります。
ここでは『あしたのジョー』(1970・TV)『ロッキー』(1976)『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)『百円の恋』(2014)『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)『アンダードッグ 前編/後編』(2020)を取り上げます。

これらの共通点や制作秘話、役者秘話などを紹介します。

まず共通点として挙げられるのは、「主人公がボクシングを通して成長や変化を遂げる」という点です。
どの作品も主人公は貧しく苦労してきた過去を持ち、ボクシングに打ち込むことで自分の価値を見出したり、人生の目標や意味を見つけたりします。

また、「ボクシング以外の人間関係や社会問題にも触れる」という点も共通しています。家族や恋人、トレーナーやライバルとの関係や葛藤、貧困や差別や尊厳死などのテーマが作品に織り込まれています。

次に、制作秘話・役者秘話について見ていきましょう。

『あしたのジョー』は1970年から1971年にかけて放送されたアニメで、原作はちばてつやと高森朝雄による漫画です。物語は、貧しいドヤ街に住む少年・矢吹丈(ジョー)が、元ボクサーの丹下段平に才能を見出され、天性のボクシングセンスを開花させるまでを描いています。また、ジョーがライバルの力石徹と死闘を繰り広げる最終回が衝撃的だったことでも有名です。本作は、ボクシングの技術や戦略を丁寧に描写し、リアルな試合シーンが多数登場することが特徴的です。

実は原作ではその後も物語が続いており、ジョーは世界チャンピオンに挑戦することになります。

『ロッキー』は1976年に公開された映画で、主人公のロッキー・バルボアをシルベスター・スタローンが演じました。スタローンは当時無名の俳優で、自ら脚本も書いてプロデューサーに売り込みましたが、主演を譲らないという条件で契約しました。物語は、フィラデルフィアの下町に住むボクサー・ロッキー・バルボアが、世界チャンピオンのアポロ・クリードとの試合に挑戦するまでを描いています。『ロッキー』は大ヒットし、アカデミー賞で作品賞や監督賞を受賞しました。その後もシリーズ化され、『クリード チャンプを継ぐ男』や『クリード 炎の宿敵』ではロッキーがトレーナーとして登場します。

『ミリオンダラー・ベイビー』は2004年に公開された映画で、クリント・イーストウッド氏が監督・共同製作・音楽を務めました。主人公のマギー・フィッツジェラルドをヒラリー・スワンクが演じました。スワンクはこの役のために体重を増やし、ボクシングのトレーニングを受けました。また、監督兼トレーナー役のクリント・イーストウッドは自ら音楽も担当しました。『ミリオンダラー・ベイビー』はアカデミー賞で作品賞や監督賞、主演女優賞や助演男優賞など4部門を受賞しました。

『百円の恋』は2014年に公開された映画で、主人公の一ノ瀬花子を安藤サクラが演じました。安藤はこの役のために体重を増やし、ボクシングのトレーニングを受けました。『百円の恋』は第39回日本アカデミー賞(2016年)最優秀脚本賞などを受賞しました。

『アンダードッグ 前編/後編』は2020年に公開された映画で、ボクシングに挑む若者のストーリーを2部作で描いています。この作品の制作秘話として、若手俳優たちがボクシングのトレーニングに取り組み、試合のシーンで本物のボクサーと対戦しました。彼らの情熱と努力が作品にリアリティをもたらしました。

 

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『ロッキー』(1976)
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『ミリオンダラー・ベイビー』
(2004)

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『百円の恋』(2014)
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『クリード チャンプを継ぐ男』
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『アンダードッグ 前編/後編』(2020)
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映画『どついたるねん』関連作品 ~阪本順治監督作品~

阪本順治監督は、「どついたるねん」でデビューしてから、「顔」「亡国のイージス」「北のカナリアたち」など多くの作品を手がけてきました。今回はその中でも視聴者が多い5本の映画について紹介します。『王手』 (1991)『トカレフ』(1994)『KT』 (2002)『亡国のイージス』 (2005)『北のカナリアたち』 (2012)です。

.これらの映画はすべて、社会や政治的な問題をテーマを扱っています。
『王手』は日本の大企業の内部抗争を描き、『トカレフ』はロシアの政治的混乱期におけるマフィアの暴力を扱っています。
『KT』は、韓国の大手通信企業の内部抗争を描いています。『亡国のイージス』は、韓国と北朝鮮の対立を背景に、アメリカ海軍のイージス艦が韓国領海に侵入した事件を扱っています。『北のカナリアたち』では、北海道の離島の分校でたった6人の生徒を教えていた教師のはるは、20年後の現在、教え子の一人が、ある殺人事件の重要参考人になっていることがわかって、北海道へと急ぎ・・・Σ(・□・;)

これの作品に、どんな共通点や制作秘話があるのでしょうか?阪本順治監督の作品の魅力を知りたい方はぜひお読みください。

まず共通点として挙げられるのは、「撮影所以後」を代表する阪本監督らしく、「生きることがどこまでも尊く感じられる」というテーマです。どの作品も時代や社会に翻弄されながらも懸命に生きる人々の姿を描いており、「生のぬくもり」や「日常の輝き」が感じられます。

『北のカナリアたち』は東映創立60周年記念映画として制作され、湊かなえ原作の短編集『往復書簡』に所収された「二十年後の宿題」を原案とし、北の離島の分校の先生と教え子たちの絆が心に残ります。

次に制作秘話ですが、『王手』 では、主演の赤井英和がボクシングのトレーニングを積んで役作りをしたことが話題になりました。
また『トカレフ』では、ロシアのマフィアに追われる主人公を演じた大和武士が、撮影中に実際に車に轢かれそうになったというエピソードがあります。『KT』では、日韓合作映画として制作されたことで、阪本監督は日本と韓国の歴史や政治について深く考えるきっかけになったと語っています。『亡国のイージス』では、防衛省や海上自衛隊の協力を得て、実際の護衛艦やヘリコプターを使って撮影が行われました。これらの作品は、阪本監督のリアリズムやドキュメンタリー的な手法が際立っています。

最後に。
主人公たちは、自分たちの信念や正義を貫こうとする人々であって、その姿勢が物語に強い力を与えています。さらに言うならば、これらの映画は社会の闇や裏側を描くことに重点を置いているために、わたしたち=観客にとっては非常に刺激的であり、現実と向き合うことを促しているといえるでしょう。

 

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『王手』 (1991)

~あらすじ~
大阪・新世界に住む真剣師の飛田と、プロの名人を目指す香山は幼なじみで、対照的な性格でありながらも二人は将棋が取り持つ腐れ縁の仲だった。そんな二人の前に老真剣師・三田村が現れる。飛田は老いた三田村にまったく歯が立たなかった。やがて、名人戦に出場した飛田はなんとか勝ち進み、再び三田村と相対するのだった……。

出典:Yahoo!映画

監督 : 阪本順治
出演 : 赤井英和、加藤雅也、広田玲央名, 若山富三郎

『トカレフ』(1994)

~あらすじ~
。幼稚園バスの運転手をしている西海道夫は、ある日、自分が運転するバスから息子のタカシを誘拐されてしまった。犯人は身代金を奪ったあげく、タカシを殺害し遺棄する。道夫はかつてタカシが元気だったころの運動会のビデオに、同じマンションに住む松村の姿をみとめ、彼が犯人ではないかと疑いを抱く。警察に相談しても聞き入れてもらえず、道夫は松村を追及しようとするが、逆にトカレフで撃たれてしまう。

出典:Yahoo!映画

監督 : 阪本順治
出演 : 大和武士、佐藤浩市

『KT』 (2002)


監督:阪本順治
出演 : 佐藤浩市、 キム・ガプス、チェ・イルファ、筒井道隆、 ヤン・ウニョン

『亡国のイージス』 (2005)

~あらすじ~
ある日、東京湾沖で訓練航海中のイージス艦“いそかぜ”が乗っ取られた。それは、副長の宮津と某国対日工作員ヨンファが共謀して実行したものだった。すでに艦長は殺害され、乗務員たちも強制的に退艦させられる。さらに宮津は政府に対し、全ミサイルの照準を東京・首都圏内に合わせたことを宣言するのだった。しかもその弾頭には、僅か1リットルで東京を壊滅させる特殊兵器“GUSOH(グソー)”が搭載されていた。政府が対応に手間取る中、艦の構造を熟知している先任伍長の仙石が独り、艦を取り戻しに向かうのだが…。

出典:TSUTAYA DISCAS

監督:阪本順治
出演:真田広之、寺尾聰、 佐藤浩市、 中井貴一、 勝地涼、 チェ・ミンソ、 吉田栄作

『北のカナリアたち』 (2012)

~あらすじ~
日本最北の島で小学校教師をしていた川島はる(吉永小百合)は、ある事故をきっかけに島から出て行ってしまう。それから20年後、東京の図書館で働いていた彼女は、教え子の一人が事件を起こしたことに疑問を抱き、かつての自分が受け持っていた生徒たちに会うため北海道へ向かう。恩師と再会した教え子たちは、それぞれに抱える複雑で苦しい胸中を明かす。

出典:Yahoo!映画

監督:阪本順治
出演 : 吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、森山未來

映画『どついたるねん』口コミ(見どころ・感想)

映画『どついたるねん』口コミ(見どころ・感想)

再起できない体になってしまったこと告げられるシーンは、まさしく赤井英和が現役時代に経験したことなので・・・。

~見どころ~
私が考える最大の見どころは、映画の始めから訪れます。
主人公がプロボクシングの試合中にKOされ、緊急手術を経て回復するも、ボクサーとしては再起できない体になってしまったことを医師に告げられるシーンは、まさしく赤井英和が現役時代に経験したことなので、このシーンは彼の現役当時を彷彿とさせるシーンで見るものを圧倒します。
また再起できない体にもかかわらず再起を決意し、練習を再開。

つらい減量を乗り越えて試合にカムバックするシーンは、赤井英和の当時を知るボクシングファンにとっては願ってもいないシーンです。

 

現役時代には、実際に見ることができなかったシーンを映画を通して見ることができるので、特に当時の赤井英和を知る方に、ぜひ見てほしい作品となっています。

~感想~
現役時代「浪速のロッキー」として絶大なる人気を誇り、人気以外のも実際に全日本新人王を獲得し、世界タイトル挑戦という輝かしい経歴も兼ね備えていた赤井英和。

ボクサー役で映画デビューするとあって、当時ボクシングファンだった私は、映画を見る前から興奮していたのを今でも覚えています。

 

ボクサーとして人気と実力を兼ね備えていた彼が演じるボクシングの練習シーンや試合でのファイトシーン、試合前の必死の減量シーンなど、どのシーンを切っとって見ても現役時代の彼をを彷彿とさせ、ボクシングファンにとって見どころ満載の映画となっています。
当時の赤井英和の活躍を知らない方でも、迫力のあるシーンの連続なので、見ていて飽きのこない内容だと思います。

客席で見ている臨場感が伝わりやすくなっています。

~見どころ~
北野武が『その男、凶暴につき』でデビューした同じ89年に公開された本作は、北野武と同じく90年以降最も日本映画に重要な監督の一人、阪本順治のデビュー作です。
低予算で当初テント興業だったのが口コミでヒットしたおかげで、劇場公開までできたほどの魅力に満ちた映画です。

プロボクサーだった赤井英和の自伝をもとに、本作が俳優デビューになる赤井英和が主人公を演じています。

また、ベテラン俳優の麿赤兒や原田芳雄から、プロボクサーだった大和武士や大和田正春、大阪にゆかりがある笑福亭松之助や正司照枝まで、多彩な顔ぶれが本作に出演していて、観ていて飽きません。しかもプロが演じるボクシングの試合シーンは圧巻です。

 

~感想~
10代にリアルタイムで観た映画ですが、今でも迫力があるラストのボクシングの試合シーンは記憶に残るほど圧倒されました。

 

予算の都合でカメラが一台しか用意できなかったり、エキストラが少なかったりしたせいで、カメラが客席側から撮ったショットが多いため、客席で見ている臨場感が伝わりやすくなっています。
同じボクシング映画の名作「ロッキー」のような“成り上がっていく”ストーリーと違い、再起不能と言われても笑いを交えつつ、真剣に復活を試みようとする“どうしてもボクシングをやめられない”というところが、心配しつつどうしても応援したくなる映画です。
「ロッキー」シリーズは、続いていますが、「どついたるねん」の続編がなくて残念です。

映画『どついたるねん』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb
(10点満点)
Filmarks
(5点満点)
Yahoo!映画
(5点満点)
点数6.637.03.43.6
評価サイトの特徴・映画情報/上映中の映画に!
・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い
・海外オンラインデータベース
・Amazon運営
・急成長中! SNSシェア強し
・過去作品、評価も厳しめ!?
・最初に見る。評価甘めかな!?
・Yahoo!運営

本作品の評価情報は2023年11月4日時点のものです。

映画『どついたるねん』まとめ

映画『どついたるねん』エンタメのまとめ

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映画『どついたるねん』動画が見れるサイトは?

 

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