・映画『アポロ13』(1995)は、アポロ13号爆発事故の実話に基づく作品であり、ジム・ラヴェルのノンフィクション”Lost Moon”を原作としている。
・センターエンジンの故障、酸素タンクの爆発などのトラブルに見舞われた『アポロ13』は、月着陸船操縦士らの危機対応により、無事に帰還した。「成功した失敗 (“successful failure”)」や「栄光ある失敗」等と称えられた。
・『アポロ13』関連作:『ライトスタッフ』(1983) 『オデッセイ』(2015) 『ファースト・マン』(2018) 『アポロ 11 完全版』(2019)
映画『アポロ13』あらすじ・動画
映画『アポロ13』あらすじ
~あらすじ~
どんな困難な危機であっても、人類の英知の前に不可能がない事を知らしめた、あまりにもドラマティックな実話を遂にハリウッドが映画化。1970年4月、月へ向けて打ち上げられたアポロ13号に爆発事故が発生。その絶望的な状況の中、ヒューストン管制センターでは3人の乗組員を無事地球に帰すため、必死の救出作戦が展開されていた…。出典:Yahoo!映画
映画『アポロ13』予告動画
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監督・キャスト、原作紹介
映画『アポロ13』基本情報
本作(タイトル) | アポロ13/Apollo 13 |
公開年 | 1995年 |
上映時間/再生時間 | 2時間20分 |
監督 | ロン・ハワード |
キャスト | ジム・ラベル・・・トム・ハンクス フレッド・ヘイズ・・・ビル・パクストン ジャック・スワイガート・・・ケヴィン・ベーコン ケン・マッティングリー・・・ゲイリー・シニーズ ジーン・クランツ・・・エド・ハリス マリリン・ラベル・・・キャスリーン・クインラン バーバラ・ラベル・・・メアリー・ケイト・シェルハート ジェフリー・ラベル・・・ミコ・ヒューズ メアリー・ヘイズ・・・トレイシー・ライナー ピート・コンラッド・・・デヴィッド・アンドリュース ディーク・スレイトン・・・クリス・エリス ヘンリー・ハート・・・ザンダー・バークレイ グリン・ラニー・・・マーク・マクルアー サイ・リーバーゴット・・・クリント・ハワード ジョン・アーロン・・・ローレン・ディーン ジェリー・ボースティック(FIDOホワイト)・・・レイ・マッキノン ウィリアム‘ビル’ポーグ・・・ブレット・カレン ニール・アームストロング・・・マーク・ウィーラー ギュンター・ウェント・・・アンドレ・ヒューレス 青年実業家・・・オースティン・オブライエン 用務員・・・トム・バリー 牧師・・・ランス・ハワード 隣人・・・ジェーン・ジェンキンス 騒々しい一般人・・・トッド・ハロウェル 下院議員・・・ロジャー・コーマン レポーター・・・ハーバート・ジェファーソン・Jr. |
音楽 | ジェームズ・ホーナー |
主な受賞歴 | 第68回アカデミー賞(1996年)音響賞(録音賞)、編集賞 |
制作会社/配給元 | イマジン・エンターテインメント/ユニバーサル映画 |
映画『アポロ13』原作紹介
原作:ジム・ラヴェル、ジェフリー・クルーガー
脚本:ウィリアム・ブロイルス・Jr.、アル・レイナート
『アポロ13』のトラブル
風疹によるメンバー変更、センターエンジンの故障、酸素タンクの爆発、電力の不足、二酸化炭素濃度の上昇、降下用エンジンによる軌道修正、司令船の再起動、大気圏突入 |
映画『アポロ13』関連作品
月面有人探査や宇宙ものの映画は豊富です。
逆に言うと、深海や地球の中へ・・・というものは、製作しにくいところもあるのでしょうね。
映画『アポロ13』関連作品ということで、評価の高い作品を集めてみました。
以下の作品のDVDパッケージ「画像」をクリックすると、Amazon・楽天で作品詳細等を確認することができます。
『ライトスタッフ』(1983)
~あらすじ~
男たちは、大空に全てを託した1950年代後半。
宇宙計画でソ連に遅れをとったアメリカは、マーキュリー計画を実現させるべく、急遽7人のパイロットを選出。
新世界へと旅立つヒーローとして、彼らの前途は約束されてはいたが、ロケットも未完成の計画は無謀といえるものであった。
その一方で、初めて音速の壁を破った伝説のテスト・パイロット=チャック・イエガーは、自らの手で大空へ挑戦し続けていた…。
TVニュースや写真で語られる華やかな活躍とは全く別の宇宙開発史とも言える本作。
サム・シェパードを始めとする絶妙なキャスティング、フィリップ・カウフマンの演出、音楽が結実し、アカデミー賞4部門を受賞した映画史に残る傑作である。出典:Amazon
監督:フィリップ・カウフマン
出演:サム・シェパード、スコット・グレン、エド・ハリス、ジェフ・ゴールドブラム、デニス・クエイド、バーバラ・ハーシー、ランス・ヘンリクセン、パメラ・リード、キャシー・ベイカー、ヴェロニカ・カートライト
・第56回アカデミー賞(1984年)音響賞(録音賞)/作曲賞(歌曲・編曲賞)/編集賞/音響編集賞
・第27回ブルーリボン賞(1985年)外国映画賞
『オデッセイ』(2015)
~あらすじ~
人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった……。出典:TSUTAYA DISCAS
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャスティン、キウェテル・イジョフォー、クリステン・ウィグ、ジェフ・ダニエルズ、マイケル・ペーニャ
・第73回ゴールデングローブ賞(2016年)作品賞(ミュージカル・コメディ部門)/主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)(マット・デイモン)
『ファースト・マン』(2018)
~あらすじ~
1961年、空軍でテストパイロットを務めるニール・アームストロングだったが、幼い娘を病で亡くす。寡黙な彼は、悲しみに暮れる妻ジャネットの前でも感情を表に出すことはなかった。しかし悲しみから逃れるべくNASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募し、みごと採用される。宇宙飛行士たちに課されるいくつもの過酷な訓練をこなしていく中で、エリオットやエドら飛行士仲間との間に確かな絆が結ばれていくニールだったが…。出典:TSUTAYA DISCAS
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング 、クレア・フォイ 、ジェイソン・クラーク 、カイル・チャンドラー 、コリー・ストール 、クリストファー・アボット
・第91回アカデミー賞(2019年)視覚効果賞
・第76回ゴールデングローブ賞(2019年)作曲賞
『アポロ 11 完全版』(2019)
~あらすじ~
1969年7月20日、宇宙船アポロ11号は月面着陸を達成する。それから時は経ち、アメリカ国立公文書記録管理局(NARA)とアメリカ航空宇宙局(NASA)が、70ミリフィルムのアーカイブ映像や1万1,000時間以上もの音声データを新たに発見する。そこには飛行士たちが宇宙服を着用する姿やミッション完了後に回収船に乗り込む様子、リチャード・ニクソン大統領の姿などが記録されていた。出典:Yahoo!映画
監督:トッド・ダグラス・ミラー
・第45回ロサンゼルス映画批評家協会賞(2019年)編集賞
・第15回オースティン映画批評家協会賞(2020年)ドキュメンタリー映画賞
映画『アポロ13』口コミ(見どころ・感想)
映画『アポロ13』口コミ(見どころ・感想)
印象的だったのは、月を目前とした飛行士たちが月面を眺めるシーン。
実際に起きた事故を描いた作品です。公開は1995年とやや古いですが、事故自体は1970年ともっと過去のことになります。多くの方が知っている、アポロ13号の事故からの帰還の物語が熱く描かれています。序盤の最大の見どころはやはり、打ち上げシーン。
どうやって撮ったのかと気になるくらいです。そして次の見どころは、帰還へ向けての冒険でしょう。1970年、つまり今から50年前のことです。
地上の管制官との連携をとり、帰還へ向けて懸命に戦います。
有人飛行の際にはこういった事故を予想して、実際に飛ぶものと全く同じものを地上に用意するのが通例です。
結果を知っているだけに安心して観れますが、それでもやはりハラハラドキドキの熱い冒険譚です。
宇宙空間で事故が起き、そこから帰ってくることの困難さが伝わってきました。印象的だったのは、月を目前とした飛行士たちが月面を眺めるシーン。
降りたかっただろうなぁと思います。手が届くほどの距離にいるだけに、なおさら。しかし、そこからの帰還は非常に厳しくて観ながら何度も応援しました。
まず電力が足りない、吐く息の二酸化炭素が処理できない、その時点でかなり大変です。50年前のことですから、今の技術よりもさらに困難だっただろうと思います。
今の現代人は車に乗るときはカーナビに頼り、どこかへ出かけるときはスマートフォンの地図アプリを使うこともあります。
それを思うと、人類は「進歩」という名の「退化」をしているのではないかと思いました。
かつて遠い宇宙から、頼るものもほとんどない状況で帰還してきた人たちがいる。
現代人は、もう少し自分で頑張る力を持たなければいけませんね。
月面着陸成功も素晴らしいことですが、あの状況から生還したことも素晴らしい出来事だと思います。ふと月を見上げたくなる作品でした。
3名の宇宙飛行士の勇気と常識にとらわれない機転の利いたアイディア、NASAの職員達の宇宙飛行士達を信じ、最後まで諦めない努力の賜物でしか有り得ません。
この作品は、1970年に実際に起きた、アポロ13号の奇跡の生還の実話を1995年に映画化したノンフィクション作品です。後になって、輝かしい失敗と称されることとなる、絶体絶命的な状況に追い込まれての月軌道からの帰還は、3名の宇宙飛行士の勇気と常識にとらわれない機転の利いたアイディア、NASAの職員達の宇宙飛行士達を信じ、最後まで諦めない努力の賜物でしか有り得ません。
この現実に起こった出来事は、当時のアメリカにおいて信じられないくらいの奇跡だったということ事が理解できます。
やはり実際に起きたことを基に、忠実に作られた作品から感じられる内容の重厚さは、凄いものがあります。
今から半世紀以上前、日本が高度経済成長の真っただ中であった頃、米ソは宇宙開発戦争を繰り広げ、お互いが一歩も譲らないような状況の中にあって、遂にアメリカが月面有人着陸を為し遂げた直後が本作の舞台になっています。
物語自体に派手さはないですが、宇宙飛行士達のミッションを成し遂げ、どんな状況からも必ず帰還するのだという信念やどんな逆行にも屈しない強い心、プロとしての責務、国家の名誉をも背負った宇宙開発負担の重圧、影で支える家族の存在など、人生で役立つようないろいろな事を幅広く学べる、リアリズムが素晴らしい生還劇の傑作です。
~感想~
この作品はアメリカで実際に起きたことを基に制作されているので、ストーリー自体には派手さは感じられませんでした。
が、分かりやすいシンプルな作りになっていながらも、実話であるということで、一つ一つのシーンに重みが感じられ、最後まで飽きずにハラハラドキドキしながら最後まで目が離せませんでした。
アポロ13のトラブルが起きた時、我が国日本ではあまり深刻に報道されなかったみたいです。
それは、海外からの報道体制に現在のような速報体制が取られていない時代であったことも、相当影響していたと思われます。
絶望的な状況の中からやっとの思いで何とか無事に帰ってきた、というような新聞記事やニュースを帰還後に、さらっと報道されたような部分が大きいようです。
日本では、そういったような扱われ方をした出来事ですが、アメリカ国内では、当時の人々の心に刻まれる程の重大な出来事あって、ロンハワード監督は、それを完璧に映画作品と描いていると思いました。
絶体絶命的な緊迫した状況を緻密に見事に描き出し、心理描写だけでなく映像にも手抜きが全くありません。航空や宇宙の専門家が厳しい目で見たとしても、文句の付け所がない程、細かい描写に手抜きがないように感じました。
例えば、よく見慣れた打ち上げのロケットを追う映像なども、ハワード監督は変わった形状をしたそのカメラや、搭乗員の排尿器具までしっかりと出演させています。
解決することができないような危機に瀕した宇宙船、あらゆる手段を講じて乗員を生還させるために、苦悩するスタッフの工夫と心の葛藤がしっかりと描かれます。
映像的にも、宇宙船内部の細かい部分や、コントロールセンター、登場する小道具や機材、すべてが当時のまま見事に再現されています。
ノンフィクション作品であるが故に結末がある程度予想できますが、それでも、こういったハワード監督の徹底した、再現ぶりに、ただただ圧倒され、ラストも心にじんとくるようにまとめられていて、最後まで見て、とても感動しました。
映画『アポロ13』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 7.36 | 7.6 | 3.7 | 4.08 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年2月18日時点のものです。
映画『アポロ13』まとめ
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『アポロ 11 完全版』(2019)もドキュメント、評価はかなり高いです。、こちらも。
映画『アポロ13』エンタメのまとめ
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