・『桜桃の味』(1997)はアッバス・キアロスタミ監督・製作・脚本による、イラン映画。アッバス・キアロスタミは、日本で大変人気があることで有名。
・『桜桃の味』は第50回カンヌ国際映画祭で、今村昌平監督の『うなぎ』(1997)と共にパルム・ドールを受賞した。
・名言:「私は桑の実に命を救われた。見方を変えれば世界が変わる。…君は桜桃の味を忘れてしまうのか?」
・アッバス・キアロスタミの“ジグザグ三部作”: 『友だちのうちはどこ?』(1987) 『そして人生はつづく』(1992)『オリーブの林をぬけて』(1994)
・関連作:『クローズ・アップ』(1990) 『白い風船』(1995)
映画『桜桃の味』
~あらすじ~
1997年のカンヌ映画祭でグランプリに輝いたイラン映画。人生に絶望した男が、自分の自殺を助けてくれる人を探しもとめつつ、人生の本当の意味を知るまでの姿を描くヒューマン・ドラマ。バディは、自殺の協力者を求め、一台の車に乗ってさまよい続けていた。道中彼は、あるトルコ人の老人ゲバリに出会う。老人と話すうちに、絶望していたバディの心のなかに光がさし、彼はしだいに希望を見出してゆく。出典:Yahoo!映画
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映画『桜桃の味』予告動画
‘Taste of Cherry’ | Critics’ Picks | The New York Times
映画『桜桃の味』配信状況
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映画『桜桃の味』監督・キャスト、原作紹介
映画『桜桃の味』基本情報
本作(タイトル) | 桜桃の味(おうとうのあじ)/Taste of Cherry |
公開年 | 1997年 |
上映時間/再生時間 | 1時間38分 |
監督 | アッバス・キアロスタミ |
キャスト | ホマユン・エルシャディ アブドルホセイン・バゲリ アフシン・バクタリ アリ・モラディ ホセイン・ヌーリ |
音楽/主題歌 | ― |
主な受賞歴 | ・カンヌ国際映画祭パルムドール受賞(1997年) |
制作会社/配給元 | アッバス・キアロスタミ/ユーロスペース |
映画『桜桃の味』原作紹介
脚本:アッバス・キアロスタミ
映画『桜桃の味』関連作品 ~アッバス・キアロスタミの“ジグザグ三部作”~
『桜桃の味』を脚本・製作・監督を務めたアッバス・キアロスタミ。彼の作品には“ジグザグ三部作”と呼ばれるものがあります。『友だちのうちはどこ?』(1987)『そして人生はつづく』(1992)『オリーブの林をぬけて』(1994)です。
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『友だちのうちはどこ?』(1987)
~あらすじ~
授業が終わり、教室で隣の席の子が駆け出して転んだ。その手当をしてやった主人公の少年は、自分のとよく似た彼のノートも一緒に持って帰ってきてしまう。その日も遅刻して、おまけに宿題を忘れて、先生にキツく叱られたばかりの隣の席の子に同情し、少年は自分とはまるで反対の方角に住む彼にノートを届けることにしたのだが……。出典:Yahoo!映画
監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ババク・アハマッドプール、アハマッド・アハマッドプール、ホダバフシュ・デファイ、イラン・オタリ
『そして人生はつづく』(1992)
~解説・あらすじ~
「友だちのうちはどこ?」に始まり、「オリーブの林をぬけて」で完結するアッバス・キアロスタミの“ジグザグ三部作”の二作目。イラン北部を襲った大地震により崩壊した村を舞台に、「友だちのうちはどこ?」の出演者兄弟を、キアロスタミ監督とその息子が訪ね歩くという設定の中、村の人々の姿をドキュメンタリー・タッチで映し出していく。
出典:Yahoo!映画
監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ファルハッド・ケラドマンド、 プーヤ・パイヴァール
『オリーブの林をぬけて』(1994)
~解説・あらすじ~
「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」と続いた“ジグザグ道三部作”最終篇。「そして人生はつづく」の中に、大地震の翌日に式を挙げたという新婚夫婦の挿話があり、それがきっかけとなり生まれた作品。大地震に見舞われ、瓦礫と化したイラン北部の村。映画の撮影を手伝っていた地元の青年ホセインは、この夫役に抜擢される。ホセインは妻役の女性を本当に恋していて、一度は文盲だという理由でフラれた現実と役柄を混同して再度アタックするが……。
出典:Yahoo!映画
監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ホセイン・レザイ、モハマッド・アリ・シャバーズ、タヘレ・ラダニアン
映画『桜桃の味』関連作品
ここではジグザグ三部作ならず、『クローズ・アップ』(1990)を、キアロスタミ作品で助監督を務めていたジャファル・パナヒによる『白い風船』(1995)も紹介します。
『クローズ・アップ』(1990)
~あらすじ~
テヘラン。自分は映画監督のモフセン・マフマルバフだと身分を偽った罪で逮捕された失業者のサブジアン。
彼に興味を持ったキアロスタミは刑務所へ面会に行き、被害者であるアハーハンハー家へのインタビューを行う。
やがて裁判が始まり被害者はサブジアンが家族を騙して窃盗を計画していたと証言する。
そして映画は再現場面へと切り替わる。
なぜサブジアンはこのような詐欺を働いたのか?出典:Amazon
監督:アッバス・キアロスタミ
出演:ホセイン・サブジアン、ハッサン・ファラズマンド、アボルファズル・アハンカハー、メハダッド・アハンカ
『白い風船』(1995)
~あらすじ~
イスラム暦の大晦日。新年のお飾り用に金魚を欲しがる少女ラジェ。だが母親は家の金魚で我慢しろの一点張り。お兄ちゃんのアリが母さんに掛け合ってやっとお小遣いをもらう事に成功した。喜びいさんで金魚鉢とお金を持って市場へ走るラジェ。途中、蛇売りのおじさんにつかまってお金を巻き上げられそうになったりもするが、なんとかお店へたどり着く。しかし、後生大事に持っていたはずのお金が無くなっている……。出典:Yahoo!映画
監督:ジャファル・パナヒ
出演:ジャファール・パナヒ、アイーダ・モハマッドカーニ、モーセン・カリフィ、フェレシュテー・サドル・オーファニ、アッバス・キアロスタミ
映画『桜桃の味』口コミ(見どころ・感想)
映画『桜桃の味』口コミ(見どころ・感想)
自分の見方ひとつで人生や世界が大きく違うということに気づきます。
~見どころ~
主人公である中年男バディは、自身の自殺を協力してくれる人を探す為ドライブをしています。
この人だと思う人に声をかけ、自殺の協力と引き換えに多額の報酬を支払うことを伝えますが、ほとんどの人に怖がられるか止められるかで断わられてしまいます。
しかし、その中の1人の老人男性との出会い、老人の発する言葉がバディの行動に変化をもたらしていきます。
この1人の老人により、生きる喜びや世界の素晴らしさに気づくきっかけになるシーンは、見る者の心に沁み人生を考えさせられ、とても見どころがあります。
人生の希望や絶望、生と死を思わされます。
主人公の行動の心理や心の微妙な変化を想像し、考えながら観るとより面白く感じられます。
~感想~
『桜桃の味』を観て、主人公のバディの回りくどい行動がはじめは理解できませんでした。
本気で死にたいのならば、他人を巻きこませず静かに逝くこともできるのに何なのだろうとわからなかったです。
ですが、バディは自殺の協力者を探しているのではなく、自分が生きる意味を見出すきっかけをくれる人を探していたのだと気づいてみたら、バディの行動がしっくりくるものに変わりました。
バディが選んだ中の1人にその願いを叶えてくれる老人がいて、その老人の言葉が生きるということの尊さと生と死、どちらを選んでも自分の価値は変わらないという大切なことを教えてもらえる素晴らしいシーンがありました。
自分の見方ひとつで人生や世界が大きく違うということに気づきます。
監督のアッバス・キアロスタミは、日本で大変人気があることで有名です。
それまでは子供を描いた作品が多く、ほのぼのした印象だったのですが、一転、中年男性の自殺がテーマです。
この自殺を出会う人に次々依頼していくのですが、淡々と描かれているのがキアロスタミらしい。
自殺の方法も、ちょっと不思議で、よく考えると残酷なのですが、静かに安らかに死ぬことが出来るように錯覚してしまう。
「本当に自殺する気があるのか」「しかも手伝う人はいるのか」という先の読めない面白さがあります。それでいて不思議と緊張感は無く、イランの景色に見入ってしまったりします。
上映時間は短めなので淡々としてはいますが、それほど長く感じないし、なにより主人公を見届けなければ!という思いで画面を追っていきました。
実際のところこの主人公は自殺するはずは無い、と思いながら見ていました。
そもそも本当に自殺するならとうに自身でしているだろうと。キアロスタミ監督がそこまで重いテーマを描かないとでは、と。
監督の作品は、根底には必ず優しさがある、というのを感じます。
主人公の男性にも、見ているうちに親近感が湧いてきて、自殺しないで、死なないで、と寄り添う気持ちになります。
途中出会う人々がどんな人なのかを楽しむことも出来ます。イランの人達の日常を知るのも新鮮でした。
ラストに向かい、哲学的ともいえるし、いやいや、単純に普通に人間の生きる力を見た気がして安心しました。
タイトルの桜桃にももちろん意味があります。意外にスマートに語られて、締めてくれます。
映画『桜桃の味』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 6.34 | 7.8 | 3.9 | 3.53 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2022年7月25日時点のものです。
まとめ
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