・『トゥルーマン・ショー』(1998)は、小説『時は乱れて(Time Out of Joint)』フィリップ・K・ディック著からもアイデアを拝借しているという。
・メディアによって作られた人生の悲喜劇はあってよいのか!?ジム・キャリーが好演。自分がもしトゥルーマンだったら…、ゾッとするはず!!
・関連作:メディア批判の映画としては『エドtv』(1999)のほか、『シリーズ7/ザ・バトル・ロワイアル』(2001)『ヴィレッジ』(2004)『キャビン』(2012)がある。
・ピーター・ウィアー監督作品:『刑事ジョン・ブック/目撃者』 (1985)、『いまを生きる』 (1989)、『グリーン・カード』 (1990)
映画『トゥルーマン・ショー』あらすじ・動画
映画『トゥルーマン・ショー』あらすじ
~あらすじ~
典型的なアメリカ市民・トゥルーマン。だが彼の暮らす環境は、どことなく不自然だ。それもそのはず、実は彼の人生は、隠しカメラによってTV番組「トゥルーマン・ショー」として世界中に放送されていたのだ!
家族や友人を含めたこれまでの人生が全てフィクションだったと知った彼は、現実の世界への脱出を決意する…。出典:Yahoo!映画
映画『トゥルーマン・ショー』予告動画
トゥルーマン・ショー(字幕版)
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映画『トゥルーマン・ショー』無料視聴する方法と配信サービス
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映画『トゥルーマン・ショー』監督・キャスト、原作紹介
映画『トゥルーマン・ショー』基本情報
本作(タイトル) | トゥルーマン・ショー/The Truman Show |
公開年 | 1998年 |
上映時間/再生時間 | 1時間43分 |
監督 | ピーター・ウィアー |
キャスト | トゥルーマン・バーバンク・・・ジム・キャリー クリストフ・・・エド・ハリス トゥルーマン・バーバンクの妻 メリル・・・ローラ・リニー マーロン・・・ノア・エメリッヒ ローレン/シルビア・・・ナターシャ・マケルホーン クリストフの部下のディレクター・・・ポール・ジアマッティ トゥルーマンの母親・・・ホーランド・テイラー TV局重役・・・フィリップ・ベイカー・ホール キーボード・アーティスト・・・フィリップ・グラス 日本人家族の父親・・・ユージ・オクモト ドン・・・ドン・テイラー クロエ・・・ウナ・デーモン |
音楽 | ブルクハルト・ダルウィッツ、フィリップ・グラス |
主な受賞歴 | ・第56回ゴールデングローブ賞(1999年)主演男優賞(ドラマ部門)/助演男優賞/作曲賞 ・第52回英国アカデミー賞(1998年)監督賞/オリジナル脚本賞 |
制作会社/配給元 | アンドリュー・ニコル、アダム・シュローダー、エドワード・S・フェルドマン、スコット・ルーディン、パラマウント・ピクチャーズ/パラマウント映画、UIP |
映画『トゥルーマン・ショー』原作紹介
脚本:アンドリュー・ニコル
小説『時は乱れて(Time Out of Joint)』フィリップ・K・ディック著からもアイデアを拝借しているという。
映画『トゥルーマン・ショー』関連作品
ピーター・ウィアー監督は、オーストラリア出身の映画監督で、監督作品こそ少ないものの、良作が多いのが印象的です。『ピクニックatハンギング・ロック 』(1975)、『誓い 』(1981)・・・。
映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』 (1985)、『いまを生きる』 (1989)、『グリーン・カード』 (1990)などの名作を手がけています。
・社会派なテーマ:ウィアー監督は、現代社会における人間の生き方や価値観について問いかける作品を多く作っています。
例えば、『刑事ジョン・ブック/目撃者』では、現代文明に頼らない暮らしをするアーミッシュという人々の様子を描き、警察内部の不正や暴力に対する批判を込めています。
『いまを生きる』では、伝統深い高校で“カーペ・ディエム(いまを生きろ)”を教える新任英語教師と、彼に影響されて自分の夢や思想を追求する男子生徒たちの姿を描き、教育制度や社会規範に縛られない自由な生き方を提案しています。
『グリーン・カード』では、結婚ビザを得るために偽装結婚したフランス人男性とアメリカ人女性の関係を描き、移民問題や異文化理解について考えさせています。
・ロケーションの活用:ウィアー監督は、物語の舞台となるロケーションを巧みに活用して、映像美や雰囲気を作り出しています。
『刑事ジョン・ブック/目撃者』では、ペンシルベニア州の田園風景やアーミッシュの村落を美しく撮影し、都会との対比や時代錯誤感を表現しています。
『いまを生きる』では、ヴァーモント州の名門高校の校舎や敷地内の自然を鮮やかに撮影し、伝統と革新の対立や青春の輝きを表現しています。
『グリーン・カード』では、ニューヨーク市の高級マンションや中央公園を華やかに撮影し、恋愛コメディの楽しさやロマンスの芽生えを表現しています。
・キャスティングのセンス:ウィアー監督は、作品に合った俳優を見事にキャスティングして、役者本来の魅力や新たな一面を引き出しています。
『刑事ジョン・ブック/目撃者』では、ハリソン・フォードがクールで正義感あふれる刑事ジョン・ブック役を演じていますが、これはフォードが当時主に出演していた冒険映画『インディージョーンズ』とは異なるジャンルの作品で、彼の演技力やカリスマ性を見せています 。
また、アーミッシュの少年サミュエル役には、当時6歳だったルーカス・ハースが抜擢されていますが、彼はウィアー監督の指示に従って自然な演技を見せています。
『いまを生きる』では、ロビン・ウィリアムズが熱血で個性的な英語教師ジョン・キーティング役を演じていますが、これはウィリアムズが当時主に出演していた映画『グッドモーニング, ベトナム』や『キャデラック・マン』とは異なるジャンルの作品で、彼の知性や感性を見せています 。また、生徒役には、エイサン・ホークやロバート・ショーン・レナードなど、後に活躍する俳優たちが起用されています。
『グリーン・カード』では、ジェラール・ドパルデューがフランス人男性ジョルジュ役を演じていますが、これはドパルデューが初めて英語で主演した作品で、彼のコミカルで魅力的な演技を見せています。また、アンディ・マクダウェルがアメリカ人女性ブロンティ役を演じていますが、これはマクダウェルが初めて主演した作品で、彼女の可愛らしくも芯の強い演技を見せています。
以上のように、ピーター・ウィアー監督の作品は、社会派なテーマやロケーションの活用、キャスティングのセンスなどに共通点があります。
これらの作品は、観る者に感動や考えるきっかけを与えるだけでなく、映画という芸術の魅力を伝える名作と言えるでしょう。
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『刑事ジョン・ブック/目撃者』 (1985)
~あらすじ~
殺人現場を目撃した少年とその母親。だが事件に巻き込まれた親子は、宗派に背くことなく戒律を重んじ前近代的な営みを続ける“アーミッシュ”と呼ばれる異文化の人だった。傷つきながらも親子を村へ送り届けた刑事は、体が治るまで滞在しアーミッシュの人々と触れ合うが、敵の刺客も迫っていた……。出典:Yahoo!映画
出演:ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース
・第58回アカデミー賞(1986年)脚本賞/編集賞
『いまを生きる』 (1989)
~あらすじ~
1959年バーモントの秋。名門校ウェルトン・アカデミーに一人の新任教師がやって来た。同校のOBでもあるというジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムス)だ。伝統と規律に縛られた生活を送る生徒たちに、キーティングは型破りな授業を行う。「先入観に捕らわれず自分の感性を信じ、自分自身の声を見つけろ」とキーティングは、若者たちに潜在する可能性を喚起する。風変わりな授業に最初はとまどっていた生徒たちも、次第に目を開かされ、キーティングへの関心は高まってゆく。中でも7人の生徒たちはキーティングの資料をもとに“死せる詩人の会”を結成し、深夜に寮を抜け出して洞窟に集まり、自らを自由に語り合うようになる。恋をする者、芝居に目覚めるもの…。皆がそれぞれの道を歩み始めたかのように見えたとき、ある事件が起こった。出典:Rakuten TV
出演:ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホーク、ロバート・ショーン・レナード、ジョシュ・チャールズ
・第62回アカデミー賞(1990年)脚本賞
『グリーン・カード』 (1990年)
~あらすじ~
園芸家のブロンティは、独身者は入居不可という庭園付きアパートメントを借りるために、アメリカの永住権が欲しいフランス人と偽装結婚する。書類上の結婚のはずが、移民局が調査することになり実際に夫婦を装って同居生活を送るハメに。芝居のつもりがやがて本気になって……。出典:Yahoo!映画
出演:ジェラール・ドパルデュー、アンディ・マクダウェル、ビービー・ニューワース
・第48回ゴールデングローブ賞(1991年)作品賞(ミュージカル・コメディ部門)/主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
『マスター・アンド・コマンダー』 (2003年)
~あらすじ~
ジャック・オーブリー(ラッセル・クロウ)率いるサプライズ号の使命は、ナポレオン率いるフランス軍のアケロン号を捕らえることだった。船内はいつ現れるかわからない敵に、異様な緊張感が漂っていた。出典:Yahoo!映画
出演:ラッセル・クロウ、ポール・ベタニー、ビリー・ボイド、ジェームズ・ダーシー
・第76回アカデミー賞(2004年)撮影賞/音響編集賞
映画『トゥルーマン・ショー』口コミ(見どころ・感想)
映画『トゥルーマン・ショー』口コミ(見どころ・感想)
本作の最大の特徴は「あるひとりの男の人生をひたすら放送している」というところ。
生れてきてから30年、主人公・トゥルーマンはその生活を衆人環視の中で過ごしているのです。彼はその事実を知りませんでした。
ある出来事がきっかけで疑問を持つようになり、周りの「おかしさ」を調べていくところが面白いです。
彼が暮らしている「世界」の正体には驚くかと思います。
まさかそこまでしてとは……。
これを世界中の人が観ている30年続くテレビ番組だというのだから驚きですね。
物語冒頭では「あれ?」というシーンがカットインします。
後半からはそのカットインされるシーンが多くなり、物語を盛り上げていきます。
「人を観察する」という、非人道的な側面をみると怖い映画になってしまいますが、別の視点からみると胸に迫るものがあるかと思います。
~感想~
もし、自分の人生が「作られたもの」で構成されていて、それが全てフェイクであったなら。
それはとても恐ろしいことだと思います。
トゥルーマンは全くそのことに気づいていませんでしたが、先に書いた通り知ることになります。
この作品では「テレビ中継している」という非人道的な部分があるので、その辺りは少し怖いです。
特に、番組制作のトップの人物は神でもあるような傲慢さをもっています。
こういった極端な例でなくても「安穏とした居場所」から離れようとはせず、更に悲劇には目を閉じて暮らしている人は多いでしょう。むしろ、それが普通です。
しかし、その「安穏」は本当に「安穏」なのでしょうか。複雑化した現代社会において、時に「場」は虚構を産みます。
トゥルーマンは真実を求めて飛び出す決意をしました。
ネタバレになるので余り詳しくは書けませんが、ラストシーンの背景はマグリットの絵を見ているようでよかったです。
今、自分が暮らしているところはなんの悩みも惑いもないかもしれない。
でも、もう少し先に進んでみようと思える作品でした。”EXIT”を求めて。
人生先が見えないが、故にこの映画に対しては一つの興味深いテーマが隠れている
テーマは実験的なもので、「人が生まれた時から人生を生中継されていたらどうなるんだろう」という疑問と想像をそのまま一つの形にしたという映画です。
意外な結末もまた見どころです。人生生中継バラエティーという設定も面白く、劇中でさり気なくスポンサー商品の宣伝をさせたりとそういう細かいポイントも面白いです。
~感想~
一風変わった設定の中に考えさせられるものがある点でポイントの高い映画です。
映画『トゥルーマン・ショー』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 6.47 | 8.1 | 3.9 | 3.88 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年8月27日時点のものです。
映画『トゥルーマン・ショー』まとめ
映画『トゥルーマン・ショー』エンタメのまとめ
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