・『シンドラーのリスト』(1993)は、小説家トーマス・キニーリーの「シンドラーの箱船」をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した。
・ドイツ占領地でホロコーストがすすむなか、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1,100人以上ものポーランド系ユダヤ人らを名目上軍需工場の生産力に必要だとして絶滅収容所送りを阻止し、命を救った実話である。
・スピルバーグ監督はユダヤ系アメリカ人である。『シンドラーのリスト』の監督を受託後、10年近く構想を練り、企画を温めて映画の制作に着手しただという。
・関連作: 『コルチャック先生』(1990) 『最後の日々 生存者が語るホロコースト』(1998) 『戦場のピアニスト』(2002) 『ホテル・ルワンダ』(2004)『縞模様のパジャマの少年』(2008) 『黄色い星の子供たち』(2010)
映画『シンドラーのリスト』あらすじ・動画
映画『シンドラーのリスト』あらすじ
~あらすじ~
ナチによるユダヤ虐殺をまのあたりにしたドイツ人実業家オスカー・シンドラーは、秘かにユダヤ人の救済を決心する。彼は労働力の確保という名目で、多くのユダヤ人を安全な収容所に移動させていくのだが……。スピルバーグが長年あたためていたT・キニーリーの原作を遂に映画化。念願のアカデミー賞(作品・監督・脚色・撮影・編集・美術・作曲)に輝いた作品。出典:Yahoo!映画
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映画『シンドラーのリスト』予告動画
映画「シンドラーのリスト」劇場予告
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映画『シンドラーのリスト』監督・キャスト、原作紹介
映画『シンドラーのリスト』基本情報
本作(タイトル) | シンドラーのリスト/Schindler’s List |
公開年 | 1993年 |
上映時間/再生時間 | 3時間15分 |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
キャスト | オスカー・シンドラー・・・リーアム・ニーソン イザック・シュターン・・・ベン・キングズレー アーモン・ゲート・・・レイフ・ファインズ エミリエ・シンドラー・・・キャロライン・グッドール ポルデク・ペファーベルグ・・・ジョナサン・セガール ヘレン・ヒルシュ・・・エンベス・デイヴィッツ マルセル・ゴルトベルク・・・マーク・イヴァニール ユリアン・シェルナー・・・アンジェイ・セヴェリン ミラ・ペファーベルグ・・・アディ・ニトゥザン カジャ・ドレスナー・・・ミリー・ファビアン ダンカ・ドレスナー・・・アンナ・ミュシャ メナーシャ・レヴァルトー(ラビ)・・・エズラ・ダガン |
音楽/主題歌 | ジョン・ウィリアムズ |
主な受賞歴 | ・第66回アカデミー賞(1994年)作品賞/監督賞/美術賞/撮影賞/脚色賞/作曲賞(歌曲・編曲賞)/編集賞 ・第51回ゴールデングローブ賞(1994年)作品賞(ドラマ部門)/脚本賞/監督賞 ・第18回日本アカデミー賞(1995年)最優秀外国作品賞 ・第19回ロサンゼルス映画批評家協会賞(1993年)作品賞/美術賞/撮影賞 ・第47回英国アカデミー賞(1993年)作品賞/監督賞/脚色賞 ・第59回ニューヨーク映画批評家協会賞(1993年)作品賞 |
制作会社/配給元 | アンブリン・エンターテインメント/ユニバーサル・ピクチャーズ、UIP |
映画『シンドラーのリスト』原作紹介
原作:『シンドラーの箱船』 トーマス・キニーリー
映画『シンドラーのリスト』関連作品
『シンドラーのリスト』関連作として、『コルチャック先生』(1990) 『最後の日々 生存者が語るホロコースト』(1998) 『戦場のピアニスト』(2002) 『ホテル・ルワンダ』(2004)『縞模様のパジャマの少年』(2008) 『黄色い星の子供たち』(2010)を紹介します。
これらは全て実話に基づいており、歴史的な出来事や人間の苦難に焦点を当て、私たちの感情を揺さぶります。
強烈な演技: 印象的な俳優陣が出演しています。彼らの感情豊かな演技は、物語をより深く魅力的にし、私たちに感情移入を促します。
受賞歴: これらの映画は数多くの賞を受賞し、評論家からも絶賛されました。例えば、『戦場のピアニスト』はアカデミー賞で多くの賞を獲得し、『ホテル・ルワンダ』も高い評価を受けました。
制作秘話: 『戦場のピアニスト』の制作秘話には、監督のロマン・ポランスキーが自身の体験を元に映画を制作し、リアルな演出にこだわったことが挙げられます。『ホテル・ルワンダ』の制作過程では、実際の事件の生存者と協力し、真実に基づいたストーリーを描きました。
社会的メッセージ: 社会的なメッセージを伝えるための力強い手段として機能し、観客に対して歴史的な出来事や人道的な問題に対する意識を高める役割を果たしました。
社会的影響: 社会的な議論を呼び起こし、教育機関や団体で使用され、歴史の教訓や人権に関する議論の一部として活用されています。
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『コルチャック先生』(1990)
~あらすじ~
1936年。コルチャック(ヴォイチェフ・プショニャク)は前年から子ども向け連続ラジオ番組『老博士のお話』のホスト役を務め、人気を集めていたが、ある日局の重役に突然番組の打ち切りを告げられ、憤然とする。ポーランドとナチスドイツとの関係が微妙な状態にあった当時、ユダヤ人児童のための孤児院を設立し、自身ユダヤ系でもあるコルチャックを起用し続けることを、上層部が危ぶんだ結果だった。
やがて第二次世界大戦が勃発し、ワルシャワはドイツ軍に占領される。およそ200人におよぶ身よりのない子どもたちを養うコルチャックの孤児院も、ワルシャワ・ゲットー内に移設されることになる。孤児院の周囲では、毎日大勢の子どもたちが餓死したりドイツ兵に殺害されたりしており、通りには彼らの死体が放置されていた……。出典:Amazon
監督:アンジェイ・ワイダ
出演:ヴォイチェフ・プショニャク、エヴァ・ダウコフスカ、ピョトル・コズウォフスキ
『コルチャック先生』は、ポーランドで活躍した教師・ジャン・フランシスコ・コルチャック氏の実話を基にした作品です。この映画は、教育者としてのコルチャック氏が子供たちに与えた影響や、彼が直面した困難を描いています。
『最後の日々 生存者が語るホロコースト』(1998)
監督:ジェームズ・モル
『最後の日々 生存者が語るホロコースト』は、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を生き延びた人々の証言を基にした作品です。この映画は、ホロコーストの悲惨さや人間性を描いています。
『戦場のピアニスト』(2002)
監督:ロマン・ポランスキー
出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレイ
『戦場のピアニスト』は、第二次世界大戦中にポーランドで起こった実際の事件を基にした作品です。この映画は、ピアニストであるヴラデク・シュピルマン氏がナチス・ドイツによる迫害から逃れるために行った行動を描いています。
『ホテル・ルワンダ』(2004)
~あらすじ~
1994年、アフリカのルワンダでは、長年続いていた民族間の争いが大虐殺に発展し、100日で100万もの罪なき人々が惨殺された。世界中が黙殺したこの悲劇の中で、ひとりのホテルマンが、殺される運命にあった1200人の命を救っていた・・・。「アフリカのシンドラー」と呼ばれたこの実在の人物は、ルワンダの高級ホテルの支配人を勤めていたポール・ルセサバギナ。行き場のない人々をホテルにかくまい、ホテルマンとして培った話術と機転を頼りに、その命をたったひとりで守り抜いた。出典:Amazon
監督:テリー・ジョージ
出演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ、ホアキン・フェニックス
『ホテル・ルワンダ』は、1994年に発生したルワンダ虐殺を題材にした作品です。この映画は、ホテル・デシュ・ミルコリンの支配人であるポール・ルセサバギナ氏が、自分のホテルを避難所として開放し、多くの人々を救った実話を基にしています.
『縞模様のパジャマの少年』(2008)
~あらすじ~
第二次世界大戦下のドイツで、ナチス将校の父の昇進により一家で殺風景な田舎に引っ越してきた8歳のブルーノ。
退屈なあまり、母から立ち入りを禁じられていた裏庭から奥の森へと探検に出たブルーノは、フェンスの向こう側に住む同い年のシュムールと出会う。
彼との友情が、やがて自分の運命を大きく変えてしまうとは知らずに…。出典:Amazon
監督:マーク・ハーマン
出演:エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン、デイビッド・シューリス、ヴェラ・ファーミガ、アンバー・ビーティー
『縞模様のパジャマの少年』は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが行ったホロコーストを題材にした作品です。この映画は、8歳の少年ブルーノとその家族が、父親が指揮する強制収容所の近くに引っ越してきたことから始まります。ブルーノは、収容所の向こう側に住む少年シュムエルと出会い、彼と友達になります。しかし、ブルーノはシュムエルがなぜ収容所にいるのか理解できず、物語は悲劇的な結末を迎えます.
『黄色い星の子供たち』(2010)
~あらすじ~
1942年ナチス占領下のパリ、ユダヤ人は胸に黄色い星をつけるよう義務付けられ、公園や映画館、遊園地への立ち入りが禁じられていた。それでも11歳のジョー(ユゴ・ルヴェルデ)と家族、隣人たちは、ささやかな暮らしは続くと信じていた。同年7月16日、フランス警察によるユダヤ人一斉検挙が始まり、およそ1万3,000人もの人々がヴェル・ディヴ(冬季競輪場)へと送られる。出典:Yahoo!映画
監督:ローズ・ボッシュ
出演:メラニー・ロラン、ジャン・レノ、ガド・エルマレ、ラファエル・アゴゲ、ユーゴ・ルヴェルデ
『黄色い星の子供たち』は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが行ったホロコーストを題材にした作品です。この映画は、実際に起こった出来事を基にしており、ナチス・ドイツが占領下のオランダで実施した「黄色い星」命令によって強制収容所に送られたユダヤ人の子供たちの物語です.
映画『シンドラーのリスト』口コミ(見どころ・感想)
映画『シンドラーのリスト』口コミ(見どころ・感想)
シンドラーの心情が変化する過程、それとともにユダヤ人の信頼も勝ち取っていく過程が胸を打ちました。
全編がモノクロで制作されている映画であり、カラーでないが故、歴史上の事実を垣間見ているという印象を受ける映画です。
リアリティを徹底して追及した作品で、生存者が撮影現場に招かれた際、自分自身が体験したことそのものだったので、まるでタイムスリップしたと思ったと言われるほど、建物、服装、しぐさ、それらがそのまま再現されています。
決して明るい雰囲気の映画ではないのですが、歴史の影の部分も知ることのできる映画です。
~感想~
シンドラーという人物を知ろうとするきっかけとなった映画でした。彼は聖人君子などではなく、最初は自身の利益になるため、ユダヤ人を単に労働力とみなしていたところがありました。
しかし、捕虜収容所での彼らの扱いを見るうちに、ユダヤ人を救うという一点に邁進していきます。
彼の心情が変化する過程、それとともにユダヤ人の信頼も勝ち取っていく過程が胸を打ちました。
捕虜収容所長のアーモン・ゲートの狂気じみているともいえる部分までレイフ・ファインズは見事に演じています。シンドラーを演じたリーアム・ニーソンの演技と相まって、この映画を引き立たせていました。
所長もシンドラーも権力や金といった力を、善に使うか悪に使うか、その一つの違いだけで後世の評価が分かれてしまう、そんなことを考えさせる映画でした。
戦争は二度と起こしてはいけないし、自分が想う信念を貫くことの大切さを実感しました。
白黒で暗い歴史上の出来事を題材としているので、なんとなく観るのを避けていた映画でした。
また、いかに軍を出し抜くかについて、主人公はとても冴えていて感心させられます。白黒映画ですが、監督がここを注目して欲しいと思われるところを一点だけカラーにしていて、その映像美にも心を奪われました。
目を背けたくなるような残虐なシーンも多々あり、観るのに挫けそうになりますが、そんな作り手の巧妙さに助けられました。
~感想~
かつてのナチス政権が行った悲しい出来事を人間味溢れたストーリーで描いた作品です。
ただのお涙ちょうだいストーリーではなく、主人公やその周りの人々の人物描写が秀逸で、最後まで集中してみることができました。
主人公はもともと、人助けをしたいと志す人間ではありませんでしたが、その現状を見て考えを変えていく様子が丁寧に描かれていました。
ナチス政権のなか、きっとみんな操られたりして、今ではありえないことが当たり前のように行われていましたが、その中でも人道的におかしいと思い、自分の危険を顧みずに人助けをしようと思う人もいることに安心しました。
この映画をみて、戦争は二度と起こしてはいけないし、自分が想う信念を貫くことの大切さを実感しました。
映画『シンドラーのリスト』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 7.8 | 9.0 | 4.1 | 4.4 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年9月9日時点のものです。
映画『シンドラーのリスト』まとめ
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