『火垂るの墓』どこで見れる?DVD・配信サービスを紹介!

2025-08-11

POINT

・『火垂るの墓』(1988)は公開当時、SFやファンタジー全盛の中で“文学原作+戦時下のリアル描写”という異色の企画として登場。徹底した取材と史実に基づく構成で、アニメ表現の幅を広げた。
・『火垂るの墓』の監督を務めた高畑勲は本作を反戦映画とせず、兄妹の閉ざされた生活と社会との断絶を描く「心中物」として構築。感傷を排し、現代にも通じる人間関係の孤立と選択の結果を突きつける。高畑の「冷静かつ非情な視点」というべきか。
・『火垂るの墓』の舞台であるが、の西宮・神戸。実地取材し、方言や小道具、B-29の型式や進入方向まで忠実に再現。空襲シーンや生活描写は戦争経験者の記憶も反映し、他にない現実感を映像化した。
・『火垂るの墓』の物語冒頭で主人公の死を明かし、幽霊となった清太が自身の数か月を繰り返し見つめる構造を採用。観客は兄妹と同じ目線で物語を追い、避けられぬ結末を客観的に体験する。高畑の「幽霊視点による二重構造の演出」というべきか。
・『火垂るの墓』は国内外で高評価を得て「死ぬまでに観たい映画1001本」に選出されている。一方で「二度と見たくない名作」とも評され、受け取り方の多様性と国際的な歴史認識の差異を浮き彫りにしている
関連作品:『ひろしま』(1953)『はだしのゲン』(1983)『うしろの正面だあれ』(1991)『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)

映画『火垂るの墓』あらすじ

昭和20年、神戸は
B29の爆弾が降りそそぎ
あたり一面は焼け野原となった
母を亡くした幼い兄妹、清太と節子
誰の力も借りず
二人だけの生活を始める
つつましくも
笑い声が溢れる生活
夏の夜の蛍は、精一杯生きようとした
二人の命の輝きでもあった

映画『火垂るの墓』予告動画

映画『火垂るの墓』基本情報

邦題火垂るの墓
原題Grave of the Fireflies
公開年1988年
上映時間1時間28分
監督高畑勲
キャスト清太・・・辰巳努
節子・・・白石綾乃
母・・・志乃原良子
未亡人(西宮の叔母さん)・・・山口朱美
音楽間宮芳生
受賞歴日本カトリック映画大賞
第31回ブルーリボン賞特別賞
文化庁優秀映画
第1回モスクワ児童青少年国際映画祭・グランプリを受賞
シカゴ国際児童映画祭・最優秀アニメーション映画賞を受賞。同映画祭の子供の権利部門第1位に選出
国際児童青少年映画センター賞
英「Time Out」誌とクエンティン・タランティーノが選ぶ第二次世界大戦映画ベスト50の第10位を獲得
ハリウッド・リポーター選出の大人向けアニメ映画ベスト10において7位にランクイン
制作スタジオジブリ/東宝

関連作品

『ひろしま』(1953)

『はだしのゲン』(1983)

あらすじ

漫画家・中沢啓治が自らの被爆体験をもとに描いた原作・脚本によるアニメ映画『はだしのゲン』は、長らく戦争の悲惨さを伝える教材として多くの教室に置かれてきました。

戦争の教材として語られることが多い本作ですが、単に凄惨な描写を描くだけでなく、戦争によって引き裂かれる以前の家族の温かい描写も丁寧に描かれています。貧しくとも、強い信念と哲学を持った父親の姿は、見る者の胸を打ちます。戦争という非日常の中で、何が本当に大切なのかを問いかける、ゲンの優しさと強さのルーツがここにあります。

もちろん、全身にやけどを負った人々が水を求める姿など、目を覆いたくなるような悲惨な描写も数多く登場します。そのリアルな描写は、「水を飲ませてはいけない」という事実を多くの人々に知らしめるきっかけにもなりました。

終戦から80年が経った今改めて見ると、この作品の持つ力は、単なる戦争の悲惨さだけでなく、平

『うしろの正面だあれ』(1991)

あらすじ

東京の下町で家族とともに幸せに暮らしていた少女かよ子を主人公に、太平洋戦争の始まりから終戦までの日々を描いています。戦争が日常を次第に塗り替えていく中で、空襲を逃れて沼津に疎開したかよ子は、離ればなれになった家族の運命を一人で見つめることになります。

この映画は、子どもたちの目線から戦争の現実を描きながらも、ただ悲惨な描写を並べるだけでなく、悲しみの中にある温かさや、困難に立ち向かう勇気を伝えてくれるのが魅力です。家族を失うという大きな悲しみを乗り越え、強く生きようとするかよ子の姿は、観る者の心に深く響きます。

過度に刺激的な描写は抑えられているため、小学生でも安心して見ることができ、戦争を知らない世代にも平和の尊さを深く考えさせる力を持っています。この映画は、いつまでも色褪せることのない、子どもたちにこそ観てほしい名作と言えるでしょう。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)

あらすじ
広島県呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。
戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。
ある日、迷い込んだ遊郭でリンと出会う。境遇は異なるが呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。しかしその中で、
夫・周作とリンとのつながりに気づいてしまう。だがすずは、それをそっと胸にしまい込む……。
昭和20年3月、軍港のあった呉は大規模な空襲に見舞われる。その日から空襲はたび重なり、すずも大切なものを失ってしまう。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

アニメ『火垂るの墓』口コミ(見どころ・感想)

アニメ『火垂るの墓』口コミ(見どころ・感想)

男性カラー05高畑勲監督による戦争中の日本の描写は厳格無情なものです。物語の主人公、清太とその仲間たちが必死の状況に追い込まれる最大の要因が米軍による空爆であるにも関わらず、ふと気づけば彼らはその米軍の空爆を賛美するかのように快哉を叫んでしまうという皮肉な描写がなされております。散り散りになってしまったドロップ缶の遺骸、蛆虫が湧き出る母親の遺体、米と交換される母の美しい着物(これらの描写において、桜の花びらと米のイメージが重ねられ、ぞっとするようなエフェクトが施されています)、そして、最後の頼みの綱としていた父親の所属する連合艦隊の壊滅も、何の大事でもないかのように漠然と語られます。ここで描かれているのは、自分自身が何とか生き延びるようにするには、亡くなった人々への思い遣りはおろか気をかけることすらできないという厳しい状況で生存を続けざるを得ない人間の姿です。戦時中の死が厳しい悲惨さを持つ理由というのは、そういった状況で、適当にお悔やみを述べられることも、悲しみを共有できることもなく、ひっそりとこの世を去った人々たちが大勢存在しているからです。だからこそ、それらの人々への悼みとなるような作品が求められるのだと考えます。男性カラー0214歳で思春期の僕なら、清太と同じように過信から軽率な行動をとってしまうかもしれない。そして、大人になった僕が清太にどんな言葉をかけてあげられるだろうか。この映画は、自分の言動を棚に上げて文句を言ういつもの自分とは違い、「人のことは言えないな」と思わせる特別な作品だった。人の痛みは実際に経験しないと本当にわからないし、親心は親になって初めて理解できる。清太もまた、節子の死という最大の悲劇を通して、自身の甘さを痛感し、深く後悔したのだろう。しかし、清太自身もまた、その思いを胸に抱いたまま若くして命を落とす。この結末こそが、この映画で最も残酷なシーンだと感じた。自分を客観視すること、置かれた状況を正確に判断することの難しさを痛感させられた。何度見ても忘れられないのは、親戚のおばさんがおにぎりを握った後、手に付いた米粒を舐めるシーン。あの描写には、毎度胸を締め付けられるような思いがする。女性カラー03 映画は単なるエンターテイメントではない、教育的な視点も必要!私とある映画との触れ合いは、まさしく運命の悪戯と言えるかもしれません。『火垂るの墓』は、戦争をテーマにしたアニメーション作品で、私が子供の頃、学校で教材として使われていました。教材として使われるというだけで、先入観を抱く私には、反戦映画なのだと思わされていました。しかし、その映画は決して反戦映画ではなく、戦時中という特定の時代背景を持つために反戦映画と誤解されてしまうものでした。この映画が描き出しているのは、大災害の中や親が不在の中で心細く暮らす子供たちの生活で、戦争だけがテーマではなかったのです。この映画が引き合いに出す「風が吹くとき」も同じく、反核映画と見做されがちですが、実際には、危険な状況下での夫婦のコミュニケーションや生活状況を描いた作品です。それと同じく、私が出会った映画も、戦時中に過ちを犯してしまう子供たちの再起を描くもので、それ自体が反戦メッセージを発するものではないものでした。映画の原作者自身が、作品を執筆した際のエピソードを娘に語る中で、自身が締め切りに追われていたという事実を明かし、それをテスト問題の答えとして解答した娘が不正解をもらった話は、映画の本質を示しています。それは、映画が何らかのメッセージを発するものではなく、ただ単にそのままの映画として楽しむべきものであるという事実です。私自身も子供の頃、映画から何かを学ぶべきだと教えられ、それが苦痛に思えてしまい、映画と決別してしまった経験があります。だからこそ、この映画を淡々と見て何かを学ぼうとするのではなく、映画そのものを楽しむ心で見てほしいと思います。映画鑑賞の際には、人間の生と死、苦しみと喜びなど、感情的な側面を強く描いています。1988年の時点で、高品質なアニメーション作品を制作している姿や、空襲の場面などを現実的に描いており、そのクオリティの高さには驚かされます。しかし、それだけではなく、戦争の現実として描かれる家事や死亡者、極度の飢餓情況といった厳しい面もしっかりと描かれており、そのリアリティに打たれました。映画をただ楽しむだけではなく、そこから何かを学び、感じ取ることの大切さを知ることができました。それが私にとって、この映画との出会いがもたらしてくれた大きな収穫でした。男性カラー06 辛いのはわかっているけれど、この時期だからこそ久しぶりに観てみた。やはり、感想は「辛い」という言葉しか出てこない。ニュースでガザの現状を見るたび、節子のような幼い子どもたちがたくさんいることを思うと、自分の無力さに打ちひしがれる。大阪万博の赤十字館や国連館で耳にした「人間を救うのは、人間だ」「人類は団結したとき、最も強くなる」という言葉を思い出す。希望を信じていたい。せめてドロップだけでも、彼らのもとに届けてあげたいと強く願う。女性カラー04 子どもの頃、「怖いから」という理由でずっと避けてきた。でも今回、ようやく観ることができた。やはり苦しい内容で、すぐに「また観たい」とは思えない。 1988年時点でのアニメーションとしては驚異的なクオリティ。実写では再現が難しい空襲や火事、焼け焦げた人々の姿、死体、厳しい配給制度でやせ細っていく様子までが描かれている。当時のスタッフの中で戦争を経験しているのは監督の高畑勲くらいだったそうだ。 14歳の清太はずっと節子優先だった。ネットでは「親戚の家にいればよかった」という批判も見る。でも当時は「子どもでも国のために働くのが当然」とされる時代で、配給が減れば人の心にも余裕がなくなる。優しかった人が冷たくなるのも戦争の現実だ。 清太が働こうとせず節子と一緒にいることを選んだのは、離れたすきに会えなくなる恐怖からだろう。母を亡くしたときもほんの少しの間の出来事だったから。 二人の日常は確かにそこにあった。時代が違えば、普通の子どもと同じように、海に行きたい、アイスが食べたいと願っていただけ。正解はないけれど、争いも奪い合いも怖いし、戦争は嫌だと心から思う。避け続けてきたけれど、観られてよかった。

アニメ『火垂るの墓』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb (10点満点)Filmarks (5点満点)Yahoo!映画 (5点満点)
点数6.678.53.74.3
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本作品の配信情報は2025年8月10日時点のものです。 配信が終了している、または見放題/レンタルが終了している可能性がございますので、配信状況については、各動画配信サイト/アプリにてご確認ください。