・『ざくろの色』(1969)は、18世紀のアルメニア人の詩人とトルバドゥールの人生を詩的に描いた作品で、旧ソビエト映画である。
・セルゲイ・パラジャーノフ監督作品『ざくろの色』のほか、『火の馬 』(1964)『スラム砦の伝説 』(1984)『アシク・ケリブ』 (1988)
・関連作: 『イワン雷帝』(1944) 『去年マリエンバートで』(1961) 『マルケータ・ラザロヴァー』(1967) 『ウォールデン』(1969) 『ノスタルジア』(1983) 『神々のたそがれ』(2013)
映画『ざくろの色』あらすじ・動画
映画『ざくろの色』あらすじ
~解説・あらすじ~
タルコフスキーと並び称される旧ソ連の巨匠、S・パラジャーノフの代表作。
18世紀のアルメニア、グルジア、アゼルバイジャンを舞台に、宮廷詩人、サヤト・ノヴァの半生を描く。
その夢幻的で緻密な映像詩はゴダールを始めとする映像作家に影響を与えた。
アルメニアの詩人サヤト・ノヴァ。
その幼年時代から宮廷詩人時代、晩年の修道院時代を、幻想的で神秘的な映像で綴っていく…。出典:Amazon
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映画『ざくろの色』予告動画
(予告編)The Colour of Pomegranates (Trailer)
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映画『ざくろの色』監督・キャスト、原作紹介
映画『ざくろの色』基本情報
本作(タイトル) | ざくろの色/The Color of Pomegranates(Цвет граната (Саят-Нова)) |
公開年 | 1969年 |
上映時間/再生時間 | 1時間18分(アルメニア版) |
監督 | セルゲイ・パラジャーノフ |
キャスト | 青年詩人・詩人の恋人・尼僧・天使・パントマイム・・・ソフィコ・チアウレリ ヴィレン・ガルスチャン、ジョルジ・ゲゲチコリ |
音楽/主題歌 | ティグラン・マンスリアン |
主な受賞歴 | ― |
制作会社/配給元 | セルゲイ・パラジャーノフ、M.ポノマレンコ、セルゲイ・ユトケビッチ/シネセゾン、ザジフィルムズ、クライテリオン・コレクション 、コスモスフィルム |
映画『ざくろの色』原作紹介
原作:セルゲイ・パラジャーノフ
映画『ざくろの色』関連作品
セルゲイ・パラジャーノフ監督作品『ざくろの色』のほか、『火の馬 』(1964)『スラム砦の伝説 』(1984)『アシク・ケリブ』 (1988)があります。こちらも動画配信はされていません。(2023年7月23日時点)
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『イワン雷帝』(1944)
~解説・あらすじ~
エイゼンシュテイン入魂の歴史大作。第二部の終わりにはカラー・パートがあり、ギラギラした色彩感覚に圧倒される。第一部では、16世紀半ば、ロシア史上初めて皇帝と名乗ったイワン4世が、封建貴族との諍いの中、タタール人の襲撃を退け、しかし、王妃アナスタシアを毒殺され蟄居。これを民衆の要望で解くまでが描かれ、第二部では、横暴なまでの圧政による国家統一の道すじがダイナミックに綴られる。名高い映像理論の完璧な実践といえる作品。出典:Yahoo!映画
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:ニコライ・チェルカーソフ、セラフィマ・ビルマン
『去年マリエンバートで』(1961)
~あらすじ~
凝った装飾の施された石作りの豪華なホテル。
男Xは、夫Mと滞在している女Aに、去年マリエンバートで会いましたねと話しかけるがAはそれを思い出せない。
だがXの話を聞くうちにAは記憶を取り戻して行く…。出典:Amazon
監督:アラン・レネ
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジョ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ
『マルケータ・ラザロヴァー』(1967)
~解説・あらすじ~
チェコ映画史上最も重要な作品とされる叙事詩大作。敵対する首領の息子を愛した女の生き様を描く。東京国立近代美術館フィルムセンター 日本におけるチェコ文化年2017 チェコ映画の全貌
『ウォールデン』(1969)
~解説~
故郷リトアニアをナチスによって追われ、アメリカに亡命したジョナス・メカスは、ブルックリンで16ミリカメラを手にし、日々の出来事をフィルムに記録していった。刺激的な60年代のニューヨークで詩人、映画作家、映画批評家、アンダーグラウンド映画上映のオルガナイザーとして多方面にわたり活躍するようになったメカスは、1969年に毎日撮りためていた映像を初めて日記映画『ウォールデン』としてまとめ、発表する。自在のカメラワークと情感豊かな詩情に満ちたこの作品は、たちまち人々の心をとらえ、アメリカのインディペンデント映画史の名作として語り継がれるようになった。出典:Amazon
監督:ジョナス・メカス
出演:ジョナス・メカス、トニー・コンラッド、スタン・ブラッケイジ、カール・ドライヤー、ティモシー・リアリー
『ノスタルジア』(1983)
~あらすじ~
自殺したロシアの作曲家の取材のためにモスクワからイタリアに旅行に来ている作家アンドレイ・ゴルチャコフは、温泉の街バーニョ・ヴィニョーニで老人ドメニコに出会う。
ドメニコは世界の終末を信じ、7年間にもわたって家族を幽閉したため周囲からは奇異な目で見られていた。
彼はアンドレイに「ロウソクに火を灯し、それを消すことなく温泉の広場の端から端まで渡れたら、世界が救済される」と言い残し、ローマに発つ。
マルクス・アウレリウス像の下で人々に目を覚ませとアジテーションを行ったドメニコは人々の見守る中で焼身自殺。
その頃、アンドレイはドメニコの言葉通り、ロウソクに火を灯し温泉を歩き出していた……。出典:Amazon
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:オレーグ・ヤンコフスキー、エルランド・ヨセフソン、ドミツィアーナ・ジョルダーノ、デリア・ボッカルド、ミレーナ・ヴコティッチ
『神々のたそがれ』(2013)
~あらすじ~
舞台は、とある惑星の都市アルカナル。
地球から800年ほど遅れ、中世ルネッサンス期を迎えているかのようなこの地に、地球から科学者・歴史家らの調査団が派遣された。
しかし彼らが目にしたのは、権力を持った商人たちによる圧政、殺戮、知的財産の抹殺であり、
20年が経過しても文化発展の兆しは全く見られない。
地球人の2人、ドン・ルマータは、知識と力を持って現れた神のごとき存在として惑星の人々から崇められていた。だが、政治に介入することは許されず、ただただ権力者たちによって繰り広げられる蛮行を傍観するのみであった…。出典:Amazon
監督:アレクセイ・ゲルマン
出演:レオニード・ヤルモルニク、アレクサンドル・チュトゥコ、ユーリー・アレクセーヴィチ・ツリーロ、エヴゲーニー・ゲルチャコフ、ナタリア・マテーワ
映画『ざくろの色』口コミ(見どころ・感想)
映画『ざくろの色』口コミ(見どころ・感想)
この映画の見どころは何と言っても映像美です。とにかく美しい。
この映画の見どころは何と言っても映像美です。とにかく美しい。
むしろそれ以外については形容し難い映画です。色が美しい映画といえば、少し前ではウォン・カーウァイ作品、そしてもっと遡るとジャン・リュック・ゴダール作品などがありますが、これらのおしゃれな、時代の感覚のもっと先を行くような先鋭的なものというより、耽美で優美でクラシックささえ感じる美しさです。
とはいえ、古典的映画では決して無いのがミソ。古典を扱ってはいるけれども、前衛的なのです。
シュールといっても良いでしょう。
アルメニアの詩人の物語を通して監督セルゲイ・パラジャーノフの脳内イメージを細かに見せられているような、でもそんなに細かく見せられたってこちらは分かりませんぜと言いたくなるような。
不思議な迷路に迷い込んで浄化されたい方はどうぞ。
~感想~
アルメニアの詩人、トルバドゥールの人生を描いた作品らしいのですが、これを見たからといってトルバドゥールについて詳しくなるということはなかったです。
途中から考えることを放棄して、ただその映像美の中を漂う自分の魂のみが存在するというような不思議空間に移行してしまいました。
何か少しでも分かりたいという気持ちになったり、出てくるアイテムから意味を取りたいと思ってやってみるのですが、私は無理でした。大抵の日本人は無理でしょう。
この詩人の人生について知りたいと思いましたし、知ればこの映画の見方が大きく変わるとも思うのですが、この詩人についてはどうやったら分かるのでしょうね。
ただ、このような詩人の人生があり、セルゲイ・パラジャーノフによってこんなに美しい映像として残された。
それを目撃できたということで日本に生まれてよかったなと、小さくバンザイをしてみることにします。
分かりやすい物語に泣いたり笑ったりすることよりも、この経験の方が貴重だと思う人も多いはずです。私はその一人です。
映画『ざくろの色』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 8.57 | 7.7 | 4.1 | 4.15 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年7月23日時点のものです。
映画『ざくろの色』まとめ
映画『ざくろの色』エンタメのまとめ
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