2022-09-21

~あらすじ~
読書好きのコンスタンス(ミュウ・ミュウ)は、いつも『読書する女』という本を読んでる。そしていつしか本のなかの主人公マリー(ミュウ・ミュウ=二役)に同化して物語はすすんでいく。マリーは大の読書好き。自分の美声を生かし、出張朗読を職業にしようと思い立つ。新聞広告を出したマリーの許に依頼してきたのは、一癖も二癖もある人間ばかり。半身不随のまま思春期を迎えつつあるエリックという青年にはモーパッサンの官能的な小説を読んであげたり、トルストイの『戦争と平和』が好きな自称100歳というデュメニル将軍の未亡人と彼女の女中で一風変わった女性ベラの引き起こす騒動に巻き込まれたり。離婚歴のある中年社長のために、マリーはデュラスの『愛人』を読んでやるが、どうやら彼の目的は彼女の肉体にあるらしく…。出典:Amazon
La lectrice – Lundi 21h, à TFO
\映画『読書する女』を<Amazon>で見てみる!/
| 本作(タイトル) | 読書する女/La Lectrice |
| 公開年 | 1988年 |
| 上映時間/再生時間 | 1時間39分 |
| 監督 | ミシェル・ドヴィル |
| キャスト | ミウ=ミウ:コンスタンス/マリー クリスチャン・リュシェ:ジャン/フィリップシルヴィー・ラポルト ミシェル・ラスキーヌ ブリジット・カティヨン レジス・ロワイエ シモン・エーヌ クリスチャン・ブラン マリアンヌ・ドニクール マリア・カザレス |
| 音楽 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン |
| 主な受賞歴 | ・第12回モントリオール世界映画祭(1988年)最優秀作品賞 |
| 制作会社/配給元 | ロザリンド・ドヴィル/ AAA、アルバトロス |
脚本:ミシェル・ドヴィル、ロザリンド・ドヴィル
関連作として、『輪舞』(1950)『男と女』(1966)『昼顔』(1967)『夜霧の恋⼈たち』(1968)『アイズ ワイド シャット』(1999)を取り上げます。
これらの映画はすべて「不倫」をテーマにした作品ですが、それぞれに異なる視点や表現方法があります。
「不倫」という禁断の恋愛は、人間の本能と社会の規範との間で揺れ動く葛藤を生み出し、私たち観客に強い感情移入や衝撃を与えます。以下、これらの映画がどのように「不倫」を描き、どんな影響や評価を得たかを紹介しようと思います。
以下の作品のDVDパッケージ「画像」をクリックすると、Amazon・楽天で作品詳細等を確認することができます。
~あらすじ~
娼婦が兵士に恋をし、逃げ出した兵士は小間使いに走る。小説家でもある小間使いの主人は彼女を弄んだ挙句、上流社会の人妻に近づく…。狂言まわしの解説と共にウィーンを舞台に恋の輪舞が繰り広げられるというシュニッツレルの小説の映画化作品。出典:Amazon
監督:マックス・オフュルス
出演:ジェラール・フィリップ、シモーヌ・シニョレ、アントン・ウォルブルック、ダニエル・ダリュー
・第11回ヴェネチア国際映画祭(1950年)金オゼッラ賞(最優秀脚本賞)
・第5回英国アカデミー賞(1951年)作品賞
『輪舞』は19世紀末のウィーンを舞台に、貴族や芸術家たちの恋愛模様を華麗なカメラワークで描いた作品です。主人公のシュテファン伯爵は妻と別居中であり、妻の友人であるマリー伯爵夫人と不倫関係にあります。しかし彼はマリーだけでなく他の女性たちとも浮気を繰り返すのです。マリーはシュテファンに献身的に尽くしますが、決して彼から真剣に愛されることはないのです。この映画は「不倫」を美化するのではなく、その虚しさや苦しみを暗示しています。シュテファンは自分の欲望に忠実でありながらも幸せではなく、マリーも自分の運命に抗えない・・・。『輪舞』は当時のヨーロッパで大ヒットし、オフュルス監督の代表作となりました。
~あらすじ~パリで一人暮らしをするアンヌとカーレーサーのジャンは、ドービルにある同じ寄宿舎に娘と息子を預けていることから知りあい惹かれあった。が、いまだ辛い過去を忘れられない二人は……。
流麗なカメラワーク、カラーとモノクロームを使い分けた大胆なモンタージュ、そして甘美なメロディが“運命の出会い”に魅入られた男と女の恋を浮き彫りにしていく。出典:Amazon
監督:クロードルルーシュ
出演:アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、ピエール・バルー
・第39回アカデミー賞(1967年脚本賞/国際長編映画賞(外国語映画賞)
・第24回ゴールデングローブ賞(1967年)外国語映画賞/主演女優賞(ドラマ部門)
・第19回カンヌ国際映画祭(1966年)パルム・ドール
・第ブルーリボン賞(1967年)年外国映画賞
『男と女』は現代のフランスを舞台に、未亡人のアンヌと離婚したジャン=ルイという二人の男女が出会い、恋に落ちる物語です。二人はそれぞれに子供がおり、子供たちの友情がきっかけで親しくなります。しかし二人は社会的な立場や過去の経験から「不倫」に踏み切れないでいるのです。『男と女』では不倫を肯定するのではなく、その可能性や困難さを探求しています。二人の恋愛は純真でありながらも切なく、観客に共感や憧れを呼びます。この映画は当時のフランスで社会現象を起こし、世界中で大成功を収めました。ルルーシュ監督はアカデミー賞やパルム・ドールを受賞しました。
~あらすじ~
若い外科医の妻セヴェリーヌは、外見は貞淑な女性だったが、内面には激しい情欲が渦巻いていた。淫らな妄想に駆られたあげく、彼女は、昼間だけの娼婦として欲望に身をまかせるようになる……。出典:TSUTAYA DISCAS
監督:ルイス・ブニュエル
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・ソレル、ミシェル・ピコリ
・第28回ヴェネチア国際映画祭(1967年)金獅子賞(最優秀作品賞)
『昼顔』は現代のフランスを舞台に、夫が出張中の主婦セヴェリーヌが昼間に高級売春宿で働くようになり、そこで出会った若い男マルセルと恋に落ちる物語です。セヴェリーヌは夫とのセックスに不満を抱えており、自分の性的な欲望を満たすために「不倫」をはじめます。しかし彼女は夫への愛情も失うことはありません。『昼顔』は不倫を批判するのではなく、その背景や動機を分析しているのが、特徴的です。セヴェリーヌは自分の内面と外面との矛盾に苦しみ、マルセルは彼女に本当の愛を求めるのです。『昼顔』は当時のフランスで大きな議論を巻き起こし、ブニュエル監督の傑作とされました。
フランソワ・トリュフォーDVD-BOX「14の恋の物語」[I]より
~あらすじ~
アントワーヌ・ドワネル’シリーズ第3弾。どんな仕事に就いても失敗ばかりのアントワーヌは、ある私立探偵に同情され探偵事務所で働くことになるが…。出典:Amazon
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン=ピエール・レオ、クロード・ジャド、デルフィーヌ・セイリグ、マリー=フランス・ピジェ
『夜霧の恋人たち』は現代のフランスを舞台に、陸軍から除隊された青年アントワーヌが様々な職業を転々としながら、幼馴染みのクリスティーヌや靴屋の奥さんタバール夫人と恋愛をする物語です。アントワーヌは自分の居場所や目的を見つけられずに迷走し、「不倫」も含めて恋愛を楽しむのでした。しかし彼は真剣に愛することもできるのです。『夜霧の恋人たち』では不倫を軽視するのではなく、その楽しさや苦しさを描いています。アントワーヌは自由でありながらも孤独であり、クリスティーヌやタバール夫人も彼に寄り添います。この映画はトリュフォー監督の「アントワーヌ・ドワネルシリーズ」の第3作目であり、カラー作品として初めて制作されました。
監督:スタンリー・キューブリック
出演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、シドニー・ポラック、マリー・リチャードソン
『アイズ ワイド シャット』は、医師が妻の「浮気」を疑って夜の街に繰り出し、様々な性的冒険に巻き込まれるという物語ですが、実は彼は妻を愛しており、自分の不安や嫉妬を克服するために危険な旅に出るのです。
制作秘話・役者秘話を挙げますが、『アイズ ワイド シャット』はスタンリー・キューブリック監督が遺作となった作品であり、彼が長年温めていた企画の一つでした。キューブリックはオーストリアの作家アルトゥル・シュニッツラーの小説『夢物語』を原作として選びました。舞台をウィーンからニューヨークに移し、現代社会における「性や欲望」について探求しました。
また、キューブリックは夫婦役に当時実際に夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンを起用しましたが、彼らにはそれぞれ別々に演技指導を行い、互いのシーンを見せないようにしたと言われています。この映画は、キューブリックが完成させた6日後に彼が死去したこともあり、大きな話題となりましたが、批評家や観客の評価は分かれました。

朗読の顧客の男性達はマリーに対して官能を求める人ばかりで・・・
~見どころ~
寝る前、『読書する女』という本を読んでいた旦那に妻がその本を朗読してあげます。
本の内容はマリーという女性が声の美しさを生かし、人に朗読をしてあげる仕事をし始めます。
すぐに広告を出し、その後様々な個性溢れる朗読を求める顧客がつきます。足の不自由な高校生男子、100歳のお婆さん、離婚歴のある社長、小さな子ども等です。
マリーはその顧客に合わせて要望も含めて毎回様々な本を朗読していきます。個性豊かな顧客にマリーは振り回されたり、関係性をリードしたり、対応も個々に合わせているようでした。
女性や子どもはマリーを友人のような朗読以外にも一緒に過ごす時間や会話を求めますが、男性達はマリーに官能性を求めています。
現実的ではない内容ですが、コメディ感もたくさんあってとても面白い映画です。
~感想~
『読書する女』の主人公マリーのキャラクターに魅力を感じました。
マリーのファッションもとてもオシャレでかわいいし、街並みの美しさ、流れる音楽、内容がとてもコメディなので楽しめて観れる映画でした。
朗読の顧客の男性達はマリーに対して官能を求める人ばかりで、マリーはそれを受け入れたり、サービス心をだしてあげたり、かわいく交わしたりなど朗読以外の能力と発揮させてました。
女性客からも好かれお年寄りから子どもまでに求められる人間性が豊かな主人公です。
現実なら絶対に有り得ない設定なのですが、コメディとして描かれているので斬新な展開や変態的な官能シーンも笑い混じりで観やすい映画だったと思います。
朗読で読まれている本にも興味が湧いてきました。
| 評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
| 点数 | 6.57 | 7.1 | 3.4 | 3.1 |
| 評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年10月17日時点のものです。
・セルDVD/ブルーレイはこちら
\映画『読書する女』を<Amazon>で見てみる!/