・本作のタイトルはOur Daily Bread。邦題では『いのちの食べ方』とされているが、実際は『私たちの日々の糧(かて)』である。
・日本公開時のキャッチコピー:『「いただきます」って、だれに言いますか?』
・本作『いのちの食べ方』はドキュメンタリーではあるが、台詞(セリフ)もナレーションも無い。
・本作では鶏や牛、豚、リンゴ、キャベツ、トマトなどが出てくる。「食」がどのように提供されているのか」をテーマに、ぜひ子どもとも見ていただきたい。但し、生半可な気持ちで見ないで欲しい!
・関連作品:『スーパーサイズ・ミー』(2004) 『フード・インク』(2008)『ある精肉店のはなし』(2013) 『Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』(2014) 『地球が壊れる前に』(2016)『プラスチックの海/プラスチック・オーシャン』(2016)
映画『いのちの食べ方』あらすじ・動画
映画『いのちの食べ方』あらすじ
~あらすじ~
私たち日本人が1年間に食べるお肉(牛・豚・鳥)は約300万トン。だれもが毎日のように食べている膨大な量のお肉。でも、そもそもお肉になる家畜は、どこで生まれ、どのように育てられ、どうやってパックに詰められてお店に並ぶのだろう? 本作は、そんな私たちの生とは切り離せない「食物」を産み出している現場の数々を描いたドキュメンタリー。
世界中の人の食を担うため、野菜や果物だけでなく、家畜や魚でさえも大規模な機械化によって生産・管理せざるをえない現代社会の実情。ピッチングマシンのような機械で運ばれるヒヨコの群れ、わずか数秒で解体される魚、巨大なマジックハンドで揺すぶり落とされる木の実、自動車工場のように無駄なく解体される牛…etc。
まさに唖然とするような光景の連続。その生産性の高さと、時に絵画のごとく美しい撮影に驚愕しつつも、改めて私たちが生きていることの意味が問い直される!出典:Amazon
映画『いのちの食べ方』予告動画
「いのちの食べかた/Unser Täglich Brot」かた)
↑ぜひ子どもとも見ていただきたいです。ただし、ショックの強い映像が含まれますため、生半可な気持ちで見ないで欲しいです!
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映画『いのちの食べ方』無料視聴する方法と配信サービス
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映画『いのちの食べ方』監督・キャスト、原作紹介
映画『いのちの食べ方』基本情報
本作(タイトル) | いのちの食べかた/Our Daily Bread |
公開年 | 2005年 |
上映時間/再生時間 | 1時間32分 |
監督 | ニコラウス・ゲイハルター |
キャスト | — |
音楽/主題歌 | — |
主な受賞歴 | ・アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(2005年)特別審査員賞 ・第19回ヨーロッパ映画賞(2006年)最優秀ドキュメンタリー賞 |
制作会社/配給元 | ニコラウス・ゲイハルター、ヴォルフガング・ヴィダーホーファー 他 /エスパース・サロウ |
映画『いのちの食べ方』原作紹介
脚本:ニコラウス・ゲイハルター、ヴォルフガング・ヴィダーホーファー
映画『いのちの食べ方』関連作品 ~食~
映画『いのちの食べ方』の関連作として、「食」「環境問題」に分けて作品を紹介します。
『スーパーサイズ・ミー』(2004) 『フード・インク』(2008)『ある精肉店のはなし』(2013) 『Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』(2014) 『地球が壊れる前に』(2016)『プラスチックの海/プラスチック・オーシャン』(2016)です。
これらに挙げたの映画ですが、食品業界や農業、環境問題に焦点を当てており、人々の食習慣や環境問題への影響を描いています。
共通点としては、食品業界における問題や、現代の食習慣がもたらす健康への影響、環境問題による生態系の破壊、そしてその背後にある政治や企業の力関係が描かれています。
これらの映画は、現代社会における食習慣や環境問題に対する問題意識を高めると同時に、消費者として何ができるかを考える”きっかけ”を与えてくれます。
食品や環境に対する意識が高まる中で、私たちは自分たちが食べるものや環境への影響を考える必要性を感じるようになっています。これらの映画は、私たちが「より良い未来を築くために」考えるべき問題を提示してくれているのです。
以下の作品のDVDパッケージ「画像」をクリックすると、Amazon・楽天で作品詳細等を確認することができます。
『スーパーサイズ・ミー』(2004)
監督:モーガン・スパーロック
出演:モーガン・スパーロック、アレクサンドラ・ジェイミソン
『フード・インク』(2008)
~あらすじ~
アメリカ人の食について、その基本となる食材がつくられていく過程にスポットを当て、警鐘を鳴らすドキュメンタリー。人々の大量消費を支え、さらなる低価格化を実現していく中で効率化が進められ、その結果として現代の農業が大企業による“工業化”された生産システムに支配されている驚きの実態を明らかにしていくとともに、利益優先の裏でいかに健康へのリスクが軽視されているかを軽妙なタッチで告発していく。出典:TSUTAYA DISCAS
監督:ロバート・ケナー
『ある精肉店のはなし』(2013)
映画「ある精肉店のはなし」予告編
~あらすじ~ 大阪府貝塚市にある北出精肉店では、牛の飼育から食肉処理、そして販売まで全て家族の手で行っている。 彼らは4人で呼吸を合わせながら熟練の手つきで牛を解体し、その後、肉は店舗に運び込まれ、きれいに切り分けられて店頭に並ぶ。7代目として家業を継いだ兄弟だったが、2012年3月には102年も代々使われてきた食肉処理場が閉鎖される。 出典:Yahoo!映画
監督:纐纈あや
2013年公開以降DVD化はなく、度々再上映を行っています。
映画『いのちの食べ方』関連作品 ~環境問題~
『Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』(2014)
監督:キップ・アンデルセン、キーガン・カーン
『地球が壊れる前に』(2016)
~あらすじ~
アカデミー賞で受賞歴があるレオナルド・ディカプリオとフィッシャー・スティーヴンス監督がタッグを組んだドキュメンタリー。気候変動によって世界の各地で起きている劇的な変化の興味深い真相を追求しながら、個人として社会として取りうる印象的なメッセージを贈る。出典:Amazon
監督:フィッシャー・スティーヴンス
出演:ビル・クリントン、レオナルド・ディカプリオ、ジョン・ケリー、バラク・オバマ
著名な人ばかりが出演されえていることにお気づきでしょうか。ビル・クリントン、レオナルド・ディカプリオ、ジョン・ケリー、バラク・オバマ。元大統領や俳優さんですよね。環境問題に熱心に取り組んでいる方たちです。
『プラスチックの海/プラスチック・オーシャン』(2016)
出典:海洋プラスチック問題ドキュメンタリー映画『プラスチックの海』予告編
監督:クレイグ・リーソン
出演:デヴィッド・アッテンボロー、シルビア・アール
本作は、プラスチックゴミによる海洋汚染の実態、及ぼす影響について明らかにしていくドキュメンタリー作品です。
2020年7月から、プラスチック製レジ袋の有料化が義務づけられました。しかし、新たなさまざまな問題も発生しています。
コンビニ、小売店など有料化してでも袋が必要な人は購入していきますし、この点「実際にレジ袋をもらう人は減ったのか?」という疑問が出てきます。「本当にプラスチックは減っているのか」ということも。
マイバックが普及する一方で、マイバック(マイカゴ)にそのまま商品を入れてしまう客が出てきて、窃盗騒ぎにまで発展してきています。(お店は商品盗難、買い物カゴ盗難防止に努めていますが、死活問題です。)
川、海と目を向ければ・・・、海洋プラスチック問題。年間800万トンものプラスチックが海に捨てられていて、その大半が海底に沈み・・・結果的に「マイクロプラスチック」となっています。海の環境汚染問題というものです。
そして、小中学校で習ったあの「食物連鎖」の一部になって、実は私たちの「食」まで影響を及ぼしているのです。
映画『いのちの食べ方』口コミ(見どころ・感想)
映画『いのちの食べ方』口コミ(見どころ・感想)
怖いもの見たさではなくちゃんと教育の中で見てほしいです。
生きている家畜が肉の塊になり、植物が育てられ商品になり私たちに提供されるまでを淡々と見せてくれます。
牛が搾乳され牛乳として販売され、種牛から摂取した精液をメス牛に入れて受精させ、人間のてによって帝王切開をなされる。
そして生まれた牛は育てられ肉牛であれば肉牛としてト殺場に連れていかれ処分され肉として解体されてスーパーに並ぶまでをなんのナレーションもなく、受け手側にすべて委ねて担々と命が消費されていく様を1時間半見せられ続けます。
見終わったときの気持ちは全て受け手に委ねられていますが、小さなお子様には少しきついかもしれません。
~感想~
私たちは日々彼らを消費して生きている生かしてもらっていることを強く感じられる作品です。
例えば、牛がどのように処理されているか私は知りませんでした。種牛と雌牛がどのように受精して子をなしているのかも私は知りませんでした。豚たちがどのようにして肉になっているのか、私は知りませんでした。
これを見た後、肉を食べれなくなるなんて無かったけど、食べるときの頂きますを言うときの気持ちは変わったように思います。この皿の肉は確かに生きていた。1週間前は草を食んでいたかもしれない。
そう思うと、皿に出されたものは残さず食べようと思うようになりました。
生半可な気持ちで見てほしくないです。
怖いもの見たさではなくちゃんと教育の中で見てほしいです。子供に食育で見せたいと思いますが、この映画は高校生くらいじゃないと、思春期は摂食障害の原因になりそうで考え物です。
どれだけの犠牲のもとで、「食物」が生み出されるのかが解ったとき、本当の意味での、「食物」と生きるということへのありがたみを感じれると思います。
人は食べなければ生きていけない、そしてその食べ物とは、他の命と言ってもいいと思います。
動物はもちろん植物ももまた皆生きています。その命一つ一つを私人間は、口に入れ栄養を得て生きています。
本作品は、私たちの命を支える「食物」の生み出される現場を捉えたドキュメンタリー映画です。
現代、野菜や果物、そして家畜や魚までもが超効率的に生産され、人間のための食物へと姿を変容していく姿を、変に道徳的や美しく描こうとはせず、ありのままに淡々と映し出していく内容になっています。
普段は特に気に留めない、「植物」がどこから、どのようにしてくるのかという疑問、それがこの映画を観れば解ります。
そして、どれだけの犠牲のもとで、「食物」が生み出されるのかが解ったとき、本当の意味での、「食物」と生きるということへのありがたみを感じれると思います。
~感想~
日本人の私たちが1年間に食べるお肉の消費量は約300万トンにもなります。
日々誰もが食べている膨大な量のお肉ですが、そもそもお肉になる家畜は、どこで生まれ、どのように飼育され、そしてどうやって私たちが日常的に買いに行くスーパーマーケットの店頭に並ぶのか?
本作は、普段あまり気に留めることのない、「食物」を産み出している現場の数々を描いたドキュメンタリー映画で、世界中の人の食を支えるために、植物や果物だけでなく、家畜や魚でさえも異常とも感じるほどの大規模な機械化によって、生産そして管理されている現代社会の実情と抱えてる問題が生々しいほどにリアルに描かれていました。
生まれてからほとんど日の目を見る事なく、飼育場の中でギチギチに詰められた状態で食べる状態になるまで飼育されるヒヨコたち。
まるで自動車工場のように、オートメーション化され、電極を頭部にあてる方法で屠殺され、アームで持ち上げられ、無駄なくなくあっという間に解体されていく場面は、可哀そうなどという言葉さえ忘れてしまうくらい、淡々と行われ、ただただ唖然とするばかりでした。
順番待ちでと言うと変ですが、屠殺される仲間の牛を目のあたりにしていた後ろの牛が、こころなしか震えているようにも見えました。
この作品のすごいところは、その場面場面が淡々と描かれていて、観る者の道徳心を煽るような変に恩着せがましい描き方をしていないところです。
要するに、「この光景を観て何かを感じてください」といっているように思えました。私自身は、改めて食の重要性、貴重さ、命の尊さ、そして生きることのありがたみを、この作品から感じることが出来ました。
映画『いのちの食べ方』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 5.86 | 7.6 | 3.6 | 3.63 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年10月29日時点のものです。
映画『いのちの食べ方』まとめ
私も会社員していますから、そう頻繁に買い物はしません。1週間の食材をまとめて買うことに決めています。
いつもなら、スマートフォンでチラシを見て買うものを気にしますけど、特に日本は「食」にも「衛生」にも厳しいわけで、いつもそちらばかりの視点に向けられがちです。
スーパーできれいにパックされた牛肉や豚肉、見てますよね。
おいしいマクドナルドのマックセット、フライドチキン・・・・を食べたことのある方は、是非この映画をみてみてはいかがでしょうか。
映画『いのちの食べ方』エンタメのまとめ
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