『パリ20区、僕たちのクラス』あらすじ、動画を無料視聴する方法と配信サービスを紹介!

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POINT:
・『パリ20区、僕たちのクラス』(2008)は、作家・劇作家フランソワ・ベゴドーの実体験を小説化した「教室へ」(早川書房)を、ローラン・カンテ監督が映画化した作品。
・『パリ20区、僕たちのクラス』の原題は「Entre les murs」で、「壁の内側」という意味。
・劇中の24人の生徒は、全員演技経験のない本物の中学生であるが、事前にワークショップをしていたため、ドキュメンタリーではない。
・『パリ20区、僕たちのクラス』は、第61回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを受賞した。
・関連作:『身をかわして』(2003) 『ちいさな哲学者たち』(2010) 『モンテッソーリ 子どもの家』(2017) 『レ・ミゼラブル』(2019)
目次

映画『パリ20区、僕たちのクラス』あらすじ・動画

映画『パリ20区、僕たちのクラス』あらすじ

~あらすじ~
2008年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した、ひとりの教師と24人の生徒の交流を描いた感動ドラマ。パリ20区の中学校で教鞭を執る国語教師・フランソワ。母国語も出身国も異なる24人の生徒を受け持つが、彼らは反抗的な態度を取るばかりで…。

出典:TSUTAYA DISCAS

パリ20区

映画『パリ20区、僕たちのクラス』予告動画

映画「パリ20区、僕たちのクラス」日本版予告編

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映画『パリ20区、僕たちのクラス』監督・キャスト、原作紹介

映画『パリ20区、僕たちのクラス』基本情報

本作(タイトル)パリ20区、僕たちのクラス/Entre les murs
公開年2008年
上映時間/再生時間2時間8分
監督ローラン・カンテ
キャストフランソワ・・・フランソワ・ベゴドー
音楽/主題歌
主な受賞歴・第61回カンヌ国際映画祭(2008年)パルム・ドール
・第24回インディペンデント・スピリット賞(2009年)外国映画賞
制作会社/配給元ロバン・カンピヨ、ステファニー・レジェ、オウ・エ・クール(/オウ・エ・クール、東京テアトル

映画『パリ20区、僕たちのクラス』原作紹介

原作:「教室へ」(早川書房刊) フランソワ・ベゴドー
脚本:ローラン・カンテ、フランソワ・ベゴドー、ロバン・カンピヨ

映画『パリ20区、僕たちのクラス』関連作品

「フランス映画」と聞いてどんなイメージを持ちますか?恋愛や人生の哲学を描く作品が多いと思われるかもしれませんが、実はフランス映画には多様なジャンルやテーマがあります。

『パリ20区、僕たちのクラス』の関連作として、『身をかわして』(2003) 『ちいさな哲学者たち』(2010) 『モンテッソーリ 子どもの家』(2017) 『レ・ミゼラブル』(2019)を取り上げます。

社会派ドラマからドキュメンタリーまで幅広い作品を手掛けた監督や俳優たちに注目していきます!作品にはどんな共通点や制作秘話があるのか紹介していきます。

まず紹介するのは、アブデラティフ・ケシシュ監督とサラ・フォレスティエ主演の『身をかわして』です。
この作品は、パリ郊外の高校生たちが演劇に取り組む姿を描いた青春ドラマです。ケシシュ監督はチュニジア出身で、6歳のときに両親とともにフランスに移住しました。彼は移民やマイノリティの苦悩や希望をリアルに描くことで知られています。『身をかわして』では、高校生たちが演じる戯曲が18世紀の喜劇『身をかわして』であることから、現代と過去の対比やコントラストが際立っています。

また、サラ・フォレスティエはこの作品でセザール賞有望若手女優賞を受賞しました。彼女はその後も多くの作品に出演し、2011年には『戦争より愛のカンケイ』でセザール賞主演女優賞を受賞しました。

次に紹介するのは、ジャン=ピエール・ポッジ監督とピエール・バルジエ監督の『ちいさな哲学者たち』です。
この作品は、パリ近郊の幼稚園で行われた「哲学のじかん」というプログラムを2年間にわたって追ったドキュメンタリーです。

このプログラムは、子どもたちに「愛」や「死」や「自由」などのテーマについて話し合わせるというもので、子どもたちの考える力や表現力を伸ばすことを目的としています。

ポッジ監督とバルジエ監督は、子どもたちの発言や表情を丁寧に捉えることで、彼らの純真さや知性を映し出しています。また、このプログラムは米コロンビア大学教授のマシュー・リップマン氏によって提案された「子どものための哲学」という教育法に基づいており、世界で初めて実施されたものです。

続いて紹介するのは、アレクサンドル・ムロ監督の『モンテッソーリ 子どもの家』です。
この作品は、イタリアの教育者マリア・モンテッソーリが1907年にローマで開設した「子どもの家」という施設で行われた教育実践を再現したドラマです。

モンテッソーリ教育は、子どもたちに自由に選択や活動をさせることで、自立心や創造力を育てることを目指す教育法です。ムロ監督は、実際にモンテッソーリ教育を受けた子どもたちをキャスティングし、当時の資料や証言に基づいて再現したセットや小道具を使って撮影しました。この作品は、モンテッソーリ教育の歴史や理念だけでなく、子どもたちの成長や変化も感動的に描いています。

最後に紹介するのは、『レ・ミゼラブル』です。
この映画は、フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの同名小説にインスパイアされた社会派ドラマで、パリ郊外のモンフェルメイユという街で起こる人種間・世代間・警察と市民の対立を描いています。監督は、この街に住むアフリカ系移民2世のラジ・リで、彼自身の経験や目撃した出来事をもとに脚本を書きました。出演者は、ダミアン・ボナール、アレクシ・マネンティ、ジブリル・ゾンガなど、実際に警察や社会問題に関わった経験を持つ俳優や素人が多く起用されました。

この映画は、2019年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、第92回アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされました。また、フランスの映画賞セザール賞では最優秀作品賞を受賞しましたが、授賞式ではロマン・ポランスキー監督の受賞に抗議するデモが起こり、ラジ・リ監督も式場を去るという騒動がありました。

 

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『身をかわして』(2003)

~あらすじ~
パリ郊外の低所得者向け団地で暮らす15歳の内気な少年クリモ。仲間たちと一緒に退屈な毎日を送っていた彼は、同級生の活発な少女リディアに恋をする。リディアは文化祭で上演されるマリボーの戯曲「愛と偶然の戯れ」に出演することになっており、その練習に励んでいた。そんな彼女に近づくため、クリモはアルルカン役に立候補するが……。

映画.COM

監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:サラ・フォレスティエサラ・フォレスティエ、オスマン・エルカラス、サブリナ・ウアザニサブリナ・ウアザニ

・第30回セザール賞(2005年)作品賞

『身をかわして』では、中学生の男女が入れ替わってしまうことで、お互いの立場や性別を理解しようとします。

『ちいさな哲学者たち』(2010)

~あらすじ~
フランスの小さな幼稚園で行われた哲学の授業を2年間にわたって記録した教育ドキュメンタリー。子どもたちの考える力を養い、議論の大切さを学ぶための画期的な試みを通じて、子どもたちが次第に自分の考えをしっかりと言葉にして相手に伝え、あるいは相手の意見に耳を傾け尊重するようになっていく成長の過程がありありと映し出されていく。

出典:TSUTAYA DISCAS

監督:ジャン=ピエール・ポッジ、ピエール・バルジエ
出演:ジャック・プレヴェール幼稚園の園児たち、先生たち

『ちいさな哲学者たち』はドキュメンタリー映画であり、フランスの幼稚園で行われた哲学入門の授業で、子どもたちが自由に意見を交わしたり、質問したりするなど、子どもたちの生き生きとした表情や言葉が魅力的に移ります。

『モンテッソーリ 子どもの家』(2017)

let the child be the guide

~あらすじ~
教室は縦横無尽のワンダーランド!マリア・モンテッソーリが編み出した教育メソッド、そのフランス最古の学校に通う子どもたちの日々を追う本作は、ルーベ市にあるフランス最古のモンテッソーリ学校の幼児クラスに2年3カ月間密着。そこでは2歳半~6歳の子どもたちがユニークな教具を自らが選んで自由に学んでいた。水差しの中身を測ったり、花の茎をハサミで切ったり、パズルをしたり……これらが学校での“お仕事”だ。その過程で訪れる魔法のような瞬間が紡がれる。

出典:Amazon

『モンテッソーリ 子どもの家』予告篇

監督:アレクサンドル・ムロ

『モンテッソーリ 子どもの家』もドキュメンタリー映画です。イタリアの教育者マリア・モンテッソーリが開発した教育法を実践するインドの学校で、子どもたちが自主的に学習したり、創造力を発揮したりします。

 

『レ・ミゼラブル』(2019)

~あらすじ~
パリ郊外に位置するモンフェルメイユ。ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の舞台でもあるこの街は、いまや移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化していた。
犯罪防止班に新しく加わることになった警官のステファンは、仲間と共にパトロールをするうちに、複数のグループ同士が緊張関係にあることを察知する。そんなある日、イッサという名の少年が引き起こした些細な出来事が大きな騒動へと発展。
事件解決へと奮闘するステファンたちだが、事態は取り返しのつかない方向へと進み始めることに……。

出典:Amazon

監督:ラジ・リ
出演:ダミアン・ボナール、アレクシス・マネンティ、ジェブリル・ゾンガ、ジャンヌ・バリバール

・第72回カンヌ国際映画祭(2019年)/審査員賞(国際審査員賞)
・第45回セザール賞(2020年)/作品賞

この映画の魅力は、現実に即した生々しい描写と緊迫感あふれるストーリー展開です。登場人物たちは、それぞれに理想や信念を持ちながらも、社会の不条理や差別に苦しみます。特に印象的なのは、警察官が少年にゴム弾を発砲するシーンで、これは実際に2005年に起こった暴動のきっかけとなった事件を反映しています。また、映画の最後には、ユーゴーの小説から「世の中には悪い草も悪い人間もいない。ただ育てるものが悪いだけなんだ」という一節が引用されており、現代社会へのメッセージ性も感じられます。

映画『パリ20区、僕たちのクラス』口コミ(見どころ・感想)

映画『パリ20区、僕たちのクラス』口コミ(見どころ・感想)

ドキュメンタリータッチで描かれるこの作品、ドキュメンタリーではありません。

~見どころ~
ドキュメンタリータッチで描かれるこの作品、ドキュメンタリーではありません。そのことにまず、驚きます。
素人の若者、中学生に演じさせているのですが、自然な演技にリアルだと錯覚してしまうほど。見る前にこのことを知っていないと、本当にドキュメンタリーだと勘違いする人もいそうです。

 

とにかくこの中学生たちの見事な演技が見所です。実際、どういう脚本で進められたかはわかりません。

しかし、ここに出演している素人俳優の若者たちはそのキャラクターをまるで本人のように演じてみせてくれます。

パリのこの20区という地域のことを知っている日本人では少ないでしょう。

それでもクラスの編成からなんとなくこちらも察していきます。

様々な違いのある学生たちの日常を担任教師と共に追っていく、見守っていきましょう。

~感想~
まるでドキュメンタリーのような雰囲気の中進んでいくフランスの若者の日常に、興味を持ちました。

まず、パリのある地域の中学生の生活、これだけで知らないことばかりです。

クラスの編成を見てみると、様々な人種で構成されています。

一見したところ、学生たちも先生も気にしていないようです。

その自然な距離感は不思議であり、新鮮でした。時折ルーツの違いなどから問題が持ち上がっても、意外に冷静に対処していきます。

もちろんフィクションなのでしょうが、ワークショップから積み上げてきたという素人の学生俳優たちの関係、雰囲気は本当のクラスメイトのようでした。

実際、演じていた彼らの感想を聞いてみたいものです。

中学校の中庭のような校庭(?)のシーンが頻繁に出てくるのですが、ここで遊んだりふざけたりしている学生たちの姿が印象的でした。

映画『パリ20区、僕たちのクラス』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb
(10点満点)
Filmarks
(5点満点)
Yahoo!映画
(5点満点)
点数6.677.53.43.59
評価サイトの特徴・映画情報/上映中の映画に!
・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い
・海外オンラインデータベース
・Amazon運営
・急成長中! SNSシェア強し
・過去作品、評価も厳しめ!?
・最初に見る。評価甘めかな!?
・Yahoo!運営

本作品の評価情報は2023年12月20日時点のものです。

映画『パリ20区、僕たちのクラス』まとめ

映画『パリ20区、僕たちのクラス』エンタメのまとめ

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