『キッズ・リターン』あらすじ、動画を視聴する方法と配信サービスを紹介!

2021-09-04

POINT


『キッズ・リターン』(1994)は、バイク事故で生死の境をさまよった北野武監督の、
文字通りの「復活」をかけた作品。
プロデューサーの森昌行は、バイオレンス路線での復帰は時期尚早と判断し、若者の青春を描く本作を選んだ。この決断が功を奏し、事故を乗り越えた北野監督の新たな出発点となった。第49回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品でもある。

『キッズ・リターン』は
不良高校生のマサルとシンジが、ボクサー/ヤクザと別々の道に踏み出し、成功・挫折・再起の循環を体で知る物語。ラストの
「まだ始まっちゃいねーよ
」は、希望とも空元気とも読める“解釈の余白”が魅力!

『キッズ・リターン』主演の金子賢と安藤政信は、この映画で俳優として大きく飛躍した。安藤政信は、初めての映画出演ながら、その才能と存在感が高く評価され、新人賞を多数受賞した。

際に鼻の骨が曲がるほどリアルなボクシングシーンに挑んだエピソードがある。

久石譲が音楽を担当。音楽
ユーロビート/ディスコ基調のリズムで疾走感を作るスコア。メカニカルなループと一点の生音を混ぜ、エンドロールまで物語の余熱を押し出す。
・『キッズ・リターン』の10年後の姿を描いた『キッズ・リターン 再会の時』(2013)も公開された(原案:ビートたけし、監督:清水浩、主演:平岡祐太、三浦貴大)。
・関連作:『ソナチネ』(1993) 『岸和田少年愚連隊』(1996) 『青い春』(2001)

映画『キッズ・リター』あらすじ

18歳の二人は、いつもつるんでいた。気分がのれば学校に行き問題を起こす二人は、担任(森本レオ)の目に“落ちこぼれ”としか映らない。
そんなある日、カツアゲた高校生の助っ人にKOされたマサル(金子賢)は、ボクシングに目覚め、シンジ(安藤政信)も成りゆきでジムに入門した。
ある夜、ヤクザに絡まれた二人は、若頭(石橋凌)に助けられ、マサルはその迫力に感動してしまう。高校生活も終わり、シンジはボクシング界の
逸材に成長していた。――だが、ジムにはマサルの姿はなかった。

映画『キッズ・リター』予告動画

映画『キッズ・リター』基本情報

邦題キッズ・リター
原題Kids Return
公開年1996年
上映時間1時間48分
監督北野武
キャストマサル・・・金子賢
シンジ・・・安藤政信
担任教師・・・森本レオ
サチコ・・・大家由祐子
ジムの会長・・・山谷初男
ヤクザの組長・・・石橋凌
ハヤシ・・・モロ師岡
サチコの母親・・・丘みつ子
ヤクザの若頭・・・寺島進
ヤクザの親分・・・下條正巳
タクシーの客・・・大杉漣
秤販売会社の上司・・・平泉成
カズオ・・・津田寛治
橋田先生・・・芦川誠
かつあげされる学生・・・宮藤官九郎
不良三人組のリーダー・・・矢部享祐
教師・・・谷本一
酒場の男・・・森下能幸
タクシー会社の事務・・・日野陽仁
相手側ヤクザ・・・十貫寺梅軒
音楽久石譲
受賞歴・第6回東京スポーツ映画大賞・作品賞・監督賞
・第51回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞
・第39回ブルーリボン賞・監督賞
・第7回文化庁優秀映画作品賞・長編映画部門 ほか多数受賞
制作オフィス北野、バンダイビジュアル/オフィス北野、ユーロスペース

関連作品

『ソナチネ』(1993)

『岸和田少年愚連隊』(1996)

~解説・あらすじ~
中場利一の同名小説を人気お笑いコンビ・ナインティナイン初主演で映画化した青春グラフティ。監督は「ガキ帝国 悪たれ戦争」「犬死にせしもの」の井筒和幸。1975年、大阪・岸和田。チュンバと小鉄の悪ガキふたり組は、今日も悪友たちとのケンカに明け暮れる……。映画は彼らふたりの中学~高校時代のケンカばかりの日常をコミカルなテイストと瑞々しいタッチで活き活きと描いていく。
出典:Yahoo!映画

『青い春』(2001)

男子校・朝日高等学校。その日、屋上にはいつものように不良グループが集まっていた。新3年生の彼らはそこで、柵の外に立ち手をたたく回数を競う通称“ベランダ・ゲーム”をしていた。柵の外側はつま先がやっと引っかかる程度の幅しかなく、柵に掴まらずには数秒と立っていられない。落ちれば地面にまっさかさま。それは、勝ったものが学校を仕切ると決められた伝統の根性だめし。勝利したのは8回の新記録を出した物静かな男・九條だった。しかし、九條にとっては学校を仕切ることなどどうでもいいことだった……。
出典:Yahoo!映画

映画『キッズ・リターン』口コミ(見どころ・感想)

映画『キッズ・リターン』口コミ(見どころ・感想)

落ちぶれた二人が再開する最後のシーンが、一番の見どころだと感じます。が・・・
~見どころ~ 学校もろくに行かず、悪さばかりしている2人組マサルとシンジ。ある日、カツアゲした相手の友人でボクシング経験者からこっぴどくやり返された事を根に持って、マサルはボクシングを始めます。行く所敵無しの彼らは、馴染みの中華料理店でもヤクザ相手に生意気な口をきいています。
そして、マサルから半ば強引にボクシングジムに勧誘されたシンジ。最初は、困惑していたものの次第に才能を開花させていきます。一方誘ったマサルは、シンジに比べて才能が無い自分に嫌気をさして辞めてしまいます。
自分の才能に気付きボクシングにのめり込むシンジは、音信不通になっていたマサルと偶然の再会を果たします。が、マサルはそれ以前に生意気な口をきいていたヤクザの使いパシリをしていて、気まずい再会となってしまいます。それでも、互いにそれぞれの道で成功したらまた、会う事を約束します。そこから、二人の人生に大きな挫折が訪れます。落ちぶれた二人が再開する最後のシーンが、一番の見どころだと感じます。が、2人が思い描いていた展開にはとても至りませんでした。しかし、二人は昔の様に自転車に乗って学校のグラウンドを乗り回します。その時、シンジはマサルにある言葉を投げかけるのです。~見どころ~ 2人の少年が人生で若い時にありがちな、生意気な気持ちで生きていきながら、人生の浮き沈みを十分に味わいながら・・・・。
最後はお互いに成功せず、これまたありがちな落ちぶれを見る事になり・・・。最後は何故か、これからの人生を前向きに捉えているシーンで会わる笑顔が、色々考えさせられる映画だと思いました。2人の人生は”今のところ”沈んでいますが、2人も気持ちは今まで以上に前向きな所が印象的でした。生意気な態度を周囲に振りまいて強がりますが、お互いに意思の弱さから上り詰める、階段を踏み外し十分な挫折を味わっているはずなのに。めげない彼らは、強がりなのか?無謀な挑戦をしたいのか?不思議な気持ちになりながらも、この挫折後に見せる事が出来ない笑顔で、フィナーレを迎える言葉の掛け合いに感動することができました。
女性カラー01走り出したくなるようなBGMに合わせて、ストーリーもあっという間に駆け抜けていく。 青春の光と影を、まるで隣で見てるような気持ちになれる作品でした。まさに青春映画って感じ。 最後のセリフを「希望」ととるか、「破滅」ととるかで意見が分かれるのが、この映画の面白いところですよね。 もしかしたら、見る年齢や時期によって感じ方が変わるのかもしれません。 北野監督の作品の中では、個人的に一番おすすめです。男性カラー02受験が迫る18歳の秋。ミヤワキマサル(金子賢)とタカギシンジ(安藤政信)は、授業をサボり、悪ふざけが過ぎて教師の車にまで手を出す始末。日本史の担任(森本レオ)だけは見放さないが、日々は空虚で、駅でカツアゲをして時間を潰す。喫茶「カトレア」では、同級生ヒロシ(柏谷享助)が店の娘サチコ(大家由祐子)に恋心。マサルとシンジはヒロシをからかいながらも、ハナヤマ(やべきょうすけ)らのいじめから助ける。ところが、カツアゲの相手が呼んだボクサー(石井光)にマサルが瞬殺され、翌日から学校に来ない。数日後、ウェットスーツ姿のマサルが現れ、実は「新栄ジム」に通い始めアマチュアボクシングの道へ進んでいたと分かる。だらけた若さにも、進路の岐路は突然やってくる。 「何かに本気で打ち込む」ことを求めてもがく二人の焦燥は、あの日の屈辱から始まる。マサルに対してなぜか敬語のシンジ。いつの間にかシンジが前を走っていたと気づくマサルの苛立ち。物語は二人を軸にしながら、ヒロシやハナヤマ、漫才の南極五十五号らの青春群像へ広がっていく。マサルとシンジには“持て余すほどの才”がありつつも、小さな躓きの連続で前が見えなくなる。一方で、才能の欠片もないように見えるヒロシの描き方は対照的だ。全てを賭けたプロポーズという「一世一代の逆転」を果たした直後、あのフロントガラスの亀裂で命が途切れるのは、北野映画らしい残酷さだろう。悪魔の誘惑に吸い寄せられたマサルとシンジは闇の中へ進むが、それでも命はつながる。才能がある者はその才に溺れ、ない者は平凡とも闘い続ける――『あの夏、いちばん静かな海。』と同じく、青春の熱は暴力と同じくらい伝染する。監督の視線は冷ややかで容赦ないが、94年のバイク事故以降の自殺衝動の群像はここにはない。ラストの台詞だけが独り歩きした90年代を象徴する、北野映画の転機となった見事な青春群像劇だと感じた。女性カラー02 私はこの映画の「青春はもう終わった」というセリフを、ちょっと悲観的に受け取りました。 でも、それは「終わり」じゃなくて「もう極端な選択をしない、大人になること」なんだと思う。少なくとも今の日本ではそう。マサルとシンジの二人が、それぞれヤクザとボクサーとしてある程度まで上り詰めるけど、最終的に挫折して、あのセリフになる。ボクシングジムにいたハヤシみたいに、ずる賢くて負け犬みたいな人って、どんな世界にもいるよなって妙に納得してしまった。この映画には負け犬ばかりが出てくるけど、それが多くの人の人生なんじゃないかな。 ちょっとした希望を抱きながら生きていくしかないっていう、北野監督からのメッセージだと私は受け取った。ボクシングを始めるハナヤマもそうだけど、どうせ挫折するんだろうなって思いながらも、彼らの姿を応援してしまう。 でも、地道な努力でプロの道を掴んだ漫才コンビの南極五十五号が、本当の成功者だったってところに、なんだか救われた気持ちになった。 (もちろん、彼らのサクセスストーリーもまだ続くんだろうけど)。ちなみに、私自身は楽観と悲観の間を行ったり来たりしているんだけど、狂ったような楽観主義とはまだ決着がついていないんです。だから、私にとってはまだ青春は終わってないのかもしれない…。男性カラー04 北野武の長編。親友二人の成功と挫折を描く青春ドラマだ。シンジを安藤政信、マサルを金子賢。脇に石橋凌、森本レオら。高校でつるむ二人はサボり癖が日常。ところが、カツアゲ相手が呼んだボクサーにマサルが瞬殺され、発奮して新栄ジムへ。誘われたシンジも入門するが、素質を見抜かれたのはシンジのほう。マサルはジムを去り、やくざの世界へ――それぞれの場所で頂点を誓い、のし上がっていく。少し前の日本は格闘技ブームで、町の揉め事でも相手が急に強かったりして面食らうことが増えた。俺の子どもの頃は、助っ人として現れる“段違いに強いヤツ”は稀で、だからこそ印象に残った。序盤で忘れがたいのは、入門間もないシンジがスパーリングで左フックをボディに叩き込み、相手が後ろに倒れる場面。普通は前のめりに崩れるのに、あれは珍しい。つい、エデル・ジョフレ対青木勝利の世界戦(左ボディ一発で沈めた戦慄のKO)を思い出した。監督もあの映像を強烈に記憶していたのかもしれない。シンジの武器は左だけじゃない。最初は右のクロスカウンターで会長(山谷初男)やトレーナー(重久剛一)を唸らせる。モデルは関光徳の左ストレートと言われ、“名刀正宗”と呼ばれた切れ味ゆえ女性ファンも多かったという逸話も思い出深い。一方、マサルは型から入りたがる兄貴肌。リングネームを即決する能天気さもあるが、シンジと拳を合わせればあっさりマットへ。ジムを離れた先は地元のやくざ。腕っぷしだけで上がっていくが、やがて“それらしい型”に囚われ、組織とこじれる。シンジにも弱点はある。いつも兄貴分を求めてしまう性格だ。そこを、元新人王にして今は腐ったメフィストフェレス的存在のハヤシ(モロ師岡)が、反則や酒・タバコで絡め取っていく。つまり二人は、やっと見つけた自分の器から再び溢れ出てしまう。若さ特有の愚直さと無鉄砲さを、北野はねばり強い眼差しで捉える。 何より、安直に“死や破滅”で締めないのが本作の美点。ニヒリズムに沈まないリアリズム――俺にはそう映った。

映画『キッズ・リターン』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb (10点満点)Filmarks (5点満点)Yahoo!映画 (5点満点)
点数7.717.54.04.32
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本作品の評価情報は2025年9月5日時点のものです。