・『オーディション』(1999)は、作家・村上龍の同名小説「オーディション」を三池崇史が映画化した。R-15指定。
・『オーディション』劇場公開時キャッチコピー:「キリキリキリ……恐いでしょう?」「キリキリキリ……痛いでしょう?」
・第29回ロッテルダム国際映画祭(2000年)国際批評家連盟賞、オランダジャーナリズム連盟賞を受賞した。
・第29回ロッテルダム国際映画祭の上映では記録的な途中退出者を出したという。
・米国TIME誌「ホラー映画トップ25」(2007)や英国Total Film「ホラー映画オールタイムベスト50」などで、この『オーディション』が選出されている。
・関連作:『リング』(1998)『殺し屋1』(2001)
映画『オーディション』あらすじ・動画
映画『オーディション』あらすじ
~あらすじ~
ビデオ制作会社を経営している青山は7年前に妻を亡くし、一人息子の重彦と寂しい日々を過ごしていた。そんなある日、青山の身の上を案じた友人の吉川は青山にとんでもない提案をする。それは映画制作と称したオーディションを開催し、その中から再婚相手を探せというものだった。そして4000通もの応募の中から選んだ女性、麻美に加速度的に魅了されていく青山。しかし彼女の愛は余りにも真っ直ぐで完全なものだった……。出典:Amazon
映画『オーディション』予告動画
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映画『オーディション』監督・キャスト、原作紹介
映画『オーディション』基本情報
本作(タイトル) | オーディション/AUDITION |
公開年 | 1999年 |
上映時間/再生時間 | 1時間55分 |
監督 | 三池崇史 |
キャスト | 青山重治・・・石橋凌 山崎麻美・・・しいなえいひ 吉川泰久・・・國村隼 芝田・・・大杉漣 酒場のマスター・・・斉木しげる 車椅子の老人・・・石橋蓮司 ディレクター・・・光石研 リエ・・・根岸季衣 青山良子・・・松田美由紀 青山重彦・・・沢木哲 テレビ局のプロデューサー・・・小日向文世 バーテン・・・津田寛治 柳田美千代・・・広岡由里子 |
音楽 | 遠藤浩二 |
主な受賞歴 | ・第29回ロッテルダム国際映画祭(2000年)国際批評家連盟賞、オランダジャーナリズム連盟賞 |
制作会社/配給元 |
映画『オーディション』原作紹介
原作:「オーディション」 村上龍
脚本:天願大介
映画『オーディション』関連作品
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『リング』(1998)
~あらすじ~
見ると死んでしまうという謎のビデオテープを巡って繰り広げられるホラー・サスペンス。テレビレポーターの浅川玲子は、見たら一週間後に死ぬというビデオテープの噂を耳にする。にわかには信じられない玲子だったが、姪の死をきっかけにビデオについて調べ始める。やがて、偶然手に入れた問題のビデオを確認のため見た玲子は、その内容に、噂が本当であることを確信する。が、それは7日後の自分の死を意味した……。出典:TSUTAYA DISCAS
監督:中田秀夫
出演:松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀
『殺し屋1』(2001)
~あらすじ~
少年時代からいじめられ、武術を磨くも、いまだ気弱な性格は直らず、いつもおどおどしながら暮らしているイチ。しかし、ひとたび特製スーツに身を包むと殺人マシーンと化す。相手にドヤされ、怖さから泣きながらも必殺のカカト落としで敵の身体を切り刻んでいく。そんなイチは正体不明のおやじ、ジジイの巧みな心理操作で殺戮を繰り返す。一方“ピアスのマー坊”の異名をとる安生組の若頭、垣原。その名の通り全身にピアスを開ける究極のマゾ男。垣原は、失踪した組長がジジイに消されたとの情報からイチの存在に行き着く。イチの残虐さに垣原のマゾの血は騒ぎ、イチとの対決に胸躍らせる……。出典:TSUTAYA DISCAS
監督:三池崇史
出演:浅野忠信、大森南朋、エイリアン・サン、SABU、塚本晋也
映画『オーディション』口コミ(見どころ・感想)
映画『オーディション』口コミ(見どころ・感想)
キャッチコピーの「クリクリクリ… 痛いでしょう?」という言葉の意味は…本作で。
~見どころ~
ジャパニーズホラー特有の、冷たくおぞましい空気感に、スプラッター映画らしい血みどろのゴアな描写が本作の見どころです。
本作のアイコンでもある山崎麻美は、『リング』や『呪怨』に登場した貞子や伽椰子と同等の存在感を放ち、観るものに恐怖を与えます。
麻美は人間ではありますが、幼い頃のトラウマが原因で歪んだ愛情表現しかできませんが、彼女が作中で行った行動はともかくこのような人物像は、現実世界にも存在します。
そういう意味で、本作は何処かフィクションの世界を超越した現実味を感じさせる作品でもあります。
キャッチコピーの「クリクリクリ… 痛いでしょう?」という言葉は、本作を検索した時によく目にしますが、文面だけではそれがどういう意味かは把握できません。
この言葉には、目を背けたくなるような意味が込められていますので、是非本編をご覧になって、本作特有の恐怖を体感してみてください。
~感想~
『殺し屋1』『IZO』を手掛けた三池崇史監督らしい、暴力的な描写が全面に押し出された作品でした。
人間の持つ異常性とある意味ではハイテンションな残虐性が持ち味なので、心霊や怪奇現象といったありきたりなジャパニーズホラーに慣れている方は、本作が持つ独自性をより体感することが出来るでしょう。
全く予備知識無しの状態で視聴したのですが、「オーディション」というタイトルからは想像出来ないようなバイオレンスな内容で、本作のシンボルである山崎麻美の不気味な存在は、観るものに強烈なインパクトを与えてくれます。
あまりにも過激な内容ですので、全てのホラーファンにオススメはできません。
しかし、石橋凌さんや國村隼さん、大杉漣などの実力派揃いのキャスティングをすっかり忘れさせてくれるような暴力的且つ精神的に攻めてくる本作は、他のジャパニーズホラーには無い孤高のオリジナリティーを放ちます。
この映画の魅力は異常なまでのグロテスクさと、90年代ならではの遠慮のない猟奇性と残虐性!
~見どころ~
三池崇史の名前が世界に知れ渡るきっかけになった作品。
おそらくですが、日本より世界の映画フリークの方が本作を知っているんじゃないでしょうか?
何と言ってこの映画の魅力は異常なまでのグロテスクさと、90年代ならではの遠慮のない猟奇性と残虐性でしょう。
グロテスクと言ってもスプラッターのソレとは少し違い、人間の持つ内面的なグロさというか、サイコパスの脳内を覗き見ているような気持ちの悪さがあるのです。
しかしゴア描写もやはり容赦ない(汗)
ワイヤーを使っての切断シーンは目を覆う凄まじさですので、心臓の弱い方は注意が必要です。
散々な目にあう主人公を演じる石橋凌は国際俳優らしい貫禄がありますが、本作はどこまでいってもサイコキラーを演じた椎名英姫の存在感が際立ちます。
ホラ、今でも「きりきりきりきり」と、聞こえてきそうな……。
~感想~
尋常じゃない映画。
正直、本当に怖かった。
こんな内容の作品をアノ村上龍が書いていたのも驚きですが、三池崇史がここまでのホラー映画を撮っていたことも、やはり驚き。
だってワイヤーで人体を解体するようなサイコキラーなんて、この映画以外で存在しないでしょう?
椎名英姫は本作以降、ホラー映画から度々オファーが来ていますし、一人の女優の人生を決定づけた罪な作品でもあります。
個人的なベストシーンは「きりきりきりきり」と言いながら石橋凌演じる主人公に迫る彼女、ではなく、切断された遺体がちらばる室内で、舌が一つ「多かった」というゾッとする過去話を囁かれるシーン。のたうつ舌は安っぽいのに、抜群に怖かった。
本作を観たイーラス・ロスが影響されて『ホステル』撮り、三池監督をカメオ出演させたのはホラーファンの間では有名なハナシ。
世界に影響を与えたホラーとしては『リング』と肩を並べるべき作品です。
映画『オーディション』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 6.15 | 7.1 | 3.4 | 3.2 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年2月17日時点のものです。
映画『オーディション』まとめ
映画『オーディション』エンタメのまとめ
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