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POINT:
・『万引き家族』(2018)は、親の死亡届を出さずに年金を不正に貰い続けていたという家族の某事件を、是枝裕和監督が脚本化し、映画化した。
・『万引き家族』は第71回カンヌ国際映画祭・パルム・ドールを受賞。パルム・ドールは今村昌平監督の『うなぎ』(1997)以来、21年ぶりの受賞となった。
・『万引き家族』は第42回日本アカデミー賞(2019年)最優秀作品賞ほか3賞を受賞した。
・関連作:『誰も知らない』(2004)『存在のない子供たち』(2018)『パラサイト 半地下の家族』(2019)『家族を想うとき』(2019)
目次

映画『万引き家族』あらすじ・動画

映画『万引き家族』あらすじ

~あらすじ~
是枝裕和監督が犯罪でしかつながれなかった家族の絆と社会の歪みを描いた人間ドラマ

治たち家族5人は祖母の年金を頼りに、足りないものは万引きで賄いながらも、笑いの絶えない日々を送っていた。ある冬の夜、治と息子・祥太は近隣の団地の廊下で震えていた幼いゆりを見つけ、家に連れ帰る。治たちは傷だらけのゆりを娘として育て始めるが…。

出典:楽天TV

映画『万引き家族』予告動画

是枝裕和監督最新作『万引き家族』予告編

 

 

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映画『万引き家族』無料視聴する方法と配信サービス

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映画『万引き家族』監督・キャスト、原作紹介

映画『万引き家族』基本情報

 

本作(タイトル)万引き家族/Shoplifters
公開年2018年
上映時間/再生時間2時間
監督是枝裕和
キャスト柴田治・・・リリー・フランキー
柴田信代・・・安藤サクラ
柴田亜紀・・・松岡茉優
柴田初枝・・・樹木希林
4番さん・・・池松壮亮
柴田譲・・・緒形直人
柴田葉子・・・森口瑤子
北条保・・・山田裕貴
北条希・・・片山萌美
川戸頼次・・・柄本明
前園巧・・・高良健吾
宮部希衣・・・池脇千鶴
柴田さやか・・・蒔田彩珠
JK見学店店長・・・黒田大輔
根岸三都江・・・松岡依都美
ニュースキャスター・・・笠井信輔
日雇い派遣の管理者・・・毎熊克哉
音楽
細野晴臣
主な受賞歴・第42回日本アカデミー賞(2019年)最優秀作品賞/最優秀脚本賞/最優秀監督賞
・第71回カンヌ国際映画祭(2018年)パルム・ドール
・第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞(2018年)外国語映画賞
・第44回セザール賞(2019年)外国映画賞
・第10回TAMA映画賞(2018年)最優秀作品賞
・第13回アジア映画大賞(2019年)作品賞
制作会社/配給元石原隆、ギャガ、フジテレビ/ギャガ、 マグノリア・ピクチャーズ

映画『万引き家族』原作紹介

脚本・原案:是枝裕和

映画『万引き家族』関連作品

 

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『誰も知らない』(2004)

監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥、北浦愛、木村飛影、清水萌々子、韓英恵

 

・第57回カンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞
・キネマ旬報最優秀作品賞、フランダース国際映画祭最優秀作品賞

 

『誰も知らない』(2004)はこちらから
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『存在のない子供たち』(2018)

~あらすじ~
わずか12歳で、裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。
裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。
中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。
学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に劣悪な労働を強いられていた。
唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来は―?

出典:Amazon

監督:ナディーン・ラバキー
出演:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、
ボルワティフ・トレジャー・バンコレ、カウサル・アル=ハッダード

 

・第71回カンヌ国際映画祭(2018)審査員賞(国際審査員賞)

 

『パラサイト 半地下の家族』(2019)

 

監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン

・第92回アカデミー賞(2020年)作品賞/脚本賞/監督賞/国際長編映画賞(外国語映画賞)
・第77回ゴールデングローブ賞(2020年)外国語映画賞
・第44回日本アカデミー賞(2021年)最優秀外国作品賞 ほか

 

『パラサイト 半地下の家族』(2019)はこちらから
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『家族を想うとき』(2019)

~あらすじ~
イギリス、ニューカッスル。ターナー家の父リッキーはマイホーム購入の夢をかなえるため、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立を決意。
母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。16歳の息子セブと12歳の娘のライザ・ジェーンとのコミュニケーションも、
留守番電話のメッセージで一方的に語りかけるばかり。家族を幸せにするはずの仕事が家族との時間を奪っていき、子供たちは寂しい想いを募らせてゆく。
そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう──。

出典:Amazon

監督:ケン・ローチ
出演:クリス・ヒッチェン、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター、ロス・ブリュースター

 

映画『万引き家族』口コミ(見どころ・感想)

映画『万引き家族』口コミ(見どころ・感想)

役者の自然体な名演技を引き出す是枝マジックとでも言うべき演出法は、本作でも健在です。

~見どころ~
日本が世界に誇る是枝裕和監督作品。

社会の底辺で血の繋がりを持たずとも、必死で生きようともがく『家族』の物語です。

役者の自然体な名演技を引き出す是枝マジックとでも言うべき演出法は、本作でも健在。

リリー・フランキーや安藤サクラ、樹木希林、子役の佐々木みゆもまるで魔法に掛けられたかのように、ありのままの姿を引き出されていく……。

さすがは構想10年の力作だけあって、見ごたえも、社会的なメッセージ性も十分で、ラストまで作品世界にどっぷり引き込まれした。

カンヌでのパルム・ドール受賞で観客のハードルも上がっていたと思うが、本作ほどの作品を見せつけられてはぐうの音も出ないでしょう。

クライマックスで安藤サクラが流す涙は、心臓を鷲掴みにされるような破壊力がありました。

~感想~
もともとコノ手の社会の底辺で生きる人々の映画は好きです。リアリティも含め、胸に迫ってくる切実さがあるから。

本作はそんなテーマを持った作品群の中でもやはり、頭一つ抜けているなと感じました。

芸達者な役者さんを起用しているのもモチロンですが、まるで彼らの生活臭がここまで届くかのような、生っぽさを全編に渡って感じたのが大きかったです。

ここが、類似点を指摘されている『パラサイト~半地下の家族~』とは一線を画するところでしょう。

あっちは完全なフィクションとしての面白さでしたが(モチロン、切実さはありました)、本作は彼らの生活を覗き見ているような圧倒的なリアイティがありました。

松岡美優演じる娘が、池松壮亮演じる店の客と仲良くなりかけるシーンがありますが、決して深く語らない辺りが逆にリアルです。

それでもしっかりと映画的なマジックを感じさせる後半は、本当に胸を打たれました。
カンヌでのパルム・ドール受賞も納得の傑作です。

核家族化が進み、家族のあり方も変わってきた現代。彼らのような家族像を保っているそれがどれほどあるのか・・・。

~見どころ~
センセーショナルなタイトルで有名になり、賛否両論あった作品ですが、なんといっても見どころは「家族」の姿です。

彼らは弱い者たちが身を寄せ合って作られた疑似家族のようなもの。

しかし、彼らが海に出かけるシーンや、花火の音を聞いて空を見上げるシーンは「家族」そのものです。
それは古き良き家族の姿です。

核家族化が進み、家族のあり方も変わってきた現代。

その中で彼らのような家族像を保っているそれがどれほどあるか、と感じるシーンが多いです。

一家の主な収入源である年金を「稼いで」いる樹木希林さんの演技もみどころ。

達観したような雰囲気を保ちつつ、パチンコ屋で他人の玉を盗んだり「持たざる者」のたくましさを演じておられます。

~感想~
子どもたちの万引シーンもハラハラする作品です。子どもたちが万引きをして必要なものを揃えるというところは、たしかに問題。

しかし、そこを「悪」として作品そのものを批判するのは違うのではないかと感じました。なぜそうなったのか、そして彼らはなぜそうしてまで「家族」として集まっていたのかを考えるべき作品だと思います。

彼らの濃密な家族関係は、ある意味において現代の家族像への批判とも言えるでしょう。

血が繋がっていれば家族というわけではないんですよね

この家族は、それぞれが父、母、祖母、子どもたちと「役割」を持っています。経済的なあり方に問題はありますが、家族としてのあり方は美しいと感じました。

この「一家」は物語後半からある局面を迎えます。
そこからがとても切ない作品でした。

映画『万引き家族』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb
(10点満点)
Filmarks
(5点満点)
Yahoo!映画
(5点満点)
点数6.387.93.94.1
評価サイトの特徴・映画情報/上映中の映画に!
・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い
・海外オンラインデータベース
・Amazon運営
・急成長中! SNSシェア強し
・過去作品、評価も厳しめ!?
・最初に見る。評価甘めかな!?
・Yahoo!運営

本作品の評価情報は2023年1月26日時点のものです。

映画『万引き家族』まとめ

映画『万引き家族』エンタメのまとめ

・書籍はこちら

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