プロフェッショナル 仕事の流儀 2021年6月15日(火) NHK総合1 22:30〜23:15【放送済】 |
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辻村史朗さんプロフィール
辻村史朗さんの経歴(プロフ)、みていきましょう。
本名 | 辻村 史朗(つじむら しろう) |
生年月日 | 1947年生まれ |
出身地 | 奈良県御所市 |
学歴 | 高校卒業 |
家族構成 | 妻、息子2人(長男:唯 次男:塊) |
職業 | 陶芸家(作陶家) |
特技 | 陶芸、書道、絵画 |
辻村史朗さんプロフから
・1965年(昭和40年) 画家を志す 禅門をたたく ・1970年 (昭和45年)奈良・水間に居住。築窯 ・1977年 (昭和52年)水間にて初個展を行う ~以降、個展活動をはじめる(陶芸・絵) ・1990年(平成2年)京都・たち吉本店にて「第1回個展」を開催する ・1993年 (平成5年)アメリカ、欧州(ドイツ、フランス・イギリスなど)で個展活動をはじめる(陶芸・絵) |
辻村史朗さんは、奈良県御所市で牧畜を稼業とする家の四男として生まれました。
高校卒業時、美術大学で画家の勉強をするために東上京したのですが、受験勉強に興味を失ってしまい大学受験を断念してしまいます。
学歴は『高校卒業』となっていますが、諦めたわけではありません。画家(油絵)に対する興味は高まっていて、当時の高名画家を美術家名簿等で調べあげて、無作為に弟子入りをお願いしにいったのですが、何と全て門前払いされてしまうのです。(1人位いても良いかなと思うのですが・・・)
誰しも通る18、19歳という時期。
日本では大学進学する人、浪人する人、就職する人、フリーターを選ぶ人、無職になる人、いろいろな道を選ぶことになります。
すっかり画家への道を閉ざされてしまった辻村史朗さん。
しかし、彼が偶然にも出会ったのが、日本民芸館での展示してあった「大井戸茶碗」だったのです。
大井戸茶碗 銘 喜左衛門
朝鮮・朝鮮時代 16世紀 大徳寺孤篷庵蔵
大井戸茶碗の中でも第一の名作で、井戸茶碗としては唯一の国宝。ゆったりとおおらかな姿から一転して高台は荒々しく、力強い姿を見せている。松平不昧(まつだいらふまい)の「雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)」には大名物(おおめいぶつ)とされている。後に夫人が京都・大徳寺孤篷庵に寄進され、以来同寺に伝わる。根津美術館
この大井戸茶碗に感動した辻村さんは、陶芸の世界に興味を持ち始めたのです。
本当に人生って、分かりません。辻村さんは陶芸というものを見つけたのです。
、
辻村史朗さんは19〜21歳の3年間、禅寺三松寺(奈良県)に住み込んで、修行をはじめます。
修行を終えた彼は、一度実家に戻って父親の家業を手伝いつつ、独立資金を貯めていきました。
この間、画家の勉強を続けていたそうですが、油絵の具の質感に違和感を抱くこともあって、さらに陶芸の魅力に惹かれるなっていったのです。
そして、自分で轆轤(ろくろ)を回しては茶碗や花入れなど、さまざまな作品を作り始めていったのです。
その時に作った作品は、京都の門前などで売り、生計を立てていったそうです。
↑奈良県水間(みずま)にある窯
奈良県水間(みずま)という山中に辻村さんの家や窯があります。これはその頃に、陶芸をするための土地を見つけ2ヵ月という期間を費やして、自分で作っていったものなのです。
辻村史朗さんの井戸茶碗辻・やぐい呑
1977年。自宅兼工房、窯を兼ね備えたところで、陶芸家として初の個展を開催することになりました。無事に大成功を収め、大阪の三越で個展を開催することになりました。
これも縁というものなのでしょう。
この個展で、古美術商の近藤金吾さんに出会うのです。辻村が作った作品は、近藤さんの目に留まり、知名度が上がっていったのです。
これを契機に、日本各地で個展を開催していったのです。
また陶芸の個展は、日本にとどまらず。アメリカや欧州(イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリア、ベルギー)といった各地でも開催されるようになりました。
映画界の大スターで『ゴッドファーザー PART II』『タクシードライバー』『アンタッチャブル』などで知られるロバート・デ・ニーロも、彼のファン。
世界中にファンがたくさんいるのです。
映画界の大スター、ロバート・デ・ニーロの作品はこちら
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作品所蔵美術館
以下は、辻村史朗さんの作品所蔵美術館となります。
作品所蔵美術館
【日本】 ・裏千家茶道資料館 ・MIHO MUSEUM【ドイツ】 ・ フランクフルト工芸美術館 ・ベルリン美術館【スウェーデン】 ・ ストックホルム美術館 | 【アメリカ】 ・カンザス大学付属美術館 ・サンフランシスコ美術館 ・クリーブランド美術館 ・ノースキャロライナ美術館 ・フリーア美術館 ・ブルックリン美術館 ・ボストン美術館・クラーク財団・バーグ財団 ・ミネアポリス美術館 ・メトロポリタン美術館 |
井戸茶碗辻・やぐい呑など陶器を紹介
辻村史朗さんをもっと知りたい!個展は?
辻村史朗さんのこともっと知りたくありませんか!
2020年。
「Art Fair Tokyo2020」という過去最大規模の企画展があり、辻村さんが50年に渡る作陶を振り返って、自ら選んだ『辻村史朗選50盌』を開催する予定でした。新型コロナウイルスの影響が重なって、中止となってしまいました。
このように企画展、個展の催しはありますが。以下のサイトでギャラリーやフォット、ムービーを楽しめるところがありましたので紹介します。ぜひ楽しんでみてください。
・辻村史朗さんの山の暮らし⇒「かみ屋」 ・辻村史朗さん⇒「たち吉」 ・阪急梅田本店、阪神梅田本店、阪急メンズ大阪の「ライフスタイルニュース番組一覧」-「アートのある暮らし」より⇒「辻村 史朗 Wabi Sabiの世界展」 |
まとめ
私は、第二次ベビーブームにあたり、小学校も創立して間もないときに入学しました。
今でも覚えていることは、校長先生が「図工」「美術」を専門としていたのです。その影響か、図工では近くの河川敷や工場など、絵を描いていたものです。
そして、中学年になったときには学校の敷地内に陶器用のお窯を作るまでになりました(それは、金属製のお窯でした)。
私もお皿を作りました。今ですと田舎の学校でもない限り、なかなかこのような体験はできないのではにでしょうか。
もしあなたの出身地が「陶器」の街でしたら、どんな気持ちで過ごしていたのでしょうか。どのように街をみていたのでしょうか。知りたいなと、思います。
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