1.動画配信(VOD)
VOD(Video On Demand) =動画配信サービス
ビデオ・オン・デマンド(Video On Demand)の略で、動画配信サービスのこと。ユーザーは自分の観たい作品(映画、ドラマ、アニメ、オリジナルコンテンツなど)を、各サービスのラインナップから選んで視聴できる。
SVOD(Subscription Video on Demand)=定額制動画配信≒定額で見放題作品
サブスクリプションビデオオンデマンド(Subscription Video on Demand)の略。
「定額制」と同じ意味合いで使われることが多く、年会費や月額など決まった料金を支払って、見放題で動画を楽しめるサービス。このサイトで紹介している「Hulu(フールー)」や「Netflix(ネットフリックス)」などがこれにあたる。
サブスクリプションは、近年にみられるものであるが、エンタメ系でみてみると、
動画・音楽融合:
『YouTube Premium』(ユーチューブ プレミアム)
YouTubeやYouTube Music、YouTube Gaming、YouTube Kidsなどの関連サービスにも適用される。それらは無料にあった広告がなくなり、バックグラウンド再生も可能で、快適に利用できる。
ゲームの場合:
『PlayStation Now』(プレイステーション ナウ)
PS4&PS3の作品がストリーミング経由でプレイし放題。
雑誌の場合:
『dマガジン』『楽天マガジン』
雑誌を定額で好きなだけ読めるサービスで、芸能、ファッション、ホビー、ライフスタイルなど様々なジャンルの雑誌を取り揃えている。
PPV(pay-per-view)=個別課金コンテンツ
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、動画配信サービス等のインターネット配信における課金方式の1つで、その都度お金を払ってレンタルする方式の料金体系をいう。
多くの動画配信サービスでは「定額制+PPV(個別課金コンテンツ)」になっていて、「U-NEXT」や「Amazonプライム・ビデオ」「dTV」「FODプレミアム」などがそれらにあたる。最新作や有料作品をレンタル、見る場合に課金される。
2.機器
STB(Set-top box)=セットトップボックス
STB(セットトップボックス)は、Wi-Fi経由でインターネットから映像を受信する装置のこと。テレビ裏などにあるHDMI端子に直接差すのが基本的なコンセプトで、簡単。ストリーミング再生で使う。
STBには、Amazonが独自に開発・販売を手がけている 「Fire TV Stick」「Amazon Fire TV Stick 4K」が有名。対抗馬として「Apple TV」や「Nexus Player」、「Chromecast」などがある。
注:2020年2月13日から「ドコモテレビターミナル02」が発売されます。
それに伴って、dTV、dアニメストアでの「ドコモテレビターミナル01」のサポートが終了となります(2020年3月31日まで)。
動画配信サービス | STB(セットトップボックス) |
Amazonプライム・ビデオ Amazonチャンネル(★) | Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV ※3 |
U-NEXT(ユーネクスト) | U-NEXT TV Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV ※4 Chromecast ドコモテレビターミナル |
Netflix (ネットフリックス) | Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV Chromecast |
FODプレミアム | Fire TV Apple TV ドコモテレビターミナル |
Hulu(フール) | Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV Chromecast ドコモテレビターミナル |
dTV | dTVターミナル ドコモテレビターミナル Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV ※ Chromecast |
DAZN(ダゾーン) | ドコモテレビターミナル Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV Chromecast |
dアニメストア | dTVターミナル ドコモテレビターミナル Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV ※ Chromecast |
Paravi(パラビ) | Fire TV Stick Fire TV Stick 4K Apple TV ※ Chromecast ドコモテレビターミナル |
★印は幅広いジャンル(ニュース、趣味・実用、音楽、エンタメ、ステージなど)がある。
※印のApple TVは世代間端末により、利用可否が異なるので注意が必要です。
スマートテレビ
スマートテレビ(Smart TV)はパソコンやスマホ等の便利機能がテレビと融合したテレビだと言えます。
従来のテレビ放送に加えてインターネットに接続することで、映像や関連情報を利用することが可能になります。
これまでは複数の機器(STB=セットトップボックスやリモコン)を持つ必要がありましたが、スマートテレビの画面上のアプリケーションソフト(アプリ)を操作すれば、映像や関連情報が誘導されて、動画配信サービス等のコンテンツが楽しめます。
スマートテレビを販売しているメーカーは現在は5社で、下記の通りです。
◆販売メーカ一覧
・SONY(BRAVIA)・・・OS:Android TV ・SHARP(SHARP AQUOS Net+)・・・OS:Android TV ・Panasonic(VIERA Connect)・・・OS:Firefox OS ・TOSHIBA(Toshiba Places)・・・OS:独自OS ・LG(LG NetCast)・・・OS: Web OS※表記は、メーカー(ブランド)・・・OSの順です。 |
3.機能
ストリーミング再生
インターネットに接続して同時に再生する視聴方法。Wi-Fiなどを利用すると通信料金を気にせずに楽しめる。対して、パソコンやスマートフォン、タブレットに動画を保存するのがダウンロード。
レコメンド機能
ユーザーがこれまでに観た動画と似た種類の作品をオススメしてくれる機能。
サービスの利用頻度が増えれば視聴傾向が分かるので独自のアルゴリズム※で細かく分析され、好みの作品が選びやすくなる。
※アルゴリズムとは、「問題を解決するための手段・方法」という意味になりますが、以下に具体例をあげてみましょう。
例えば、あなたが「特撮もの」で「ウルトラマン」を見たとします。
「特撮ものを見たい」「ウルトラマンを見たい」「ウルトラマンのほかの兄弟ものを見たい」「平成のウルトラマンの映画シリーズものは・・・」「怪獣は」「仮面ライダーは?」「悪の集団ショッカーは・・・」「「ゴジラ、モスラは・・・」といったもの、キーワードが思いつきますよね。
上述した「XX」でくくったものや、キーワードそれぞれが、あなたの「特撮」「ウルトラマンを見たいという問題を解決する、欲求を満たす」ためのアルゴリズムだと言えます。
リアルタイム配信
従来のテレビと同様に決まった時間にその動画を配信すること。
スポーツ中継や音楽ライブ配信、ニュースなどの配信が多い。
「Hulu(フールー)」では、日本初上陸の海外ドラマがリアルタイム配信されることが多い。
4.画質
画質
動画配信サービスにおける現在の画質の主流は、HD(720p)~FHD(1080p)。
将来的な方向性としては、UHD(≒4K)になっていくことになるでしょう。
FHDの画質は1080p(1920×1080)で、UHDになるとHD(720p、1280×720)の4倍も高画質に。
画質の程度は、もっとも標準画質と言われているSD(740p)でさえ、DVD相当の画質。
HDはハイビジョン画質、FHDはBlu-ray 相当の画室、UHDは4Kテレビ相当の画質と覚えておくとわかりやすいでしょう。
◆画質の一覧
画質 | 正式名称 | 解像度(=画素数) | 画質の程度 | |
SHV | Super High-Vision | 超高解像/高精細映像(スーパーハイビジョン) | 4320p(= 7680×4320) | 8K(4Kの約4倍にあたる高画質) |
UHD | Ultra High Definition Television | 超高精細 | 2160p (テレビ 4096×2160 or シネマ 3840×2160) 前者が「テレビの4K」、 後者が「デジタルシネマの4K」 | 4K(テレビorデジタルシネマ)、 Ultra HD Blu-ray |
FHD フルHD | Full High definition | 高精細度ビデオ | 1080p(1920×1080) | フルハイビジョン画質、BSデジタル放送、 Blu-ray |
HD | High definition video | 高精細度ビデオ(ハイビジョン) | 720p(1280×720) | ハイビジョン画質 |
SD | Standard definition television | 標準解像度テレビ | 480p (720×480) | DVD相当の画質 |
※映像には、大きく3つの構成要素、解像度(きめ細かさ)、色域(豊かな色合い)、輝度(明るさ)があります。SD→SHVへ行けば行くほど、映像は綺麗になります。
5.音響
Dolby Audio(ドルビーオーディオ)
動画配信サービスを利用した際に自宅の音響環境を整える際におすすめなのが、ホームシアターシステムの導入。
スピーカー構成は2.1ch・5.1ch・7.1chの3つが代表的。「ch」は「チャンネル」と読み、スピーカーの数を表す。チャンネル数が多いほどスピーカー数が多くなり、音の聞こえる方向が多くなるので、より立体的で臨場感あふれるサウンドで楽しめる。
5.1chまで対応している動画配信サービスはNetflixやAmazonプライム・ビデオ。U-NEXTに至っては5.1chのほか、コンテンツによっては7.1chにも対応している。
映画などへの没入感を高めたい場合は、スピーカー数≒チャンネル数に注目!
ちなみに、最近のスマートフォン端末には、高性能のスピーカーが搭載されているものがあり、イヤフォンやヘッドフォンにも好みに合った音質を出せるものがあるので、十分にハイクオリティーなサウンドとして楽しめるようになっている。