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「僕は普通の10歳の子じゃない」―オギーは遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきた。27回の顔の手術のせいで自宅学習を続けてきたオギーだが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。だが、5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出会う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギーの姿に、周囲の人々が変わり始める。そして忘れられない1年を締めくくる修了式の日に、最大の出来事が待ち受けていた──。

■脚本/監督:スティーヴン・チョボスキー『美女と野獣』『ウォールフラワー』
■原作:R・J・パラシオ「ワンダー」(ほるぷ出版刊)

イザベル :ジュリア・ロバーツ
オギー :ジェイコブ・トレンブレイ
ネート :オーウェン・ウィルソン
ヴィア :イザベラ・ヴィドヴィッチ
ミランダ :ダニエル・ローズ・ラッセル

出典:Amazon

 

『ワンダー 君は太陽』の原作・執筆のきっかっけは?

 

本作はアメリカの作家兼グラフィックデザイナーラケルジャラミーロパラシオ(ペンネーム:R. J.パラシオ)が、2012年に発表した小説『ワンダー(英語版)』を原作としています。

監督はディズニーの『美女と野獣』で脚本を担当したスティーブン・チョボスキーが、キャスティングも素晴らしく、オギー役にジェイコブ・トレンブレイ、母イザベルにはジュリア・ロバーツが出演しています。

 

本作はパラシオにとっては処女作であり、当時の彼女は出版社の児童出版部長でした。

彼女がこの本を執筆するきっかけけになった出来事がありました。

パラシオには二人の息子がいて、彼らと一緒にアイスクリームを買いに行ったときの話しです。

 

作中のオギーと同じ症状(トリーチャーコリンズ症候群)を持った持った女の子がベンチにいました。当時3歳だった二人目の息子が、その女の子を見て、大声で泣きだしてしまったのです。

パラシオは、息子のことよりも「女の子のことを傷つけまい」と、ベビーカーでその場を遠ざけました。

女の子と一緒にいた母親が「そろそろ行かないとね」と穏やかに、その場を離れていきました。

 

パラシオは、このアイスクリームを買いに行ったときの出来事が、ずっと胸の中に残り、その時にとった行動や心情について、考えるきっかけになったといいます。

 

・「女の子はどのように感じるのだろうか」
・「女の子の母親のことばとは・・・」
・「私はどのような言動を、対応をすべきだろうか」
・「息子たちにどのような言葉をかけ、姿勢を見せるべきだろうか」

 

そして夜に、アメリカのシンガーソングライター、ナタリー・マーチャントの「WONDER」という曲がラジオで流れてきて・・・、執筆をはじめたのです。

 

 

『ワンダー 君は太陽』は、小説「ワンダー」(ほるぷ出版)や児童書『みんな、ワンダー』(アルファポリス)を読んでから、鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 

『ワンダー 君は太陽』あなたに響く名言集

 

「やさしさの半分は、勇気でできている。」

 

異質なものに対する憎悪や偏見、排斥行為は無いほうが良いのでしょうが、残念ながら、いつの時代にも、どこの国でも、どこの社会においても、どこに暮らしても存在するものです。

子どもから大人になるにつれて人のつながりを失っていくからかもしれないし、ネットやSNS、ゲームなどで一層人間味が薄れてきているのかもしれませんね。

 

作中の母親、父親、姉、友達、先生、校長も・・・。みんなが理解者なんです。

母イザベル、父ネート、姉ヴィア。
親や家族の愛情って必要!絶対に影響しますね。

 

子どもを育てることって大事なことって何だろうって。それは「自己心」「自己肯定感」を育てるということ。

障害を持っている子どものことなら、一層のこと。

 

 

・母イザベル⇒子オギーへ:

「心は未来の地図 顔は過去の地図」

 

・オギー:
「人を労われ(いたわれ)。みんなも闘っている。相手を知りたかったらするべきことはひとつ。よく相手を見ること。」

 

マギー先生:
「正しいことか親切なことを選ぶなら親切なこと」

 

・校長→いじめっ子ジュリアン・その親:
「オギーは見た目を変えられない。こちらが見る目を変えなくては。」

・校長:
「物事は必ず二面性がある」

 

『ワンダー 君は太陽』を観て、あなたに響いた名言は何ですか?

 

まとめにかえて(群像劇のはなし)

 

この作品の特徴として、ドラマや演劇でいうところの「群像劇(=グランドホテル方式、アンサンブル方式)」になっています。

作中では前半は主人公オギーの視点で物語が進んでいくのですが、半ばからほかの登場人物(姉・ヴィアや友達ミランダ)といった違った視点からも物語が展開されていきます。

 

私の場合、幼少期~中学生の頃は虚弱体質にあって、近くに良い病院がなかったので、学校が終わっては病院!に駆け込むといったことがありました。通院するにも1時間はかかるので大変でした。

親に聞きました。

「早めにに治しておかない」「大きくなって部活動に入ってしまうと、時間も取れない」。そう思って必死な思いで駆け込んだといいます。

 

その甲斐もあって、私は風邪ひいたり、耳・鼻が悪くなることは、ほぼなくなりました。

 

中学生になると、他校から合流してきた生徒からいじめられることが多くなりました。

虚弱体質なのは相変わらず、正直、全校朝会の参加や厳しい部活動も入ってきて、私なりにもがき苦しみました。「自分のどこが悪いのか」と。母にも先生にもいろいろと相談しましたね。

 

オギーは理科・科学に得意な、性格も賢いです。でも、子どもなのです。自分を取り囲む相手(家族や児童、教師など)に及ぼす影響とは、完全には理解していないのです。

私もそうであったっように・・・。良いこともあったけど、幾度もの苦しみや辛い出来事もある。それらを乗り越えてきて、大人になってやっと、子どものあの頃の事が分かるわけです。

 


 

あとは「これって偶然かな?」って思ったのが、高校生の姉ヴィアであり、友達ミランダのことです。

とりわけ、ヴィア。

 

弟のオギーのことを優先し、両親に迷惑をかけたくない。でも、私のことを構って欲しいと思ってる。弟の難病のこともあるけど、可愛いし大好きだし。
そして、弟のことを気にかけていて幼稚園からの幼なじみの友達ミランダの関係もうまくいかなくて・・・。

ヴィアには、彼女なりの悩み・葛藤がありました。

 

ミランダが演劇部に入った。ふと、ヴィアも演劇部から勧誘を受けて。
偶然にも、また二人は顔を合わせることになりました。

ヴィアには、ミランダの関係のことを知りたかったし、寄りを戻したかったのでしょう。

 

「なぜ、彼女らは演劇部に入ったのだろう?」

(ほかにも文化部あるじゃない、って思うかもしれないけれど、私はこう思います)

 

「注目されたい」「気にされたい」「変化したい」・・・そんな心情がいっぱいあったのでしょう。

 

あなたも高校生の頃って、そのような衝動に駆られたことってありませんか?

 

美人で綺麗、活発なミランダが髪を一部赤く染めていたのには驚きましたし、キャストも見事に抜擢されたました。

対して、地味でまじめでやさしく、繊細で、敏感で、空気を読むことに長け、両親の顔色をうかがってきたミランダ。

その悩みや葛藤をどのようにぶつけまたは昇華させていくのか。とても気がかりでした。

 

私も高校演劇部に入っていたので、高校生というこの時期が一緒に被って懐かしく、嬉しかったですね。

(彼女らの展開はネタバレになるので、この辺までにしておきますね。)

 

 

 

「なんで、スターウオーズのチューバッカが出てくるの?」って、思ってました。

オギーが理科や科学だけでなくて、『スター・ウォーズ』が大好きなのですね。そういえば、部屋にはグッズだけでなく、父ネートとはライトセーバーと遊ぶシーンもありました。

それだけ彼の心の支えになってになっていたのでしょう。

 

こういった作中の"仕掛け"って、なかなか無いと思うのですよね。派手なアクションやSFでない限り。
観る側としては本当に意外だったし、嬉しかったです。

『ワンダー 君は太陽』は、文部科学省特別選定作品にも選ばれています。道徳の授業にも良いと思いますし、今小・中学生を持っている親御さんに、家族そろって観て欲しいですね。

エンディングで流れている「Brand New Eyes」のメロディー、そして歌詞も素晴らしいです。
こちらも紹介しておきますね。

 

 

『ワンダー 君は太陽』。
老若男女、誰にでも観ても良い映画の1本として、推奨します。

 

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