・『娘は戦場で生まれた』は、ワアド・アル=カデブとエドワード・ワッツ監督によるドキュメンタリー映画。
・『娘は戦場で生まれた』は、長編ドキュメンタリーコンペティションの審査員大賞と観客賞を獲得した。
・『娘は戦場で生まれた』は、第73回英国アカデミー賞(2019年)長編ドキュメンタリー映画賞を樹種した。
・関連作:『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』(2013)『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』(2015)『アレッポ 最後の男たち』(2017)『ザ・ケーブ』(2019)
映画『娘は戦場で生まれた』あらすじ・動画
映画『娘は戦場で生まれた』あらすじ
~あらすじ~
死者数十万人。泥沼化する戦地シリアで、いま何が起こっているのか――?
ジャーナリストに憧れる学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を始める。しかし、平和を願う彼女の想いとは裏腹に、内戦は激化の一途を辿り、独裁政権により美しかった都市は破壊されていく。そんな中、ワアドは医師を目指す若者ハムザと出会う。彼は仲間たちと廃墟の中に病院を設け、日々繰り返される空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、多くは血まみれの床の上で命を落としていく。非情な世界の中で、二人は夫婦となり、彼らの間に新しい命が誕生する。彼女は自由と平和への願いを込めて、アラビア語で“空”を意味する“サマ”と名付けられた。幸せもつかの間、政府側の攻撃は激しさを増していき、ハムザの病院は街で最後の医療機関となる。明日をも知れぬ身で母となったワアドは家族や愛すべき人々の生きた証を映像として残すことを心に誓うのだった。すべては娘のために――。
映画『娘は戦場で生まれた』予告動画
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映画『娘は戦場で生まれた』監督・キャスト、原作紹介
映画『娘は戦場で生まれた』基本情報
本作(タイトル) | 娘は戦場で生まれた/For Sama |
公開年 | 2019年 |
上映時間/再生時間 | 1時間140分 |
監督 | ワアド・アル・カデブエ、ドワード・ワッツ |
キャスト | ワアド・アル・カデブ サマ・アル・カデブ ハムザ・アル・カデブ |
音楽 | ナイニータ・デサイー |
主な受賞歴 | ・第73回英国アカデミー賞(2019年)長編ドキュメンタリー映画賞 |
制作会社/配給元 | PBS Frontline、Channel 4 News、ITN Productions /トランスフォーマー、SXSW |
映画『娘は戦場で生まれた』関連作品
今回取り上げるのは、タラール・デルキ監督の『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』(2013)、エフゲニー・アフィネフスキー監督の『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』(2015)、フェラス・ファヤード監督の『アレッポ 最後の男たち』(2017)、フェラス・ファヤード監督の『ザ・ケーブ』です。
これらの映画は、それぞれ異なる国や地域で起きた政治的な紛争や革命を、現場にいた人々の目線で捉えています。 その中でも特に注目すべきは、シリア人であるタラール・デルキ監督とフェラス・ファヤード監督が、自らの祖国で繰り広げられる悲劇を記録したことです。
彼らは、外国人ジャーナリストが容赦なく排除されているシリアで、危険を顧みずにカメラを回し続けました。 その結果、彼らはシリアの内戦の真実を世界に伝えることができましたが、同時に多くの苦難や犠牲にも直面しました。
まず、タラール・デルキ監督の『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』は、2011年に始まった「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の波に乗って、シリアで反政府デモに参加した二人の青年の物語です。 一人はサッカーのユース代表チームで活躍していたバセットで、彼はそのカリスマ性から若者たちの心をつかみ、民主化運動のリーダーになります。 もう一人は彼の友人であるカメラマンのオサマで、彼はデモの様子を撮影してインターネットで公開することで民主化運動を広げようとします。
彼らは非暴力の抵抗運動を続けていましたが、2012年2月に政府軍の攻撃により、ホムスで170人もの市民が殺害されたことで状況は一変します。 政府との対話が不可能であることを知ったバセットたちは、武器を手に取り命がけの戦いに身を投じます。 この映画は、タラール・デルキ監督が2011年夏から彼らの活動を追ってきたもので、サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得しました 。
次に、エフゲニー・アフィネフスキー監督の『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』は、2013年から2014年にかけてウクライナで起きたユーロマイダン運動を追った映画です。
ユーロマイダン運動とは、当時のヤヌコビッチ大統領が欧州連合との統合を断念したことに反発した市民が、キエフの独立広場(マイダン)を中心に抗議活動を展開したものです。 この映画は、その運動に参加した人々やジャーナリスト、医師、学生などの証言や映像を通して、ウクライナの民主化への闘いを描きます。 この映画は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされました。
そして、フェラス・ファヤード監督の『アレッポ 最後の男たち』と『ザ・ケーブ』は、シリアの北西部にあるアレッポという都市での戦闘を記録した映画です。 アレッポは、2012年から政府軍と反政府勢力との間で激しい攻防戦が続いており、多くの住民が死傷したり避難したりしています。 『アレッポ 最後の男たち』は、その中で救急隊員として活動する「ホワイト・ヘルメット」と呼ばれる男たちの姿を追った映画です。
彼らは、政府軍やロシア軍の空爆によって瓦礫の下に埋もれた人々を救出するために、命懸けで作業を行っています。 この映画は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされました。
『ザ・ケーブ』は、アレッポ郊外にある地下病院「ザ・ケーブ」で働く女性医師アマニ博士とその仲間たちの姿を追った映画です。 彼らは、空爆や化学兵器攻撃などによって負傷した人々を治療するために、限られた資源や設備で奮闘しています。 この映画は、エミー賞ドキュメンタリー部門で7部門にノミネートされました。
『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』(2013)
~あらすじ~
2011年に始まった「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の波。その影響を受け、シリアでも2人の青年が立ち上がった。サッカーのユース代表チームでゴールキーパーとして活躍していた当時19歳の青年バセットは、そのカリスマ性から若者を惹きつけ、平和を訴えるシンガーとして民主化運動のリーダーになっていく。彼の友人で、有名な市民カメラマンである24歳のオサマは、デモの様子を撮影し、インターネットで公開することで、民主化運動を広げようとする。
バセットは歌で、オサマは映像で、それぞれ非暴力の抵抗運動を先導していたものの、2012年2月、政府軍の容赦ない攻撃によってホムスで170人もの市民が殺害されたのを機に、バセットと仲間たちは武器を持って戦い始める。
彼らはなぜ戦い続けるのか、生きることとは、戦争とは、ふるさととは……。シリアの民主化運動の中で生きている人々の“リアル”が映し出されている作品。
出典:ユナイテッドピープル
監督:タラール・デルキ
『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』(2015)
~あらすじ~
国家のよりよき未来を願う平穏な学生デモが、過激な暴力革命、そして大規模な公民権運動へと変貌していったウクライナの93日間を追ったドキュメンタリー。
出典:Netflix
監督:エフゲニー・アフィネフスキー
『アレッポ 最後の男たち』(2017)
~あらすじ・解説~
5年以上も内戦が続くシリアの都市アレッポは崩壊の危機に瀕している。取り残された市民35万人は築かれつつある包囲網に逃げ場を失い、間近に迫る死に恐怖を懐きながらも何とか命をつないでいる。前触れなく轟音と共に飛来するジェット戦闘機は、わずかな希望すら打ち砕くごとく昼夜問わず爆撃を続け、市民もろとも市街地を瓦礫へと変えていく。ここでは生よりも先に死が存在する。爆撃に次ぐ爆撃で、次から次へと命が失われていく極限の世界で、悲劇が延々と続いていく。
現場には自らの命を顧みず、生き埋めとなった生存者を救おうと駆けつける男たち「ホワイト・ヘルメット」の姿がある。家族と逃げ、異国で難民として生き延びるべきか、それとも仲間や家族のいる故郷に留まり、変わり果てたが心安らぐ場所で死を迎えるべきか。「ホワイト・ヘルメット」のメンバーの一人、ハレドは葛藤を抱えながらも救助活動を続けていく。絶望の淵で彼らが見せる勇敢さ、そして眼の前で進行する信じがたい不条理な紛争の現実に、私たちは何を見出すことができるのだろうか。
出典:ユナイテッドピープル
監督:フェラス・ファヤード
『ザ・ケーブ』(2019)
~あらすじ~
シリア内戦により荒廃した街の下には、包囲された市民に希望と避難の場所を与える地下病院があった。その病院で治療に当たるのが、小児科医であり病院の責任者でもある医師のアマニ・バロア。家父長制的な文化の中で働くアマニや同僚の女性たちは、男性と同等に働く権利を主張する。そして、日常的に続く爆撃や物不足、さらには化学攻撃の恐怖と闘いながら日々を過ごす。アマニを中心に、困難に立ち向かい結束する人々の姿を追う。
監督:フェラス・ファヤード
映画『娘は戦場で生まれた』口コミ(見どころ・感想)
映画『娘は戦場で生まれた』口コミ(見どころ・感想)
シリア内戦の現実。
アレッポの街で生まれた小さな命たちの苦悩と希望 2016年、シリア政府軍によって包囲されたアレッポの街で、私たちは目を背け、耳を塞ぎたくなる光景に直面しました。
この場所で生まれた小さな命が取り巻かれた出来事を、母親が映像に収め、世界に問いかけました。
世界はどうすべきか、問われ続けました。
しかし、世界は見て見ぬふりをしている間に、砲撃や爆撃によって傷ついた子供たちや老人、女性を受け入れ続ける病院の日々が続いていました。
映像は優しさに包まれたものではありません。それでも、現代を生きる私たちが見なければならないドキュメンタリーなのです。
繰り返し観たくはありませんが、彼女の両親は「アラブの春」に共鳴し、革命の戦士として政府軍と明確に敵対していたため、娘を避難させることもできましたが、選びませんでした。
しかし、世界が彼らに注目するためには、そこまでしなければならなかったのも事実です。
このメッセージの重みが突きつけられました。
シリア内戦は現在も続いています。私が住むベランダからは常に銃声や爆音が聞こえてきます・・・。
シリア内戦のドキュメンタリーにおける女性監督の視点
私が特に印象に残った場面は、路上に並べられた死体のシーンと、爆弾が温かいと言って手を爆弾に触れるシーンです。
そのような恐ろしい状況を、見慣れたような様子でみている人々の目が物語っていました。
また、負傷をした妊婦から赤ちゃんを天王切開で取り出すシーンも印象的でした。
赤ちゃんの顔色が非常に悪く、人工呼吸を施す場面にはとても胸が痛みました。
さらに、幼い兄弟を亡くした子供たちを見ると、胸が痛くなります。
そして、何よりも、自分自身が安全で平和な場所から画面を通してこの内戦を見ていることに対して、腹が立つ気持ちを抱きました。
このドキュメンタリーは、シリアのアレッポで生活しているジャーナリストであるワアドが、夫で医師の彼と一緒に市民運動を始め、内戦が始まってから出産するまでの様子を自ら撮影したものです。
私はこれまで多くの戦時下のドキュメンタリーを見てきましたが、女性監督が自身の生活を中心に撮影したものは珍しく、さらに内戦が始まる前から映像が続いているのも珍しいと感じました。
そして何よりも、この作品では市民運動家、女性、妻、母親といった様々な視点から揺れる感情が撮影対象にも投影されているのが特異な点です。
同じシリアを題材とした作品として、「ラッカは静かに虐殺されている」という作品がありますが、比較すると少し緊迫感が欠けるように感じます。
それは、「ラッカ~」では、そこから出られない人々が危機を逃れるために世界に向けて発信しているのに対し、本作では脱出する機会があったにも関わらず、自らの意志でアレッポに戻ったジャーナリストがジャーナリズムの意識で撮影したものだからだと思います。
その点において、やはり映像には危機感よりも報道欲を強く感じてしまいますが、それでもなお、この作品の凄惨な映像や轟音から、ひとは日本では感じることのできない「唐突な死」が常に存在していることを実感させられました。
娘の安全を確保するために、私は絶対に避難すべきだと考えますが、母親としてではなく、ジャーナリストとしての優先事項ということになります。
この考え方によって、見方も変わってきます。
大人は、その国を今までこうしてきた責任も背負っているため、それはやむを得ない場面もあるのです。
子供たちは、その国を築いてきた大人たちの責任を押し付けるべきではありません。
大人は、子供たちに安全と、そして自分たちの国を運営するための自由を与えてあげなければなりません。
映画『娘は戦場で生まれた』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 8.0 | 8.5 | 4.2 | 4.3 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? v・Yahoo!運営 |
※本作品の配信情報は2023年10月7日時点のものです。
映画『娘は戦場で生まれた』まとめ
映画『娘は戦場で生まれた』エンタメのまとめ
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