・『メアリと魔女の花』(2017)は、スタジオポノック制作のアニメ映画。スタジオポノックの初制作作品であり、監督は米林宏昌(なお、スタジオジブリの制作部が解体された後、米林宏昌と西村義明がスタジオポノックを設立された。8割のスタッフがジブリ出身者である)。
・『メアリと魔女の花』の原作はメアリー・スチュアートの小説『The Little Broomstick(小さな魔法のほうき)』より。日本では1975年に翻訳出版され、映画公開に合わせて新訳も刊行された。
・『メアリと魔女の花』のあらすじであるが、主人公メアリが夜間飛行の花を見つけ、魔女の国に迷い込む。エンドア大学での出会いや冒険が描かれ、最終的にはメアリが魔法を使って平和な日常に戻るまでの展開を描いている。
・『メアリと魔女の花』での主要人物には、メアリ・スミスやピーター、エンドア大学関係者のマダム・マンブルチューク、ドクター・デイ、箒小屋の管理人フラナガン。
・関連作:『魔女の宅急便』(1989)『耳をすませば』(1995)『借りぐらしのアリエッティ』(2010)
アニメ映画『メアリと魔女の花』あらすじ・動画
アニメ映画『メアリと魔女の花』あらすじ
~解説・あらすじ~
「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌監督が贈る長編ファンタジー・アニメーション。原作はメアリー・スチュアートの同名児童文学。偶然見つけた不思議な花によって魔法の力を手に入れたヒロインが、魔法世界で繰り広げる大冒険の行方を描く。好奇心旺盛な赤毛の少女メアリは、ある夏の日、森の中で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”で、一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、ほうきとともに大空高く舞い上がり、やがて魔女の学校“エンドア大学”へと辿り着く。そして入学を許された彼女は、そこで様々な出会いを重ねるとともに、学校と“魔女の花”を巡る驚きの秘密を知ることになるのだったが…。
出典:TSUTAYA DISCAS
アニメ映画『メアリと魔女の花』予告動画
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アニメ映画『メアリと魔女の花』監督・キャスト、原作紹介
アニメ映画『メアリと魔女の花』基本情報
本作(タイトル) | メアリと魔女の花/Mary and The Witch’s Flow |
公開年 | 2017年 |
上映時間/再生時間 | 1時間43分 |
監督 | 米林宏昌 |
キャスト | メアリ・スミス・・・杉咲花 ピーター・・・神木隆之介 マダム・マンブルチューク・・・天海祐希 ドクター・デイ・・・小日向文世 赤毛の魔女・・・満島ひかり フラナガン・・・佐藤二朗 バンクス・・・渡辺えり シャーロット・・・大竹しのぶ ゼベディ・・・遠藤憲一 ティブ・・・大谷育江 ギブ・・・Lynn マダム・マンブルチューク・・・ケイト・ブランシェット ドクター・デイ・・・ジム・ブロードベント フラナガン・・・ユエン・ブレムナー |
音楽 | 村松崇継 主題歌 :「RAIN」SEKAI NO OWARI |
主な受賞歴 | ー |
制作会社/配給元 | スタジオポノック、日本テレビ 「メアリと魔女の花」製作委員会(東宝、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、ウォルト・ディズニー・ジャパン、KADOKAWA、スタジオカラー、読売新聞社、川上量生、庵野秀明)市川南(製作担当)/東宝 |
アニメ映画『メアリと魔女の花』原作紹介
原作:『The Little Broomstick(小さな魔法のほうき)』メアリー・スチュアート
脚本:米林宏昌、坂口理子
アニメ映画『メアリと魔女の花』関連作品
関連作として、アニメ映画『魔女の宅急便』(1989)『耳をすませば』(1995)『借りぐらしのアリエッティ』(2010)を取り上げます。
『魔女の宅急便』『耳をすませば』『借りぐらしのアリエッティ』は、スタジオジブリが製作したアニメーション映画という点で共通しています。
これらの作品は日本のアニメ映画の中でも国際的に認知度が高く、特に『魔女の宅急便』に関しては国内外から高い評価を受けており、ジブリ映画の象徴的な作品の一つとされています。『耳をすませば』は実は『魔女の宅急便』のヒットによって製作が決まった作品であり、さらに独特の青春を描いた物語が評価されています。『借りぐらしのアリエッティ』はスタジオジブリが6年ぶりに手掛けたファンタジー作品で、新たな視点からジブリの世界観を描き出しています。
これら3作品には制作背景における興味深い共通点もあります。
たとえば、ジブリの映画制作には緻密な背景美術と細やかな日本の風景の描写が随所に見られ、当時の日本の自然や街並みがリアルに表現されている点が挙げられます。さらに、これらの作品はすべて原作が存在する物語を基にしており、その原作に忠実にしながらも、ジブリ独自の世界観を盛り込んだアレンジが施されています。
ジブリ作品でよく見られるのは、環境問題や人間と自然との共生といったテーマが組み込まれており、これも共通点の一つと言えるでしょう。
また、それぞれの作品ごとに、制作陣やキャストの努力と工夫、時には偶然によって生まれた制作秘話や役者秘話が存在します。
『借りぐらしのアリエッティ』においては、主人公アリエッティの声優を務めた志田未来は、役への深い理解とキャラクターと完全に一体になるために、録音前に原作を何度も読み返し、役作りに励んだとされています。志田未来は、小さな存在の視点を表現するために、繊細な喜びや悲しみを声の中に込めることに注力しました。このような役者の努力が、作品の質をさらに高めています。
ジブリ作品の魅力は、単に美しいアニメーションや心に響く音楽に留まらないのです。それぞれの作品が持つ物語性と、それを支える役者たちの演技や制作チームの細部にわたる丁寧な仕事によって、世界中の視聴者を引き付けているのです。映画館だけでなく、家庭でも何度でも楽しむことができるのは、作り手の情熱とそれを受け取る視聴者の心が共鳴するからに他なりません。
以下の作品のDVDパッケージ「画像」をクリックすると、Amazon・楽天で作品詳細等を確認することができます。
『魔女の宅急便』(1989)
~あらすじ~
魔女の子は、13歳になると一人前の魔女になるために1年間の修行に出なければなりません。黒猫ジジを連れて父母のもとを旅立ち、海辺の町コリコを修行の場に選んだキキは、親切なパン屋のおかみ・おソノさんのすすめで、唯一使える魔法である、ホウキで空を飛ぶ能力を活かして“お届け屋さん”の仕事を始めます。日々の仕事に励む中で、女子画学生のウルスラや、空を飛ぶことを夢見る少年トンボと友達になり、少しずつ町での生活に慣れていくキキ。しかし、熱を出して仕事を休んだ翌日、キキは自分の空を飛ぶ能力が弱まっていることに気づきます。はたしてキキは“お届け屋さん”の仕事を続け、この町で暮らしていくことが出来るのでしょうか。
出典:Amazon
監督:宮崎駿
声優:高山みなみ、佐久間レイ、戸田恵子、山口勝平、信澤三惠子(信沢三恵子)、加藤治子、関弘子、三浦浩一、山寺宏一、井上喜久子
『魔女の宅急便』は1989年に公開されたスタジオジブリ初の原作付き映画であり、角野栄子さんの同名児童文学を宮崎駿監督が脚本・絵コンテ・監修を担当しました。主人公は13歳になったばかりの魔女見習いキキで、ほうきと黒猫ジジと一緒に海辺の街コリコにやってきて宅配便屋を開業します。そこで出会った人々や出来事を通して自分自身や魔法と向き合っていく物語です。
制作秘話ですが、『魔女の宅急便』は原作者の角野さんから2つだけ注文があったそうです。
それは「タイトルを変更しないこと」と「キキという少女の世界観を変えないこと」でした。
宮崎監督はこれらの要望に応えるために、原作にはない飛行船のエピソードを追加したり、キキの魔法が一時的に失われるという展開を考えたりしました。また、原作に登場しないキキの恋人候補としてトンボという少年を創造しました。トンボは宮崎監督が子供の頃に憧れていた自転車屋の息子をモデルにしています。
声優陣も豪華で、キキ役は高山みなみさん、ジジ役は佐久間レイさんが務めました。
『耳をすませば』(1995)
~あらすじ~
月島雫は、明るく読書好きな女の子。中学3年になって、周りは皆受験勉強で一生懸命なのに、いつも学校の図書館や市立図書館で本を読みふけっていた。雫はある日、図書館の貸し出しカードに「天沢聖司」という名前を発見する。雫が読む本には必ずといっていいほどその名前があった。やがて、雫はひとりの少年と出会う。中学を卒業したらイタリアへ渡って、ヴァイオリン職人の修行をしようと決意している少年。その少年こそが「天沢聖司」であった。雫は聖司に惹かれながらも、将来の進路や未来、そして自分の才能にもコンプレックスと焦りを感じていた。やがて、雫は聖司の生き方に強く心を動かされ、聖司の祖父・西老人が経営する不思議なアンティークショップ「地球屋」にあった猫人形「バロン」を主人公にした物語を書き始めるのだった…。
出典:Amazon
監督:近藤喜文
声優:本名陽子、高橋一生、露口茂、小林桂樹、高山みなみ
『耳をすませば』は、スタジオジブリの作品としては珍しく、宮崎駿監督ではなく、近藤喜文監督が手掛けたアニメ映画です。近藤監督は、宮崎監督や高畑勲監督の作品に多く参加し、アニメーターとして高い評価を得ていましたが、この作品が初めての長編監督作品となりました。残念ながら、近藤監督はこの作品の3年後に亡くなってしまったため、これが最初で最後の監督作品となりました。
制作秘話ですが、『耳をすませば』は、柊あおいさんの同名の漫画を原作としています。宮崎監督は、この漫画を偶然読んだことがきっかけで映画化を企画しました。宮崎監督は製作プロデューサーとして絵コンテやシナリオも担当しましたが、近藤監督に主導権を譲りました。近藤監督は宮崎監督の持ち味であるファンタジー的な要素を排除し、現実的でリアリズムのある演出を心がけました。その結果、スタジオジブリの作品としては珍しく、時間と空間を歪めないアニメーションに仕上がりました。
役者秘話です。
声優についても興味深いエピソードがあります。
主人公の雫役には本名陽子さんが抜擢されましたが、本名さんは当時まだ無名の新人声優でした。本名さんはオーディションで約200人の中から選ばれましたが、その理由は雫のキャラクターに似ていたからだそうです。本名さんは雫と同じく文学少女であり、自分で小説も書いていました。また、本名さんは雫の声を演じる際に台詞だけでなく息遣いや笑い声も自然に出せたことが評価されました。
一方、雫の恋人役の聖役には高橋一生さんが起用されましたが、高橋さんは当時まだ14歳の子役でした。高橋さんは本名さんと同じくオーディションで選ばれましたが、その理由は聖のキャラクターに似ていなかったからだそうです。近藤監督は聖の声を演じる人には、原作のイメージとは違う声を求めていました。高橋さんは聖の声を演じる際に台詞だけでなく歌声も披露しましたが、その歌声は実は高橋さん本人のものではなく、別の歌手によるものでした。近藤監督は高橋さんの歌声があまりにも上手すぎて、聖のキャラクターに合わないと判断したためです。
『耳をすませば』は、興行収入は18.5億円を記録。現在の興行収入に換算すると約30億円となりましたた。
この作品はファン層を拡大し、作品の舞台となった多摩地区や西荻窪などに聖地巡礼が行われる人気作品となりました。
『借りぐらしのアリエッティ』(2010)
~あらすじ~
ぼくは、あの年の夏、
母の育った古い屋敷で
一週間だけ過ごした
そこでぼくは、
母の言っていた小人の少女に
出会った―
人間に見られてはいけない
それが床下の小人たちの掟だったとある郊外に荒れた庭のある広大な古い屋敷があった。
その床下で、もうすぐ14歳になる小人の少女・アリエッティは、
父ポッドと母ホミリーと3人でひっそりと静かに暮らしていた。
アリエッティの一家は、屋敷の床上に住む
ふたりの老婦人、女主人の貞子とお手伝いのハルに気づかれないように、
少しずつ、石けんやクッキーやお砂糖、電気やガスなど、
自分たちの暮らしに必要なモノを、必要な分だけ借りて来て暮らしていた。
借りぐらしの小人たち。
そんなある夏の日、その屋敷に、
病気療養のために12歳の少年・翔がやって来た。
人間に見られてはいけない。見られたからには、引っ越さないといけない。
それが床下の小人たちの掟だったが、アリエッティは翔に姿を見られてしまう。
「おまえは、家族を危険にさらしているんだぞ」
アリエッティは、父に反発する。
「人間がみんなそんなに危険だとは思わないわ」
アリエッティは、生来の好奇心と向こう見ずな性格も手伝って、
次第に翔に近づいて行く。
アリエッティの家族に大きな事件が迫っていた。
―人間と小人、どちらが滅びゆく種族なのか!?
出典:Amazon
監督:米林宏昌
声優:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林、羽鳥慎一
・第34回日本アカデミー賞(2011年)最優秀アニメーション作品賞
『借りぐらしのアリエッティ』はイギリスの児童文学『床下の小人たち』を原作としており、米林宏昌監督が初めて手がけた長編アニメーションです。主人公のアリエッティは人間の世界から物を借りて暮らす小人族の少女で、心臓病の少年・翔と出会って友情を育みます
『借りぐらしのアリエッティ』は宮崎駿監督と高畑勲監督が40年前に企画したものを元にしています。当時は技術的な問題で実現できませんでしたが、米林監督が新たな解釈を加えて映像化しました。
またこの作品はジブリ映画の中でも珍しく海外の原作をそのまま舞台として採用しており、日本とイギリスの文化の違いを表現するために細かな工夫がされています。例えば小人たちが使う道具は日本製とイギリス製が混在しており、ドールハウスもイギリス風のデザインになっています。
制作秘話ですが、この作品は米林監督の初監督作品であり、宮崎駿監督から「俺、泣いちゃった」と絶賛されました。しかし米林監督自身は「やり残したことがある」と語っており、その一つが主人公・アリエッティの声優・志田未来さんと直接会えなかったことだと言います。またこの作品はジブリ映画の中でも特に虫が多く登場する作品であり、米林監督は虫嫌いだったために苦労したそうですよ。
その一方で、小人たちの視点から見た世界を表現するために、米林監督は実際に床下や庭を探検したり、カメラを使って撮影したりしたそうです。
役者秘話としては、翔の声優・神木隆之介さんが注目されまました。神木さんはジブリ映画『ゲド戦記』(2006)で主人公の声を担当しており、『借りぐらしのアリエッティ』では翔のモデルにもなっています。神木さんは翔の役作りのために、自分のカレンダーや写真集を壁に貼って作業をしていたそうです。また神木さんは翔と同じく心臓の病気を持っており、その経験を生かして翔の感情を表現したそうです。
日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。さらに全米で一番ヒットしたジブリ映画となりました。この作品は日本だけでなく世界中で愛されていることがわかりますね。
アニメ映画『メアリと魔女の花』口コミ(見どころ・感想)
アニメ映画『メアリと魔女の花』口コミ(見どころ・感想)
はじめに『メアリと魔女の花』が「以前のジブリ作品と似ていると言われている理由があるな~」と思いながら視聴していました。
しかし、途中から魅力的な要素が詰まった作品に引き込まれました。
メアリの感情表現が、背景との組み合わせで丁寧に描かれていたし、ストーリーも面白かったです。
確かに、過去のジブリ作品を思い起こさせるシーンが散見されたものの、それぞれがこの物語の流れの中で独立していて、全体として完結しているように思えました。
この作品はジブリの出身者によるものですので、似ている点があるのは当然ですし、むしろ私はそれが望ましいと思っているのかもしれません(ジブリの絵や雰囲気を失わないで欲しいという思いです)。
私は宮崎監督や高畑監督の初期作品からリアルタイムで視聴してきた世代であり、今でもジブリ作品は大好きです。
この作品では、ジブリを大切にしながらも、卒業し、新たなスタートを切るという米林監督やスタッフの意思が伝わってきて、鑑賞後には感慨深い気持ちがありました。
個人的には、米林監督の前の2作品よりも『メアリと魔女の花』の方が好きです。温かく、力強く、そして何よりも、幼い子供でも分かりやすく楽しめる作品だと思います。
(最近は幼い子供を対象とした日本のアニメが減少していると感じていますが、この作品は幅広い年齢層が楽しめる作品だと思います。個々の感じ方や評価は人それぞれで、それが良いと思いますが、私はこの作品が何度でも視聴したくなるほど好きです。)
スタジオポノックの今後の作品も楽しみにしています。
『メアリと魔女の花』ですが、理解しにくい部分もあります。
分からないことが多いので、少し考える必要があるのでしょう。想像力で穴埋めをしましょう(妄想しましょう)。
ただし、一度しか視聴していないため、見解の不一致が生じる可能性もあります。
ラピュタっぽい:
映画『ラピュタ』のような雰囲気を持っているんじゃない?と感じられる点で注目していくと・・・」何となく似た感じがします。原作小説は読んでいないので確かではありませんが、原作はおそらく映画とは違うストーリーなのではないかと思います。
冒頭:
映画『ラピュタ』では、シータが飛行石を持ち出して空から落ちる場面があります。が、『メアリと魔女の花』では、謎の赤毛の魔女(シャイニーシャリオ)が夜間飛行=魔法の花を持ち出して空から落ちる場面が展開されます。
雲の中に行く:
『ラピュタ』では、ラピュタが発見されます。が、『メアリと魔女の花』では、浮遊島が発見されるという展開があります。
魔法なんかいらない:
『ラピュタ』では、少年少女によってラバルスが滅びるという結末が描かれます。が、『メアリと魔女の花』では、少年少女が無効化魔法によって究極魔法が消えるという結末が描かれます。
で、なぜ『メアリと魔女の花』はラピュタっぽいのでしょうか?
おそらく、「ジブリ作品から受け継いだ要素を示すため」に、そう感じられるのかもしれません。いや、「ジブリができることはポノックでもできる」ということを示したいのかもしれませんね。
また、究極魔法とは一体何?おばさんの話しによる「おぞましいこと」って何?
実際にはどうなのでしょうか? 究極魔法の効果だけを聞くと、良いことばかりのように思えますが、何か悪いものを感じさせる要素がありました。
実際のところ、変身魔法の失敗によって合成動物が生まれるということでしたが・・・。
しかし、「なぜそれが悪いのでしょうか?」
考えてみましたが、ここにも分かりにくさがあります。合成動物はなかなか可愛く見えてしまうのです。
「この猫トカゲ、なんだか可愛いじゃない?」と思ってしまうと、本質が見えにくくなってしまいます。
本当は非常に危険な存在だと思います。究極魔法の完成系は、おそらくですが「全生命体の合体」ではないかと予想されます。
メアリが魔法の花を捨てたわけ
私自身は特に疑問に思わなかったのですが、多くの人が理解できないようですので、ここで説明しておきますね。
魔法の花を持っていると、自分や周りの人間が危険にさらされる可能性があるからです。
(ジョークではありません、本当に恥ずかしいです…)ちなみに、ほとんどの魔法の物語では、重要なアイテムほど大事な時に捨てることが多いのですよ。
結局、『メアリと魔女の花』とは何だったのか?
『メアリと魔女の花』は、メアリ自身がコップを手渡しで受け取ることもできないおばかな見た目の奇妙な魔女であったということです。
「みんな違って、みんな良い!」というテーマについて考察します。
『メアリと魔女の花』には、画がうまいキャラクターが登場し、かわいく見えてしまいますが、かなりヤバいと思われます。
物語の終盤では、謎の究極魔法が完成し、それによって魔法が誰でも使える世界が実現すると言われています。
で、どうなる?この世界はどうなる?
実は、この結末によって主人公のメアリは変身し、完璧で魅力的な美少女になることが示唆されています。
同時に、世界中の人々も魔法を使えるようになり、彼ら・彼女らも美しい存在に変身することができるのです。
このことから考えると、全ての生物が同じ存在になるということは、最終的には全ての生物がスライムに取り込まれる状態と同じようなものではないでしょうか?つまり、個性が消失し、何もかもが同一のものになってしまうのかもしれません。
したがって、この作品は、異なるデザインの野生動物の解放などを通じて、「みんな違って、みんな良い」というテーマを伝えたかったのでは?と考えられます。
ただし、原作の小説は読んでいないため、詳しい内容はわかりませんが、おそらく「人種差別」や「混血」といった問題についても触れているのかもしれません。
また、推測するに、「自分らしく生きること」の重要性を伝えるものである可能性もあります。(繰り返しますが、原作は読んでいないので、悪しからず・・・。)
魔法の存在について考える
『メアリと魔女の花』の終盤では、魔法が使えないはずのメアリが箒(ほうき)に乗れるようになっています。
赤毛のキャラクターは魔女の才能を持っていると言われていますので、彼女が魔女になった可能性も考えられます。
なお、この作品では魔法が身近な存在として描かれているため、将来的にはメアリがおばさんから教えを乞い、魔女になってしまう可能性もありますね。
もともと「誰でも簡単に何でもできるようになる魔法はいらない」という言葉があって、これが少しずつ曖昧になり、最終的には残されたのかもしれません。
つまり、作品はこれまでの魔法の存在に対する考え方を問いかけているのかもしれませんね。
『メアリと魔女の花』は、絵がとても可愛く美しく、観ていて癒されました。音楽も神秘的な響きが印象的でした。
私自身の個人的な感想ですが、「この世のエンドア大学みたいなところは、いきすぎた実験をやめてほしい」と感じました。
この実験の有効性を説明するにしても、進化に集中しすぎて、生きもののつらさや悲しみなどの心身の反応を軽視していることには疑問がわいてくると思いませんか?
進化を追い求めるだけでは、人間として退化しているのではないでしょうか。
実際に「プラスとされている面が”本当”にプラスなのか」、もう一度考える必要があるのではないでしょうか。
この点、私はこの映画が提供した考える機会を与えてくれた点に感謝します。
監督は、ジブリの要素を意図的に取り除くこともできたはずなのに、それを選ばなかったのかなと思います。
ここまでくると、監督は意図的にやっているのでしょうかね!?
自分たちが大切にするものを重視することもありますが、エンターテイメントに徹するという意味では、ジブリ作品を見たことのない子供たちには、飽きずに楽しめるのでしょうね。
私は以前、『借りぐらしのアリエッテ』を映画館で観に行ったとき、幼稚園ぐらいの女の子を連れたお母さんがいました。お母さんは子供に「ジブリだから面白いよ」と言っていましたが、女の子は始まってすぐに飽きてぐずり出しました。
映画が終わってからお母さんに「面白かった?」としつこく聞くと、お母さんは何も答えられなかったのですが、私はとても面白かったことを覚えています。
私はこの『メアリと魔女の花』を見たとき、以前の作品と比べると、大幅に進化したと感じました。正確には、1,000倍位は良くなったのではないかと思いました。
まとめると、この映画はジブリの素敵なシーンをうまく繋げた、スーパーダイジェスト映画と言った感じかなと・・・。
『メアリと魔女の花』なのですが、世間の評価があまりにも不当だと感じたので、抗議の意味を込めてこの意見を投稿します!
「ジブリの作品へのオマージュだ」といわれることもよく耳にします。まあ、確かにジブリの要素が随所に見られます。
そのため、宮崎駿さんと比較されるのは避けられないと思います。このことは、監督である米林宏昌さんの責任でもあるのでしょう。
あと、エンドロールのほうに目を向けてほしいのですが、「感謝 宮崎駿 高畑勲 鈴木敏夫」とありますから、このようなことになることは、ある程度予測していたのかもしれませんね。
映画館での上映、DVDでも良いのですが、こうして観ている以上、評価は分かれてしまうのも仕方ないことだと思います。
私の話しになりますが、『思い出のマーニー』が非常に大好きです。(たとえジブリの看板がなくなってもその作品を観に行きますけども・・・。)
重要なのは作品の中身、中身なんですよね。なぜか、『メアリと魔女の花』の評価があまりにも低いことに驚きます。
(仮に宮崎駿さんの作品群と比較するとしても…です。)
宮崎駿さんは「必要な事は描くが、説明はほとんどしない」というスタイルでした。それに対して、今作はセリフにヒントが隠されていて親切な面もあります。
しかし、それでいて途端に「ご都合主義で中身が薄くつまらない」という批判が出てくるのです。
そういう人たちは、自分がジブリを見ていると思っているけれど、実際にはただの「思い込み」だったのではないかと。
見ている”つもり”・・・。
『メアリと魔女の花』にも、表面的なストーリーを追いかけているだけでは見えてこない、重要な要素がたくさん散りばめられています。
例えば、メアリというキャラクターが持つ赤い縮れ毛というコンプレックスは、「赤毛のアン」の話から引用されています。
しかし、魔法の世界に飛び込んだときには、その評価が一変してしまいます。
なぜなら、赤い髪の持ち主の魔女であるメアリは、その天才的な能力から人々に憧れられていますが、それが自分に調子に乗らせてしまいます。
しかし、物語を通じてメアリは「大切なことは何なのか」という問いに直面します。
どこもかしこ映画レビューが酷いんですよね。メアリのバックボーンが不足しているという主張とか!
実際に物語の中で、校長からエンドア大学の案内を受けた時、エレベーターに驚いてしまいます。
校長がこう言います。「電気だって魔法のひとつなのですよ。」
このセリフは、この作品において非常に重要な一言だと考えます。
なぜなら、私たちにとっては電気を使うことは普通で当たり前のことですが、それが実は「魔法」なのです。
「えっ、」って思うかもしれますが、この作品にはどんなメッセージが込められているのか、特に終盤で博士が実験を開始してからが、注目なのです。
ただし、誤解しないでほしいのは、この作品では魔法そのものについて否定もまたは肯定していない、ということです。
だから、私がこの『メアリと魔女の花』を愛している理由の一つなのです。
そして、フラナガンという非常に印象的なキャラクターがいますね。彼は魔法使いにとって重要な存在である「魔法の箒」を扱っています。
彼は言います、「近頃の若いものは箒に対する愛が足りない!」役者さんが面白いので、それに意識が引かれがちですが、これも非常に重要な言葉ですヨ!
電気が魔法の一部であるなら、私たちにとって魔法の箒は一体何なのか?
さらに言うならば、フラナガンの正体は不明ですし、彼が登場する最後の場面の終わり方も気になります。
とにかく、言いたいのは、特にこれからこの作品を見る方に対して!この作品は非常に面白く、心温まる物語だよ、って言いたいのです。
子供向けとかそういったことは関係ありません。皮肉なことですが、物語の中でメアリとピーターは、レッテル貼りや偏見といったものを乗り越えて成長していきます。
また近いうちに、制作されるであろう新たな長編アニメ映画が公開されたとき、『メアリと魔女の花』の評価が見直されると良いなあと願っています。
メアリが最近退屈な日々を過ごしているため、テレビやゲームができない環境にいて・・・。
そんなある日、ピーターの飼い猫が森に迷い込み、飼い猫を見つけた場所で青く光る魔法の花を見つけることになる。
『メアリと魔女の花』では、童心に返るようなワクワク感が広がります。
主人公メアリを演じる杉咲花の声やリアクションが、この作品の世界観と相まって、さらに童心な気分にさせる効果がありますね。
物語の進行方向ですが、「魔法をなくそう」というものであり、それを目指して奮闘することになります。
しかし、実のところこの方向性には矛盾や違和感を感じることもあります。
なぜなら、魔法学校に通う生徒や主人公たちが魔法に頼って困難を乗り越える場面があり、そのような魔法を含んだ物語というのは、鑑賞後に考えさせられるものがあるからです。
『メアリと魔女の花』は、2014年末にスタジオジブリの制作部が解体され、米林宏昌と西村義明がその翌年にスタジオポノックを設立し、本作がスタジオポノックの最初の長編映画となりました。
スタジオジブリを去った人々が新たなスタートを切った作品であり、一部の場面や要素がスタジオジブリの作品と似ているように感じられ、一方でそれとは違った要素もあると感じる人もいるでしょう。
スタジオポノックの作品として、スタジオジブリから派生したアニメーションスタジオとしての位置づけになります。
ジブリの魂を受け継ぎながらも、ジブリの名に頼らないスタジオとして存在しています。
この作品では、『借りぐらしのアリエッティ』(2010)と『思い出のマーニー』(2014)で知られる米林監督が手掛けており、劇場公開時には私も幼い娘と一緒に映画館に行ったことがあります。
ただ、途中でメアリが箒に乗って空を爆走し、入道雲が目の前に出てきた場面が怖くなったらしく、泣きだしてしまいましたので、最後まで観ることは叶いませんでした。
この作品は、スタジオジブリの系譜に連なり、声優陣も豪華です。
杉咲花、神木隆之介、天海祐希、渡辺えり、遠藤憲一、佐藤二郎、小日向文世、大竹しのぶ、満島ひかりと、若手からベテランまで多彩な俳優たちが集まっています。
この作品では、初めて声優として活動する若手の俳優が起用されており、彼らの個性的な雰囲気や声が作品に魅力を加えています。
物語は、主人公のメアリが森に入り、魔女の花を摘んだことから一変します。
メアリの赤い髪の色から、彼女は魔法学校での期待を受ける存在となります。
この作品では、映像の鮮やかさや柔らかさが特徴で、特に色彩の使い方には深い魅力があります。夕暮れ時の夕日の色合いや、月夜の謎めいた光の表現など、不思議な雰囲気が醸し出されています。
また、色鮮やかな食材が登場する食事のシーンも美味しそうで、観ているだけで食欲がそそられます。
メアリが始めた好奇心から、彼女は魔女の花を手に入れるために囚われたピーターを救出するために行動を起こします。
しかし、魔法学校の裏の顔や陰謀に巻き込まれることになります。
いくつもの謎や秘密に触れながら、メアリは自身の魔法の力を使ってピーターを救い出すために奮闘します。
しかし、初心者であるメアリには容易なことではありません。
彼女は、「赤毛の魔女」の正体や、マダムとドクターの目的、そして「魔女の花」の役割など、さまざまな情報に取り組みながら真実を追求していきます。
メアリは、その困難な冒険の中で仲間とともに成長していく姿が印象的です。
現代の科学や技術の発展や文明の進歩は、混乱とともに生まれるものであることが描かれています。
そして、人々が欲しいと望んだものだけでなく、人の目に触れずに生まれたものや、進歩の中で犠牲にされているものも存在していることを示唆しています。
現代の社会では、大切なものが忘れられてしまうこともありますが、メアリの冒険は、そのようなものたちを再び思い出させ、大切にすることの意義を伝えています。
人々はそれぞれ異なる目的と使い方を持っているかもしれませんが、「大切なもの」を守るために育む必要があると感じます。その大切なものとは、家族や友人、地球環境、文化的な価値など、様々なものを指し示すのだろうと思うのです。
大切なものを守るために育むとは言っても、具体的にどのようなものを指すのかによって、使い方や目的は異なるでしょう。
例えば、家族を守るためには愛情やサポートが必要であり、地球環境を守るためにはエネルギー節約やリサイクルが重要となります。つまり、それぞれの場合において、目的と使い方を明確にすることが大切なのだと。
アニメ映画『メアリと魔女の花』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 3.89 | 6.8 | 3.2 | 2.9 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? v・Yahoo!運営 |
※本作品の配信情報は2023年12月11日時点のものです。
配信が終了している、または見放題/レンタルが終了している可能性がございますので、配信状況については、各動画配信サイト/アプリにてご確認ください。
アニメ映画『メアリと魔女の花』まとめ
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