2022-06-18
POINT
南伊豆のとある港町。一台の乗り合いバスが待合室の前に止まっている。美しい娘を連れた老母が乗り込み、淋しそうに運転手に言う。「有りがとうさんに乗せて行って貰うなら、この娘も幸せです…」。貧しい老母は遠くの町に娘を売りに行くのだ。そして、いわくありげな黒襟の娼婦、娘を鄙猥な目つきで見る保険の勧誘員らを乗せてバスが走り出す。時折、娘の視線が運転手の背中に止まる。娘は以前から運転手に好意を寄せていた。
バスが馬車に追いつくと、道端に寄った馬車の横を「有難う」と運転手が窓から顔を出しながらすり抜ける。また、荷車が横に寄る。「有難う」。だから人々はこの丁寧な運転手を“有りがたうさん"と呼ぶ。
バスは様々な人生を乗せ、様々な人生とすれ違って走っていく・・・。
| 邦題 | 清水宏 |
|---|---|
| 原題 | Mr Thank You |
| 公開年 | 1936年 |
| 上映時間 | 1時間18分 |
| 監督 | 清水宏 |
| キャスト | 有りがたうさん・・・上原謙 髭の紳士・・・石山龍児 黒襟の女・・・桑野通子 売られゆく娘・・・築地まゆみ その母親・・・二葉かほる 行商人・・・仲英之助 東京帰りの村人・・・河村黎吉 東京帰りの娘・・・忍節子 旅芸人・・・水戸光子 旅役者・・・浪花友子 旅役者・・・爆弾小僧 小学生・・・葉山正雄 茶店の婆さん・・・高松栄子 新婚の夫・・・小倉繁 |
| 音楽 | 堀内敬三 |
| 受賞歴 | ― |
| 制作 | 松竹キネマ/松竹キネマ |
清水宏監督の作品『風の中の子供』(1937)、『按摩と女』(1938)、『簪(かんざし)』(1941)を挙げておきます。
これらに共通する要素や制作秘話などが存在します。
これらの映画は日本の昭和時代に制作され、当時の社会や文化を反映しています。清水宏監督はその時代の背景を巧みに取り入れ、視聴者に当時の雰囲気を伝えました。
制作秘話ですが、清水宏監督は日本映画史において重要な存在であり、日本のシネマティックな進化に貢献しました。彼は日本初のカラー映画である『簪』を監督し、技術的な挑戦に成功しました。また、『按摩と女』では当時の風俗や女性の地位に焦点を当て、社会的な問題にも触れました。
役者秘話ですが、清水宏監督は優れた俳優陣を起用し、彼らの演技力を最大限に活かしました。彼の映画には当時のトップスターが多く出演し、その演技力が作品の魅力の一部となりました。
以上、清水宏監督の芸術的なビジョンと当時の社会的な要素を融合させることで、視聴者に深い感銘を与えました。彼の作品は日本映画の貴重な遺産の一部として、今日でも評価されています。
以下の作品のDVDパッケージ「画像」をクリックすると、Amazon・楽天で作品詳細等を確認することができます。
~あらすじ~
善太と三平の兄弟は、自然の中で楽しい夏休みを過ごしていたが、父親が私文書偽造の嫌疑で警察に連れて行かれ、家族は苦境に陥る。家計を支える為、母親は働きに出る事になり、まだ幼く手のかかる三平は遠くの叔父の家に預けるられる。
家族と離れ田舎での冒険に満ちた一週間を送る三平。手を焼いた叔母は母親の許へ帰すことにした。家財まで差し押さえられるという悲嘆のどん底にも関わらず、兄弟が明るく仲良く母親を励まし合う中で、父親の嫌疑がはれ、一家に明るい日々が甦る。出典:Amazon
監督:清水宏
出演:河村黎吉、吉川満子、坂本武、岡村文子、笠智衆
~あらすじ~
名物按摩の徳市・福市のふたりが新緑を連れて山の温泉場にやって来た。ふたりは盲人でありながらも驚くべきカンの持ち主。先を行く子供の人数や、男か女か、果ては職業までも言い当ててしまうというのだ。
ある日、徳市は温泉場で東京から来た女に呼ばれる。どこか陰があるこの女から、徳市は何かを怖れている気持ちを感じる。そんな彼女に徳市は次第に惹かれていった。
しかし、恋をしたことから徳市はその鋭いカンを鈍らせてしまう。一方、女は別の宿に泊まっている少年と出会い、そしてその少年のおじさんという男と交流をもつようになる。そんな様子が徳市はおもしろくなく…。
その頃、周辺の旅館で次々と盗難事件が起こる。徳市は女が犯人だと思い込み、かくまおうとするが…。出典:Amazon
監督:清水宏
出演:高峰三枝子、徳大寺伸、日守新一、爆弾小僧、佐分利信
~あらすじ~
ある夏。東京の女である恵美とお菊は身延山への参詣をすませ、その夜下部温泉の宿に泊まった。
その宿には学者の片田江や足の不自由な戦傷帰還兵・納村が逗留していた。
ある朝、納村が風呂に落ちていた簪(かんざし)が足に刺さり負傷してしまう。翌日、その簪の落とし主から「簪を探してほしい」との手紙が届き、主人は納村に詫びに来るよう返事を出した。
その簪の落とし主は恵美であった。わざわざ東京から詫びに来た恵美に対し、納村はすっかり恐縮してしまう。その後も東京に帰らず、納村の歩行訓練を手伝うなどして、逗留客たちと交流する恵美。じつは彼女は妾の身分であり、その生活から抜け出したいと考えていた…。出典:Amazon
監督:清水宏
出演:田中絹代、笠智衆、川崎弘子、斎藤達雄、日守新一
映画『有りがたうさん』口コミ(見どころ・感想)
映画『有りがたうさん』口コミ(見どころ・感想)
映画『有りがたうさん』評価は?