・『ミツバチのささやき』(1973)は、ビクトル・エリセ監督が、スペインのフランコ独裁政権の中で作りあげた。
・原題は原題は El espíritu de la colmena で直訳は「ミツバチの巣箱の精霊」。espíritu(英語 spirit )には精神、心が、colmenaには人々が群がる場所、群れという意味もあり、「群衆の精神」とも訳される。(※)
・フランコ独裁政権下、政権批判が禁じられていた。『ミツバチのささやき』も、検閲で批判がバレないようなメッセージを作品の中で隠し込んでいる。(※)
※フランコ独裁政権の恐怖政治で、スペインでは個人の自由は制限され、多くの国民は考えることを放棄。ただミツバチの巣のように、群れを作っていたという意味あいが、そこに含まれよう。
・関連作品: 『鏡』(1974) 『カラスの飼育』(1975) 『エル・スール』(1982) 『冬冬の夏休み』(1984) 『霧の中の風景』(1988) 『草原の河』(2015) 『悲しみに、こんにちは』(2017)
映画『ミツバチのささやき』
~あらすじ~
一人の少女が体験する現実と空想の交錯した世界を繊細に描き出した作品。スペインのある小さな村に『フランケンシュタイン』の巡回上映がやってくる。6歳の少女アナはスクリーン上の怪物を精霊と思い、姉から怪物は村外れの一軒家に隠れていると聞いたアナは、ある日、その家を訪れる。そこで一人のスペイン内戦で傷ついた負傷兵と出会い……。出典:Amazon
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映画『ミツバチのささやき』予告動画
映画『ミツバチのささやき』予告編 ビクトル・エリセ
映画『ミツバチのささやき』配信状況
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映画『ミツバチのささやき』監督・キャスト、原作紹介
映画『ミツバチのささやき』基本情報
本作(タイトル) | ミツバチのささやき/Spirit Of The Beehive/(El espíritu de la colmena) |
公開年 | 1973年 |
上映時間/再生時間 | 時間分 |
監督 | ヴィクトル・エリセ |
キャスト | アナ・・・アナ・トレント フェルナンド(父)・・・フェルナンド・フェルナン・ゴメス テレサ(母)・・・テレサ・ヒンペラ イサベル(姉)・・・イサベル・テリェリア ミラグロス(使用人)・・・ケティ・デ・ラ・カマラ 治安警察官・・・エスタニス・ゴンサレス フランケンシュタイン・・・ホセ・ビリャサンテ 逃亡者・・・ジュアン・マルガロ ドナ・ルシア(教師)・・・ラリー・ソルデビラ 医者・・・ミゲル・ピカソ |
音楽 | ルイス・デ・パブロ |
主な受賞歴 | ― |
制作会社/配給元 | エリアス・ケレヘタ/フランス映画社 |
映画『ミツバチのささやき』原作紹介
脚本:ビクトル・エリセ、アンヘル・フェルナンデス・サントス
映画『ミツバチのささやき』関連作品
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『鏡』(1974)
~あらすじ~
タルコフスキーが主人公の一人称(声はタルコフスキー本人)に託して語る自伝的な作品。
40年前に父がいなくなり、深い悲しみにまとわりつかれた母親の手ひとつで育てられた少年時代と、
降りつづく雨の日に髪を洗いつづける母親の思い出。
そして母親に似た妻への愛と別離、
息子をあずかることになった今の自分。
さまざまな記憶の断片をモンタージュして、
自分を心の鏡に映し出す。
詩的な感覚で火と水をモチーフにした独特の映像は見る者を魅了する。出典:Amazon
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:マルガリータ・テレホ、イグナート・ダニリツェフ、ラリーサ・タルコフスカヤ、アッラ・デミードワ、アナトーリー・ソロニーツィン
『カラスの飼育』(1975)
~あらすじ~
マドリードの中心部にある古い家にすむ9才の少女アナ。彼女の母は子供の養育の為にピアニストとしての活動を断念し、不幸な晩年を迎え、その事をアナは深く胸に刻みつけている。ある夜、アナは母の幻影と対話をする。思い出と空想と現実が、アナの視線を通して交差していった。そんなある日、伯母に叱られたアナは、彼女に隠し持っていた毒薬を飲ませようと決心するが……。出典:Yahoo!映画
監督:カルロス・サウラ
出演:アナ・トレント、ジェラルディン・チャップリン、コンチ・ペレス、マイテ・サンチェス、モニカ・ランドル
・第29回カンヌ国際映画祭(1976年)グランプリ(審査員特別グランプリ・審査員特別賞)
『エル・スール』(1982)
~あらすじ~
1957年、秋。ある朝、少女エストレリャは目覚めると、枕の下に父アグスティンの振り子を見つける。エストレリャは父が死んだことを悟る。彼女は回想する。内戦下のスペイン、<南>の町から<北>の地へと引っ越す家族。8歳のエストレリャが過ごした“かもめの家”での暮らしが語られる…。父アグスティンを演じるのはスペインの名優、オメロ・アントヌッティ。出典:Amazon
監督:ビクトル・エリセ
出演:オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ボリャン、ロラ・カルドナ、ラファエラ・アパリシオ、オーロール・クレマン、マリア・カロ、フランシスコ・メリノ
『冬冬の夏休み』(1984)
~あらすじ~
1984年夏、母親が病気で入院し、父親がその看病に付かなくてはいけなくなった冬冬(トントン)は妹のティンティンを連れて、
夏休みの期間中、祖父母の家に預けられることになった。目的地の銅鑼駅に降り立った二人を待っていたのは村の少年たち。
阿小國を初めとする少年たちは冬冬のリモコンカーがうらやましく、冬冬とティンティンには少年たちの捕まえた亀が珍しい。
早速、仲良くなった友だちがこれからの楽しい夏を予感させる。そして一見厳しいが孫思いの祖父との交流、仲間たちとの川遊び、
村で起きた強盗事件、少し頭が弱いがティンティンを救ってくれた寒子(ハンズ)との出会い…
田舎でのひと夏の経験は、冬冬とティンティンの心に忘れられない宝物を残してゆく―出典:Amazon
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・チークァン、イエン・チョンクオ、リー・ジュジェン、メイ・ファン
『霧の中の風景』(1988)
~あらすじ~
11歳の姉ヴーラと5歳の弟アレクサンドロスは、ある日、ドイツにいるという父を探すため列車に乗り込む。アテネからドイツへと向かう旅の途中、様々な人々との出会いや別れを経験する。旅芸人の一座とも出会い、人生と世界を彼らは学ぶ。政治的要素が後退し、実話を元に寓話的に語られた美しい作品。出典:Amazon
監督:テオ・アンゲロプロス
出演:タニア・パレオロゴス、ミハリス・ゼーケ、ストラトス・ツィオルツォグロス、エヴァ・コタマニドゥ、アリキ・ヨルグリス
・第45回ヴェネチア国際映画祭(1988年)銀獅子賞(最優秀監督賞)
・第2回ヨーロッパ映画賞(1989年)作品賞
『草原の河』(2015)
~あらすじ~
チベットの草原で牧畜に携わる一家。幼い娘(ヤンチェン・ラモ)は、もうじき生まれる子供に母親を取られてしまうのではないかと不安を抱いている。一方娘の父は、4年前に起こったある出来事のために、父親を許すことができないでいた。出典:Yahoo!映画
監督:ソンタルジャ
出演:ヤンチェン・ラモ、ルンゼン・ドルマ、グル・ツェテン
『悲しみに、こんにちは』(2017)
~あらすじ~
フリダは部屋の片隅で、荷物がダンボールに詰められるのを静かに見つめていた。
その姿は、まるで母親(ネウス)が最後に残していった置物のようだ。
両親を“ある病気”で亡くし一人になった彼女は、バルセロナの祖父母の元を離れ、カタルーニャの田舎に住む若い叔父家族と一緒に暮らすことになる。
母親の入院中、祖母たちに甘やかされて育てられていた都会っ子のフリダ。
一方、田舎で自給自足の生活を送っている叔父と叔母、そして幼いいとこのアナ。
彼らは、家族の一員としてフリダを温かく迎え入れるが、本当の家族のように馴染むのには互いに時間がかかり・・・。宝石の原石のような輝きとシャボン玉のような儚さをた携えた少女の“ひと夏”を描いた『悲しみに、こんにちは』は、きっとあなたの心も捉えて離さないだろう。
出典:Amazon
監督:カルラ・シモン
出演:ライラ・アルティガス
映画『ミツバチのささやき』口コミ(見どころ・感想)
映画『ミツバチのささやき』口コミ(見どころ・感想)

自分がいかに大人になってしまったんだなと感じます。
スペイン文化に興味がある方に見てほしいスペイン映画の1つです。静寂なシーンが多く、スペインの美しい背景に引き込まれます。
そんな中、アナにとって印象的なシーンがクローズアップされ、見る側の私たちの目にも印象を残します。
誰もが子どもの頃にもっていた幻想的な世界を思い出させてくれる感覚です。
アナとイザベルの姉妹の対比が、子どもと大人、現実と虚構、を表しているようでおもしろく、2人の成長していくシーンも見どころです。
フランケンシュタインの映画を見て、精霊として信じ、でもどこかいけないことのような内緒にしたくなる気持ち。
子どもならではの気持ちに、ちょっぴり切なくなんとも言えない気分になるそんな映画です。
~感想~
大学時代、スペイン語専攻していた為、スペイン映画を何本か見たのですが、その中でも印象的な映画の1つです。
暗い森の中で精霊に会うシーンは幻想的で、脳裏に焼き付いています。
アナとイザベルがベッドでひそひそ話をするシーンも、子どもの頃に親にバレないように姉妹で夜更かしした頃を思い出させました。
この映画は初めて見た時、はっきり言ってよくわからないと思いました。
ただ、静寂な映画で印象的なシーンをクローズアップするので、記憶に残り、なんとも言えない気持ちになるものでした。
子どもの頃に自分が信じていた虚構、アナの視線と自分の視線を重ねてみると、自分がいかに大人になってしまったんだなと感じます。
誰かにオススメしたいと思う映画とはまた違う、アナとイザベルの秘密のひそひそ話のような、自分の心に閉まっておきたくなる、そんな心に残る映画だと思います。
映画『ミツバチのささやき』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 7.58 | 7.9 | 4.0 | 4.1 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2021年11月6日時点のものです。
まとめ
・セルDVD/ブルーレイはこちら
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