・『ハリーとトント』(1974)は、副題を含めれば『ハリーとトント~翔んでるおじいちゃんのアメリカ横断』である。頑固爺さんハリーと愛猫トントの微笑ましいロードムービーだ。
・ハリーこと、アート・カーニーは第47回アカデミー賞(1975年)主演男優賞を受賞した。
・関連作:『バウンティフルへの旅』(1985) 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2013) 『運び屋』(2018)
映画『ハリーとトント』あらすじ・動画
映画『ハリーとトント』あらすじ
~あらすじ~
愛猫のトントと一緒にニューヨークのマンハッタンに住む72歳の老人ハリーは、行政の区画整理のためアパートから強制的に立ち退きを迫られる。やむなく彼はトントを連れて長男の家に行ったものの、そこで嫁に気兼ねし、結局実娘シャーリーを頼ってシカゴに赴くことに。
その旅の途中で拾ったヒッピー少女や、初恋の女性との再会。さらにはアリゾナ、ロスと旅を続けることになるハリーは、さまざまな人々と心通わせていくのだが……。出典:Amazon
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映画『ハリーとトント』予告動画
ハリーとトント Harry & Tonto 1974
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映画『ハリーとトント』監督・キャスト、原作紹介
映画『ハリーとトント』基本情報
本作(タイトル) | ハリーとトント/Harry and Tonto |
公開年 | 1974年 |
上映時間/再生時間 | 1時間55分 |
監督 | ポール・マザースキー |
キャスト | ハリー・・・アート・カーニー シャーリー・・・エレン・バースティン エディ・・・ラリー・ハグマン “2枚の羽根”ことサム・・・チーフ・ダン・ジョージ ウェード・カールトン・・・アーサー・ハニカット バートの長男・・・クリフ・デ・ヤング ジェシー・・・ジェラルディン・フィッツジェラルド ステファニー・・・バーバラ・ローズ |
音楽 | ビル・コンティ |
主な受賞歴 | ・第47回アカデミー賞(1975年)主演男優賞 ・第32回ゴールデングローブ賞(1975年)主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門) |
制作会社/配給元 | ポール・マザースキー、20世紀フォックス/20世紀フォックス |
映画『ハリーとトント』原作紹介
脚本:ポール・マザースキー、ジョシュ・グリーンフェルド
映画『ハリーとトント』関連作品
2020年の日本における高齢者人口は3,617万人と過去最多。
総人口に占める割合も28.7%と過去最高で、全世界で見ても第1位。
諸外国を見てみると、第2位がイタリア(23.3%)、第3位ポルトガル(22.8%)です。
幾度なく社会保障制度改革も行われていますが、日本における全就業者に占める65歳以上高齢者の割合は13.3%。肝心の労働者人口も減少していますから。
そもそも「高齢者」の定義を変えよう、元気で働ける高齢者には、外に出てもらって社会の『支える側』として活躍してもらおう、といった風潮があります。
さまざまな高齢の方々がいますが、関連作品を紹介します。
関連作品として、『バウンティフルへの旅』『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』『運び屋』を取り上げます。いずれもアメリカの広大な土地を舞台にしたロードムービーです。
しかし、それぞれが描くのは単なる風景や移動ではなく、人生の旅路や家族の絆です。この記事では、これらの映画が共通して持つテーマや魅力について、制作秘話や役者秘話、データーなどを交えて紹介します。
まず、『バウンティフルへの旅』は、テキサス州ヒューストンから故郷のバウンティフルに行きたいと願う老女キャリー・ワッツの姿を描きます。キャリー・ワッツ役を演じたジェラルディン・ペイジはこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞しましたが、実は彼女はこの映画の公開前に亡くなっており、死後に受賞した初めての俳優となりました。また、この映画は元々舞台劇として上演されており、監督のピーター・マスターソンも舞台版でキャリー・ワッツの息子を演じていました。
次に、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』は、100万ドルの当選通知を信じ込んでネブラスカ州まで行こうとする老人ウディ・グラントと、それに付き合う息子デヴィッド・グラントの物語です。この映画は白黒で撮影されており、その理由として監督のアレクサンダー・ペインは「象徴的、典型的な外観」を生み出すためだと語っています。ウディ・グラント役を演じたブルース・ダーンはこの作品でカンヌ国際映画祭男優賞やアカデミー主演男優賞にノミネートされました 。また、この映画はパラマウント・ヴァンテージ名義での最後の作品となりました。
最後に、『運び屋』は麻薬カルテルの運び屋として働くことになった老人の実話を基にしています。アール・ストーン役を演じたクリント・イーストウッドはこの映画の監督も兼任しており、彼の実の娘であるアリソン・イーストウッドも出演しています。この映画はイーストウッドにとって『グラン・トリノ』以来10年ぶりの主演作品となりました。
これらの映画は、老いや孤独、家族や帰属といった普遍的なテーマを描きながら、アメリカの多様な風土や文化を映し出しています。それぞれの映画に、自分自身や家族の姿を重ね合わせることかもしれませんね。
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『バウンティフルへの旅』(1985)
~あらすじ~
テキサスで息子夫婦と暮らす老女キャリー。気の強い嫁との口論に耐えかね、彼女は故郷バウンティフルを一目見たいと旅に出る。だが、故郷の町は人が流出し、かつての我が家も荒れ地の中にひっそりとたたずむ廃屋になってしまっていた……。出典:Yahoo!映画
監督:ピーター・マスターソン
出演:ジェラルディン・ペイジ、ジョン・ハード、レベッカ・デモーネイ
・第58回アカデミー賞(1986年)主演女優賞(ジェラルディン・ペイジ)
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2013)
~あらすじ~
ネブラスカを目指して珍道中を展開!頑固な親父&実直な息子の心温まるロードムービーモンタナ州に暮らす頑固老人ウディは、インチキの当選通知を信じ、ネブラスカへ賞金を取りに行くと言ってきかない。それを見かねた息子のデイビッドは、無駄骨と知りつつもウディを車に乗せて旅に出発。そして立ち寄ったウディの故郷で、両親の過去に触れ…。
出典:Rakuten TV
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ
・第66回カンヌ国際映画祭(2013年)男優賞(ブルース・ダーン)
『運び屋』(2018)
~あらすじ~
アール・ストーンは90歳の男。家族と別れ、孤独で金もなく、経営する農園には差し押さえの危機が迫っていた。
そんな時に、ある仕事が舞い込む。ただ車を運転すればいいだけの訳もない話だ。しかしアールが引き受けてしまったのは、実はメキシコの麻薬カルテルの“運び屋”だった。
たとえ金銭的な問題は解決しても、過去に犯した過ちが、アールに重くのしかかってくる。
捜査当局やカルテルの手が伸びてくる中、はたして自らの過ちを正す時間は彼に残されているのか。出典:Amazon
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー
映画『ハリーとトント』口コミ(見どころ・感想)
映画『ハリーとトント』口コミ(見どころ・感想)
1人の男性の人間模様、生き方を映しているようで、猫がどれだけその男性を愛しているかが伝わってくる映画でした。
1人の男性の生き方を通して、猫に対する愛情、猫という生き物のすばらしさを描いた作品です。
家族の名前に付けたいと思うくらい、愛しい気持ちが溢れてくる作品です。
~感想~
1人の男性の人間模様、生き方を映しているようで、猫がどれだけその男性を愛しているかが伝わってくる映画でした。
この映画を観た後に、隣で寝ている愛猫を撫でたくて仕方がなくなると思います。
私はこの映画をお友達夫婦のお宅で鑑賞しましたが、映画鑑賞後にそのご夫婦が、ご自宅の愛猫をとても愛しそうな目で見つめていました。
鑑賞中、この作品はハッピーエンドなのだろうか、と終始心がザワザワとしていたのを覚えています。
その位、一言で説明できないような静かで複雑な家族の人間関係が描かれています。
目を背けたいような現実と向き合うシーンもありますが、鑑賞後はとても穏やかで落ち着いた気持ちになれました。
猫と暮らしたことのある人、猫と暮らしてみたい人は是非ご鑑賞ください。
映画『ハリーとトント』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 7.38 | 7.4 | 3.7 | 3.97 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年10月16日時点のものです。
映画『ハリーとトント』まとめ
映画『ハリーとトント』エンタメのまとめ
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