・『ダゲール街の人々』(1976)はアニエス・ヴァルダによるドキュメンタリー映画。
・『ダゲール街の人々』ができた背景には、彼女の息子が2歳と幼く、長期の撮影ができないことを逆手にとって、事務所兼住居と住んでいたパリの街、ダゲール通りに暮らす人々の姿をとらえている。
・日本の昭和時代、商店街にもこんな姿がありました・・・。
・関連作:『ジャック・ドゥミの少年期』(1991)『阿賀に生きる』(1992)『落穂拾い』(2000)『港町』(2018)
映画『ダゲール街の人々』あらすじ・動画
映画『ダゲール街の人々』あらすじ
~あらすじ・解説~
アニエス・ヴァルダが紡ぎだす珠玉の人間観察ドキュメンタリー!
ヴァルダ自身が50年以上、居を構えていたパリ14区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。
“銀板写真”を発明した19世紀の発明家の名を冠した通りには肉屋にパン屋、美容室や香水ショップなど様々な商店が立ち並ぶ。
その下町の風景をこよなく愛したヴァルダが75年に完成させたドキュメンタリー作家としての代表作。
長男マチューの子育て中で、自宅からつないだ電源ケーブルが届く範囲内で撮影するという、ひらめきから誕生した。出典:Amazon
映画『ダゲール街の人々』予告動画
「アニエス・ヴァルダ傑作セレクション」予告編
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映画『ダゲール街の人々』監督・キャスト、原作紹介
映画『ダゲール街の人々』基本情報
本作(タイトル) | ダゲール街の人々/Daguerréotypes |
公開年 | 1975年 |
上映時間/再生時間 | 1時間19分 |
監督 | アニエス・ヴァルダ |
キャスト | ロザリー・ヴァルダ ルシアン・ボッシー、ランス・デブロシアン、マルセル・デブロシアン、 パリ14区ダゲール街の人々 |
音楽 | ― |
主な受賞歴 | ― |
制作会社/配給元 | ― |
映画『ダゲール街の人々』原作紹介
脚本:アニエス・ヴァルダ
映画『ダゲール街の人々』関連作品
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『ジャック・ドゥミの少年期』(1991)
~あらすじ~
フランス西部の港町ナントに生まれ育った少年ジャコ。やがて映画に夢中になり映画監督を夢見るようになる。アニエス・ヴァルダが、伴侶であったドゥミの少年時代を、ドゥミ作品からの名シーンを交え描く、映画への憧れ。出典:Amazon
督:アニエス・ヴァルダ
出演:ジャック・ドゥミ、フィリップ・マロン、ローラン・モニエ、エドゥアール・ジョボー
『阿賀に生きる』(1992)
~あらすじ~
新潟県を流れる阿賀野川。58ヵ所もの発電所で埋め尽くされ、新潟水俣病の舞台ともなった川。しかし、川筋に住む人びとは愛情を込めて「阿賀」と呼ぶ。
監督を始めとする7人のスタッフがその川筋に住み込み、そこに住む人びとを3年間にわたって撮影した。
山間の田んぼを守り続ける老夫婦、二百隻以上の川舟を造ってきた舟大工、名人と呼ばれる餅つき職人。みんな囲炉裏を囲めば季節の川魚や山の幸を前に、唄を歌い川漁の自慢話に花が咲く。
しかし、その一方でこの川と暮らす人びとが、新潟水俣病の被害者家族でもあるという現実をつきつける。新潟水俣病という社会的なテーマを根底に据えながらも、そこからはみ出す人間の命の賛歌をまるごとフィルムに感光したエンターテイメント・ドキュメンタリーの傑作。
出典:Amazon
監督:佐藤真
『落穂拾い』(2000)
~あらすじ~
ある日、パリの市場で道に落ちているものを拾う人たちを目にしたヴァルダ監督は、
ミレーの名画『落穂拾い』を連想する。
落穂拾いとは、収穫した後の田畑に落ちこぼれた穀物の穂を拾い集める貧しい人々の行為。
かつて農村地域で収穫期には必ず目にする光景だった。
田舎ではまだ落穂拾いをしているのか?という疑問にかられた監督は、
ハンディカメラを手にフランス各地の“現代の落穂拾い”を探す旅に出る。
それは現代社会と監督自身の内面に向き合う旅となり、一つのドキュメンタリー作品に仕上がった。出典:Amazon
監督:アニエス・ヴァルダ
出演:アニエス・ヴァルダ
・第27回ロサンゼルス映画批評家協会賞(2001年)ドキュメンタリー映画賞
『港町』(2018)
~あらすじ~
比類なき映画体験。ドキュメンタリーの驚天動地。美しく穏やかな内海。小さな海辺の町に漂う、孤独と優しさ。やがて失われてゆくかもしれない、豊かな土地の文化や共同体のかたち。そこで暮らす人々。
静かに語られる彼らの言葉は、町そのもののモノローグにも、ある時代のエピローグにも聞こえる。そして、その瞬間は、不意に訪れる……。出典:Amazon
監督:想田和弘
映画『ダゲール街の人々』口コミ(見どころ・感想)
映画『ダゲール街の人々』口コミ(見どころ・感想)
子供がまだ幼く、長期不在の撮影ができない状況を逆手にとった発想がの転換が素晴らしいですね。
~見どころ~
フランスのアニエス・ヴァルダ監督によるパリのダゲール街に住む人々を撮影したドキュメンタリー映画です。
この頃アニエス・ヴァルダ監督は子供がまだ幼かったそうで、長期不在の撮影ができない状況を逆手にとり、自分の生活圏内であるダゲール街の住人をモデルに映画を撮影する発想の転換が、とても柔軟だと思います。
アニエス・ヴァルダが普段から興味深く感じていた、街の中でひっそりと営んでいるお店や職人として店を開いている人々の日常や人との交流などを傍で寄り添いながら、それぞれの魅せる部分を撮影しています。
それぞれの生まれ故郷やパリに移り住むまでの話しや、パートナーとの出会いのエピソード、仕事に対しての考えや想いなど語られ、1人ひとりの人生を少し知ることでこの街の一部を身近に感じさせてもらえます。
アニエス・ヴァルダのこの街への愛を込められた映画です。
~感想~
アニエス・ヴァルダのドキュメンタリー映画を撮る発想やテーマへの目線がとても面白いと感じさせてもらいました。
どんな状況や環境でも常にアンテナを張っていて、日常の中から感じる謎や物事の美しさやユーモアをみつけるのが本当に上手な人なのだと思います。
そしてそれを追求する行動力も素晴らしいと思います。
この映画からもそれがすごく感じられていて、ダゲール街の人々の日常や人生を少し知ることでその街の一部にもなれたような気がする映画体験ができました。
ドキュメンタリーですが、ここまで物語りがしっかり出来上がっている完成度の高さにも驚かされた映画でした。
アニエス・ヴァルダに対しても益々興味深くなり、この人の見てきて感じていたものをたくさん知りたくなりました。
映画『ダゲール街の人々』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | ― | 7.6 | 4.0 | 3.0 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2022年11月30日時点のものです。
映画『ダゲール街の人々』まとめ
映画『ダゲール街の人々』エンタメのまとめ
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映画『ダゲール街の人々』動画が見れるサイトは?
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