・『ショーガール』(1995)は、スターダンサーという夢を持って自らそれを叶えるため、栄光をつかもうとする物語。ショーの時の輝きがすごく、ノエミ・マローン役のエリザベス・バークレイの一世一代の熱演が素晴しい!
・当時の評価は酷評の嵐で、1995年のゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)では、7部門を制覇した。作風が欲望渦巻くショービジネスのせいだからなのか!?
・関連作: 『イヴの総て』(1950) 『カリフォルニア・ドールズ』(1981) 『氷の微笑』(1992) 『ブラックブック』(2006) 『バーレスク』(2010)
映画『ショーガール』あらすじ・動画
映画『ショーガール』あらすじ
~あらすじ~
ヒッチハイクでラスベガスにやって来たノエミ(エリザベス・バークレイ)は、トップ・ダンサーとして華やかな舞台に立つ事を夢見ていた。
場末のクラブでヌードダンサーとして生計を立てていたある日、超一流の<スターダスト・ホテル>のショー「GODDESS-女神-」のトップ・スター、クリスタル(ジーナ・ガーション)を紹介されるも“三流店のダンサー”と見下されてしまう。
その後ノエミが働く店にクリスタルとその恋人で「女神」の興行主ザック(カイル・マクラクラン)が訪れ、彼を相手にプライベート・ダンスを求められる。
最初は反発するノエミだったが、次第にそのダンスは激しさと大胆さを増していき、クリスタルは彼女の才能に魅了されていく・・・。出典:Amazon
映画『ショーガール』予告動画
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映画『ショーガール』監督・キャスト、原作紹介
映画『ショーガール』基本情報
本作(タイトル) | ショーガール/Showgirls |
公開年 | 1995年 |
上映時間/再生時間 | 2時間11分 |
監督 | ポール・ヴァーホーヴェン |
キャスト | ノエミ・マローン・・・エリザベス・バークレイ ザック・・・カイル・マクラクラン クリスタル・コナーズ・・・ジーナ・ガーション ジェームス・スミス・・・グレン・プラマー アル・トーレス・・・ロバート・ダヴィ ディー・・・ボビー・フィリップス ヘンリエッタ・”ママ”・バズーム・・・リン・トゥッチ |
音楽 | デヴィッド・A・スチュワート |
主な受賞歴 | ・第16回ゴールデンラズベリー賞(1996年)最低作品賞/最低脚本賞/1990年代最低作品賞 |
制作会社/配給元 | アラン・マーシャ/東宝東和 |
映画『ショーガール』原作紹介
脚本:ジョー・エスターハス
映画『ショーガール』関連作品
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『イヴの総て』(1950)
監督:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
出演:ベティ・デイビス、アン・バクスター、マリリン・モンロー、ジョージ・サンダース
『イヴの総て』です。この映画は、ブロードウェイの大女優マーゴ・チャニングと、彼女に憧れて付き人になったイヴ・ハリントンとの関係を描いています。イヴは次第にマーゴの地位や恋人を奪おうと画策し、マーゴはイヴの裏切りに気づきます。
この映画は、アカデミー賞で14部門にノミネートされ、6部門で受賞しました。特に主演女優賞では、マーゴ役のベティ・デイヴィスとイヴ役のアン・バクスターが同時にノミネートされるという珍しい事態が起きました。また、端役で出演したマリリン・モンローが注目された作品でもあります。
『カリフォルニア・ドールズ』(1981)
~あらすじ~
“カリフォルニア・ドールズ”は若い美女ふたりのゴージャスな女子プロレスのタッグチーム。
あてなき巡業の旅を続けるふたりを導く老マネージャーと共に、時には泥レスリングの試合をやらされ泣きぬれることもありながら、
チャンピオンになる夢を諦めず、徐々に人気も実力もつけていった。そしてふたりは無念と屈辱を晴らすべく、
リノでのチャンピオンシップで凄絶な試合を展開する。出典:Amazon
監督:ロバート・アルドリッチ
出演:ピーター・フォーク、ビッキー・フレデリック、ローレン・ランドン、バート・ヤング
『カリフォルニア・ドールズ』は、ロックバンド「カリフォルニア・ドールズ」のメンバーであるケリーとペトラという二人の女優を主人公としたコメディです。彼女たちは、音楽プロデューサーのマーティンに見出されて成功を夢見ますが、様々なトラブルに巻き込まれます。
この映画は、実在のロックバンド「ニューヨーク・ドールズ」のパロディとして作られました。ケリー役のティア・キャレルとペトラ役のシンシア・サイクスは、本物の歌手ではありませんでしたが、自分たちで歌っています。
ちなみにマーティン役のピーター・フォークは、コロンボ役で有名な俳優さんです!
『氷の微笑』(1992)
監督:ポール・バーホーベン
出演:マイケル・ダグラス、シャロン・ストーン、ジーン・トリプルホーン
『氷の微笑』は、サスペンス映画の傑作として知られ、殺人事件の容疑者であるミステリー作家キャサリンと、彼女を追う刑事ニックとの関係を描いています。
キャサリンは、自分の小説に書いたような殺人を実行したのか、それとも無実なのか、観客に疑問を抱かせます。この映画は、過激な性描写や暴力描写で話題になりました。キャサリン役のシャロン・ストーンの足を組み替えるシーンは特に有名になりました。
『ブラックブック』(2006)
~あらすじ~
1944年、第二次世界大戦時ナチス・ドイツ占領下のオランダ。若く美しいユダヤ人歌手ラヘルは、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へ家族とともに逃げようとするが、何者かの裏切りによって家族をナチスに殺されてしまう。復讐のために名前をエリスと変え、ブルネットの髪をブロンドに染め、レジスタンスに身を投じる。そしてナチス内部の情報を探るため、ナチス将校ムンツェに近づき、彼の愛人となることに成功するが…。
果たして真の裏切り者は誰なのか?すべての鍵を握る“ブラックブック”とは?出典:Amazon
監督:ポール・バーホーベン
出演:カリス・ファン・ハウテン.セバスチャン・コッホ.トム・ホフマン.ミヒル・ホイスマン
『ブラックブック』は、第二次世界大戦中のオランダを舞台としたスパイ映画で、ナチスに両親を殺されたユダヤ人女優レイチェルが、レジスタンスに加わってナチス高官ミュンツェと恋に落ちるという物語です。レイチェルは、ミュンツェを利用してレジスタンスの活動を行いますが、やがて裏切りや陰謀に巻き込まれていきます。この映画は、実話に基づいて制作されたとされています。
『バーレスク』(2010)
~あらすじ~
バーレスク・ラウンジ、それはセクシーなダンサーたちがゴージャスなショーを繰り広げる大人のためのエンタテインメントクラブ。
片田舎を離れ、アリは歌手になる夢を追いかけて、ロサンゼルスを目指す。
テスが経営するクラブで、自分が思い描いていた憧れの世界に出会ったアリは、アルバイトを始める。
やがてアリの抜群の歌唱力と突出したダンスの才能が話題となり、クラブは大盛況を極めていくのだが・・・。出典:Amazon
監督:スティーヴン・アンティン
出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール、エリック・デイン、スタンリー・トゥッチ
『バーレスク』は、歌やダンスが満載のミュージカル映画で、田舎からロサンゼルスにやってきたアリーが、バーレスクというショークラブで歌手としてデビューするという物語です。アリーは、クラブのオーナーであり元歌手のテスや、他のパフォーマーたちと友情や恋愛を育みながら、自分の才能を発揮していきます。
映画『ショーガール』口コミ(見どころ・感想)
映画『ショーガール』口コミ(見どころ・感想)
女性の地位の奪い合いと主演を争い蹴落としていく闘いの泥臭さを思い切り見せびらかせてくれます。
負けず嫌いで情熱的で更に挑発的。スーツケースと飛び出しナイフ一つで下町の娼婦からダンサーを夢見て、勝負を賭けてラスベガスに乗り込む冒頭のヒッチハイクから主人公のノエミ(ポリアンナ)は、既にスターの気質抜群で相手に常に興奮ぎみか興味をもたれる何かがある。スターダストというショービジネスへ駆け上っていくエリザベス バークレイの体当たり作品で、女性なら誰でもこんな自身タップリに全てをさらけ出して命を燃やせたらと思うことでしょう。
ストリップバーで踊るノエミのキレの良い豪快なバーレスクぷりはカッコ良くて、エクスタシーに溺れさせるほど。
ダンサーへの道を開くべくオーディションに参加するノエミ。
担当プロデューサーのあだ名を聞くと、「これは逃せない」と血相を変えてステージのバックヤードへ駆け込み、急ぎ露出度を上げて化粧を濃く直し、舞台に駆け込むノエミの演技は感情移入できるシーンです。
そして、海外テレビドラマでかつて日本でも話題になったツインピークスのFBI捜査官の主人公を務めたカイルマクラクランが、この舞台の重役として出演しているのも見どころです。
真面目でシャイな刑事のイメージが強い傍ら、ベガスのショービジネス界の曲者という一面を見せてくれます。
女性の地位の奪い合いと主演を争い蹴落としていく闘いの泥臭さを思い切り見せびらかせてくれます。
主演を勝ち取ったノエミに待っていたのは、友人を傷つけられ被害者であるも犯罪をねじふせられる業界の裏。
苦渋の決断をし仕返しに挑むノエミに、私は惚れました。
~感想~
賭けと女性同士の汚いドロッドロな闘いでアクション映画のような壮大間はないですが、私はアメリカの描く強い女性像が好きなので、この映画はレンタルも何度もし、最終的にはDVDを購入しました。
派手なストリッパーからダンサーへ変貌するのを見るエリザベスバークレイは、元々ダンスはやっていたようです。
ノエミの役はある意味私だとインタビューでもいっていました。
なぜノエミに惚れるのか。
ブレない人情的で他のどのNo.1ダンサーや仲間からも掴み取れない野生本能。
女の武器を利用した先は不条理への制裁。
せっかく掴んだ女神という称号をどうするのか。
芸能界の汚ないアーティストに制裁を加えた時のノエミの大暴れの後笑みは、とてつもなくセクシーです。
ベガスなんてちょろいもんよと言わんばかり。
スターダストの元女神と争った仲でも愛されるのは全体を通して伝わります。
ヒッチハイクに始まり終わる偶然の出逢いに微笑ましさを感じスカっとします。
ダンス映画かと思って見たら超セクシーな映画だったのでびっくりした、というのが最初の感想です。
~見どころ~
見どころは、とっても大人向けな色っぽいダンスシーンの数々です。
ラスベガスの劇場の場面が多いので、トップレスのダンサー達が踊るセクシーで豪華なショーがいろいろと出てきます。
ドラマの部分では、最初おどおどしていた主人公が、ショービジネス界でもまれて次第に強く図太く変化していく様子が面白いです。
主人公を演じたエリザベス・バークレーは容姿もチャーミングでダンスもうまいのですが、特に最後のほうのシーンでのキレた演技が光っています。
他の出演者では、トップダンサー役を演じたジーナ・ガーションの美しさとクールさに注目です。
このジーナ・ガーションという女優さんはダンスのプロではないように見受けますが、それを補って余りある美貌とカリスマ性があり、トップダンサー役として説得力のある演技をしています。
またショービジネスの世界を描いた作品にはお約束の、ドロドロした人間関係やライバル同士の足の引っ張り合いもきっちり描かれていて、その辺を楽しみにする方の期待を決して裏切らない作品です。
あとみどころと言ってよいかはわかりませんが、当時のステレオタイプ的な日本人ビジネスマンも登場して、苦笑させられるシーンがあります。
~感想~
ダンス映画かと思って見たら超セクシーな映画だったのでびっくりした、というのが最初の感想です。
ダンスがセクシーなだけでなく、性的な描写も結構露骨ですので、一緒に見る相手をとても選ぶ映画だと思います。お付き合いの深いカップルだったらまあいいかも、という感じです。
ただ映画として見る価値が無いかというとそうではなく、私はこの「ショーガール」を結構楽しんで見ました。
楽しめた理由としてはダンスシーンの振付が割と格好いいのと、主人公とトップダンサーの愛憎入り混じる関係がなかなかリアルで深いと思ったからです。
ダンサーたちがライバル心や上昇志向をむき出しにする人間描写も、「昔の少女漫画みたいだなあ、でも実際あったりするのかもなあ」などと思いながら見たら結構面白かったです。
この作品は最低映画に贈られるラズベリー賞をとってしまったらしいですが、色っぽいシーンが多すぎるだけで、ドラマ自体はそんなに最低な映画ではない、と思いました。
映画『ショーガール』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 5.52 | 4.9 | 3.3 | 3.55 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年8月13日時点のものです。
映画『ショーガール』まとめ
映画『ショーガール』エンタメのまとめ
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