2024-03-11
POINT
ジャーナリストのジェップは俳優、アーティスト、実業家、貴族、モデルなどが集うローマの華やかなセレブコミュニティの中でも、ちょっとした有名人だ。彼は初老に差し掛かった今でも、毎夜、華やかなレセプションやパーティーを渡り歩く日々を過ごしていたが、内心では仲間たちの空虚な乱痴気騒ぎに飽き飽きしているのだった。そんなある日、彼の元に忘れられない初恋の女性の訃報が届き、これをきっかけに長い間中断していた作家活動を再開しようと決意する。
出典:Amazon
| 邦題 | グレート・ビューティー 追憶のローマ |
|---|---|
| 原題 | La grande bellezza The Great Beauty |
| 公開年 | 2013年 |
| 上映時間 | 2時間22分 |
| 監督 | パオロ・ソレンティーノ |
| キャスト | ジェップ・ガンバルデッラ・・・トニ・セルヴィッロ ロマーノ・・・カルロ・ヴェルドーネ ラモーナ・・・サブリナ・フェリッリ レロ・カヴァ・・・カルロ・ブチロッソ ダディーナ・・・ジョヴァンナ・ヴィニョーラ トゥルモウ・・・イアイア・フォルテ ヴィオラ・・・パメラ・ヴィロレッジ ステファニア・・・ガラテア・ランツィ コロンナ伯爵・・・フランコ・グラツィオージ コロンナ伯爵夫人・・・ソーニャ・ゲスナー ステファノ・・・ジョルジョ・パソッティ シスター・マリア・・・ジュジ・メルリ アンドレア・・・ルカ・マリネッリ アルフィオ・ブラッコ・・・マッシモ・ポポリツィオ ロレーナ・・・セレナ・グランディ ロン・スウィート・・・イヴァン・フラネク ベルッチ枢機卿・・・ロベルト・ヘルリッカ オリエッタ・・・イザベラ・フェラーリ ファニー・アルダン・・・本人 アントネッロ・ヴェンディッティ・・・本人 |
| 音楽 | ルカ・ビガッツィ |
| 受賞歴 | ・第86回アカデミー賞(2014年)国際長編映画賞(外国語映画賞)/外国語映画賞 ・第71回ゴールデングローブ賞(2014年)外国語映画賞 ・第67回英国アカデミー賞(2013年)外国語映画賞 ・第26回ヨーロッパ映画賞(2013年)作品賞 |
| 制作 | インディーズ、メデューサ=ワルナー、バーニング・ドミニアン/ワーナー・ブラザース映画 |
『グレート・ビューティー/追憶のローマ』を観た方には、フェデリコ・フェリーニ監督の作品を思い浮かべる方が多いようです。
フェデリコ・フェリーニ監督の映画制作アプローチは、「イタリアン・ネオリアリズム」と「サレリオ」と称される彼独自の映像世界を組み合わせることで知られています。彼の作品は、深淵な人間心理の描写とサーカスのような壮大な演出が特徴です。
フェリーニの映画には、『甘い生活』(1959年)、『8 1/2』(1963年)、『フェリーニのローマ』(1972年)および『フェリーニのアマルコルド』(1974年)といった彼のキャリアを代表する作品群があります。
彼の作品を通して、イタリア社会の様々な複雑性や、成熟した大人のロマンス、人生の意味を模索する旅などが洗練された形で表現されています。
フェリーニ映画の魅力の一つが、映画作りに対する彼の情熱的な姿勢です。彼は観客に現実以上のものを感じさせ、映画を見ることで人生が豊かになるという体験を提供しようとしました。また、フェリーニは彼の映画において、自己の内面を投影し、自伝的な要素を織り交ぜることで、観客自身の経験に照らし合わせることができる作品を生み出しています。
加えて、フェリーニの映画は、優れた映画作りのために必要な諸要素、すなわち優れた脚本、魅力的なキャラクター造形、緻密な構成、革新性などを有していることで高く評価されているのです。彼のセットデザインの大胆さや衣装デザインの独創性は、今日でも多くの映画制作者やデザイナーに影響を与えています。
『甘い生活』から『フェリーニのアマルコルド』に至るまで、フェリーニは個性的な登場人物や、彼ならではの鮮やかなビジュアルを創り上げる才能を披露しています。彼の作品は、文化的な背景や時代を超えた普遍性を持っており、映画史における独自の位置を確立しています。
フェリーニ作品は、権威を持ち、専門性が高く、そして何より信頼性を築き上げる作品として多くの映画賞に輝きました。これは、映画制作だけでなく、映画にかける情熱、イタリア映画界への貢献、そして映画芸術への伝説的な遺産として見ることができます。
このように、フェリーニの映画における空間と時間の扱い、ユーモアと悲劇の微妙なバランス、それまでの映画の伝統に対する挑戦など、数々の特徴を挙げることができます。そのため、彼の映画は独特の映像世界の構築者として、映画愛好家が一度は鑑賞すべき作品として高い位置を占めています。
以下、『甘い生活』(1959)『8 1/2』(1963)『フェリーニのローマ』(1972)『フェリーニのアマルコルド』(1974)の制作秘話や役者秘話なども交えて紹介していきます。
共通点ですが、フェリーニ監督の自伝的要素が強く反映されていることです。
『甘い生活』では、主人公のジャーナリストはフェリーニ監督自身の姿を投影しています。また、『8 1/2』では、映画監督の主人公が自分の過去や夢や幻想を描きます。これは、フェリーニ監督が自分の創作危機を乗り越えるために作った映画です。さらに、『フェリーニのローマ』では、フェリーニ監督がローマで過ごした青春時代や現代のローマの姿を描きます。そして、『フェリーニのアマルコルド』では、フェリーニ監督が生まれ育った田舎町の思い出や人々を描きます。これらの映画は、フェリーニ監督の人生や感性を垣間見ることができる作品です。
次に、制作秘話としては、フェリーニ監督が独自の手法や技術を用いている、という点です。
『甘い生活』では、有名なトレビの泉でのシーンは実際に泉で撮影したものではなく、スタジオで再現したものです。『8 1/2』では、主人公が空中に浮かぶシーンはワイヤーで吊るしたものではなく、クレーンで持ち上げたものです。『フェリーニのローマ』では、古代ローマの地下道で発見された壁画は実際に発見されたものではなく、フェリーニ監督が想像したものです。そして、『フェリーニのアマルコルド』では、田舎町の風景は実際にある町ではなく、スタジオで作ったセットです。これらの映画は、フェリーニ監督が現実と幻想を混ぜ合わせた作品です。
最後に、役者秘話です。
『甘い生活』は、当時のイタリア社会を風刺した内容や、性的な描写が問題視され、教会や政府から批判を受けました。しかし、その反面、観客や批評家からは絶賛され、パルム・ドールやオスカーなどの賞を受賞しました。特に有名なシーンは、トレヴィの泉でマルチェロとアニタ・エクバーグが入浴する場面ですが、このシーンは真冬の深夜に撮影されたため、エクバーグは風邪をひき、マストロヤンニはウォッカで暖をとったと言われています。
次に、『8 1/2』ですが、フェリーニ自身の体験や夢をもとにしており、彼の半生を反映した作品と言えます。この映画もまた、批評家や観客から高く評価され、オスカーを2つ受賞しました。また、この映画のタイトルは、フェリーニがこれまでに撮った長編映画が7本であることから、「8本目の半分」という意味でつけられました。
最後に『フェリーニのローマ』は、ローマの歴史や文化だけでなく、売春街や地下鉄建設現場などの裏側も紹介されます。また、この映画では、ピーター・ゴンザレスやブリッタ・バーンズなどの新人俳優が起用されましたが、彼らはフェリーニによって街中でスカウトされたというエピソードがあります。
以下の作品のDVDパッケージ「画像」をクリックすると、Amazon・楽天で作品詳細等を確認することができます。
~あらすじ~
作家志望でローマにやってきたマルチェロ。しかし今ではゴシップを追い、行き当たりばったりに女を口説いている。貴族とブルジョワの世界に彩られるローマの夜、絶世の美女たちに囲まれハメをはずして遊ぶ夢の日々。無軌道な饗宴が夜を徹してくりひろげられ、その場限りの快楽とアバンチュールに身をすり減らしていく。宴の後の清らかな朝。しかし今日もまたマルチェロは“甘い生活”へと戻っていく…。
出典:TSUTAYA DISCAS
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ、アヌーク・エーメ、イヴォンヌ・フュルー
・第34回アカデミー賞(1962年)衣装デザイン賞
~あらすじ~
「人生はお祭りだ、一緒にすごそう」
温泉地に逗留している43歳の映画監督グイド(マルチェロ・マストロヤンニ)。
この地で新作の撮影を控えているのだが、冷え切った妻との関係……公私ともども悩みの多い彼の脳裏には幼少時の記憶やまだ見ぬ夢の美少女の幻影が現れては消える。
巨大な宇宙船発射台の屋外セットを前に、ストレスが頂点に達したグイドは……。イタリアの誇る世界的巨匠フェデリコ・フェリーニ最大の野心作にして最高傑作。
出典:TSUTAYA DISCAS
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、サンドラ・ミーロ
・第36回アカデミー賞(1964年)国際長編映画賞(外国語映画賞)/衣装デザイン賞
~あらすじ~
巨匠が永遠の都ローマに初めて出たのは'38年。教科書で学んだのとは違う猥雑な、誘惑に満ちた都会だった。そして30数年を経て、愛すべきローマへの映像オマージュを編んだのがこの作品。交通ラッシュのハイウェイが雨に濡れ、夕陽を浴びる。そんな場面すらセットで撮ってしまうフェリーニの志向が端的に表れるのは、地下鉄工事で発見された古代壁画が一瞬の風に消し去られてしまう、皮肉の効いた描写だろうか。絢爛たる幻想の都市論。
出典:TSUTAYA DISCAS
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ピーター・ゴンザレス、ブリッタ・バーンズ
~あらすじ~
1930年代の北部イタリアでは、豪華客船レックス号が話題をさらったり、ファシズムによる厳しい制圧があったりと、騒々しい状況が続いていた。町の年上の女性に恋する15歳の少年チッタは、季節が変わるごとに彼女への想いを募らせている。ある時、思い切って映画館でアプローチを試みるが、彼女にはまったく相手にされない。それどころかタバコ屋の太ったおばさんに弄ばれてしまう。
出典:Amazon
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ブルーノ・ザニン、マガリ・ノエル、プペッラ・マッジオ
・第47回アカデミー賞(1975年)国際長編映画賞(外国語映画賞)
・第40回ニューヨーク映画批評家協会賞(1974年)作品賞/監督賞
映画『グレート・ビューティー/追憶のローマ』口コミ(見どころ・感想)
映画『グレート・ビューティー/追憶のローマ』口コミ(見どころ・感想)
映画『グレート・ビューティー/追憶のローマ』評価は?