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・『パラサイト 半地下の家族』を初めて観る人は、事前情報がまったく無いほうが楽しめる!
・韓国映画『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)が、第92回アカデミー賞で、「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「国際長編映画賞」を受賞・『パラサイト 半地下の家族』配信状況は「レンタル」多し(2020年8月時点)。
目次
『パラサイト半地下の家族』
あらすじ
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。
引用:Yahoo!映画
『パラサイト半地下の家族』予告動画
『パラサイト 半地下の家族』90秒予告
第92回・アカデミー賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』。
先行試写会や映画館で観ることができたら良かったのですが、コロナ禍で観ることができず・・・。
振り返ってみれば、なかなか韓国映画を見る機会はなく、ずっと"洋画"ばかり観ていました。
動画視聴ができるようになったので、「たまには韓国映画見ようかな」と思いました。
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『パラサイト半地下の家族』配信状況
以下の動画配信サービスで『パラサイト 半地下の家族』が見ることができます。
月額料金とは別に、「レンタル」料金が発生します。
・Amazonプライム
・TSUTAYA DISCAS/ TV
・dTV
・TERASA
・Paravi
・Hulu
・FOD PREMIUM
・U-NEXT
動画配信サービス | 配信 状況 | 月額/無料期間 | 【公式】HP |
ABEMAプレミアム | × | 960円/2週間 | ⇒ABEMAプレミアム |
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※本作品の配信情報は2020年8月20日時点のものです。
配信が終了している、または見放題/レンタルが終了している可能性がございますので、配信状況については、各動画配信サイト/アプリにてご確認ください。
※表示は税込。
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『パラサイト 半地下の家族』監督・キャスト紹介
『パラサイト 半地下の家族』監督・キャスト紹介
監督:ポン・ジュノ
出演:
キム家
キム・ギテク(ソン・ガンホ)・・・半地下住宅に暮らす全員失業中の一家の主。
キム・ギウ(チェ・ウシク)・・・ギテクの息子。大学受験で浪人中。
キム・ギジョン(パク・ソダム)・・・ ギテクの娘。美大を目指す浪人生。
チュンスク(チャン・ヘジン)ギテクの妻。
パク家
パク・ドンイク(イ・ソンギュン)・・・高台の大豪邸に暮らすIT企業の社長。
ヨンギョ(チョ・ヨジョン)・・・パクの妻で美貌。
パク・ダ(チョン・ジソ)・・・パクの娘で高校2年生。受験勉強に励んでいる。
パク・ダソン(チョン・ヒョンジュン)・・・パクの息子。幼くまあ落ち着きが無い。
ムングァン(イ・ジョンウン)・・・パク宅の家政婦。
『パラサイト 半地下の家族 』の再生時間
132 分
『パラサイト半地下の家族』原作は
『パラサイト 半地下の家族 』原作は?
『パラサイト 半地下の家族』の記者会見で、ポン・ジュノ監督がこんなことを話していました。
「おそらく、海外の観客はこの作品を100%理解することはできないだろう。この作品はあまりにも韓国的で、韓国の観客が見てようやく理解できるディティールが散りばめられている。」
ということは、やっと韓国の観客が見て理解できるのなら、到底私たちは2~3度でも観ないと理解できないのだろうな~と思った次第です。
余分な知識や教養というものは不要!だそうですね。
私なりに『パラサイト 半地下の家族』を観終わって、ふと考えたのが、『パラサイト半地下の家族』に原作はあるのかな?ってっこと。
後述もしていきますが、キャストともに、脚本がよくできていたのが印象的でした。
原作は?というと実際にあったわけではなく、ポン・ジュノ監督によるオリジナル脚本でした。
ポン監督が20代前半の頃に、ソウルで裕福な家庭の息子の家庭教師をしていた経験があったそう。
それを舞台製作向けに置換えることを構想しつつ、(ほかの作品もつくっていくなかで、)頭の中にあった隠しアイテムを、脚本化していったそうです。
そういえば私も大学生のときに、(一時期ですが)家庭教師もやってみました。
それも土台となって教職も目指しました。
そんな監督には、ちょっとした親近感を感じました。
例えアルバイトの家庭教師でも「評価」も付きもの。
最終的には生徒を高校なり、大学に合格させること!
これを成就させることが家庭教師の使命でもあり、次のアルバイトに繋がる生命になっていくのです。
"超"高学歴社会の韓国。
脚本は、ポン監督の家庭教師の経験がベースとなっています。
『パラサイト 半地下の家族』見どころ
『パラサイト 半地下の家族』の見どころなのですが、映画公開中はかなり「ネタバレ禁止!」が徹底されていたようですね。
むしろ隣国にあたて、あまり韓国社会のこと韓国映画のことって分からないことって多くありませんか?
なので、軽く「韓国」のお国柄について軽く知識・教養について入れておいたほうが良いのかなと思いました。
韓国の上流下流(「富豪層」~「貧困層」)の構造については、そんなに詳しくなくても良いと思います。
でも、韓国が日本以上に"超"高学歴社会であり、格差社会であり、それは日本人も想像できない過酷な世界だることは、知られています。
これからはじめて『パラサイト 半地下の家族』を観る方に、2~3度観る方に、ネタバレにはならない程度に、以下にいくつかのキーワードを挙げておきます。
それら自体がキーワードであり、見どころなので、『パラサイト 半地下の家族』を楽しめるのではないかと思います。
①「半地下」
サブタイトルにある「半地下の家族」。
実は邦題をつける際につけられたもので、パラサイトの意味は寄生虫。
富裕層の主人、奥さんに仕事を採用してもらい、寄生した半地下の家族(貧乏家族)といったところでしょうか。
「半地下の家族」があることで、作品が理解しやすくなっていきます!
劇場予告動画でも見ることができるのですが、この全員失業中のキム一家が住むのは”半地下住宅”。
貧乏家族です。
この「半地下住宅」ですが、まず日本でお目見えするような住宅構造ではありません。
なぜこのような「半地下住宅」があるのかというと、今は休戦となっていますが、韓国・北朝鮮との朝鮮戦争の影響(名残)によるものです。
戦争が勃発して国のほうで「防空壕を兼ねた半地下室を作るように義務付けられていた」からです。
すでに朝鮮戦争から70年という年月が経過していますが、今でも韓国ならでは見られる賃貸物件なんだそうです。
日本人は地下のある物件にどこか憧れるところってありませんか?
私も一瞬だけこんな「半地下住宅」ってあるんだと思って、感心したのだけど。
でも、あまりにも古臭くて、昔でいう便所だけは家のなかでもっとも高い場所にあったところから、気を引いてしまいました。こんなの有り!?(実際に大雨で浸水しちゃうし・・・(´;ω;`)
それから「半地下住宅」から見える、酔っ払いの立ちション、便器から漏れる汚水・・・。
う~ん、これも嫌ですね。
日当たりも悪そうで、結露やカビで不衛生。防犯やプライバシーにもかなり問題あり!
とはいえ、家賃が安く抑えられた物件ということで、今でも韓国にはこのような「半地下住宅」が残っていて、貧困層の居住のひとつになっているのだそうです。
こんな半地下の住宅が防空壕であったとか、住宅不足で今でも賃貸に利用されているとかで、韓国の暮らし方や生活習慣、家族の在り方など、私なりに関心を持ちました。
一方で「半地下住宅」の上にある高台には、富裕層の住む豪邸があります。
日本もどこかそのような土地ってありませんか?
洋画でもありますよね。見晴らしの良さで丘とかに、富裕層の住むイメージがあります。
これは万国共通な気がしますね。
この作品は「地下」が第一のキーワードだと思います。
富裕層の住む豪邸のなかの「階段」、豪邸から「半地下住宅」へ。
ポン監督も話しされていましたが、金持ちは見上げるように、貧乏人は見下げるような映像のカメラワークまで凝っているそう。
ヒント:「なんでこんなところに、見知らぬ人がすんでいるんだ!」
ここも必見でして、貧困層のなかにも更に格差が拡がっており、その下の貧困層をも描いていることも付け加えておきます。
②「格差問題」
だいたい世界共通して「富豪層」「一般・中間層」「貧困層」の各層というのが、存在します。
半地下住宅に住むキム一家は全員が失業中で、生活も苦しく「貧困層」にあたるわけですが・・・。
どうなのでしょう、どんな映画やアニメを見てもそうですが、生まれた家が裕福か、貧しいかで人が分けられるかといったら、そうでもないな〜というのを実感しています。
『パラサイト 半地下の家族』を観た人のなかには、日本でいう戦後や昭和時代のように、極端に悪意の金持ち、善意の貧乏人を描いたほうが良い!という声もあるようです。
そうなると、どこか時代錯誤な感じと、率直に感じました。
本当なら「善・悪」「黒・白」などがついて、分かりやすいのですが、なかなか表沙汰にはできない、グレーな感じになってきているのが、世の常ではないでしょうか?
『パラサイト 半地下の家族』においても「富豪層」「貧困層」の別はあっても、なかなか「善・悪」「黒・白」を感じることはなく、むしろどちらの家族にも家族愛があって、富豪層なりの、貧困層なりの父親、母親、子どもたちが描かれているのです。
ただし、今も昔も変わらないな〜と思うことは、「富豪層」「貧困層」って言いますが、各層の生活に慣れてしまい、それが当たり前になってしまうと、自然と言葉や行動といった匂い(臭い)が染みついてしまうものなんだなと、つくづく思うわけです。
裕福な家柄であれば、子どもたちもそのように育ち、振る舞いもそれなりに身につきますし、そうでなければそうなっていくし・・。
③無意識のなかにある「臭い/匂い」
人の視覚(眼)と聴覚(耳)から得られる情報量というのは、全体で9割超も示すのだそうです。
それらは、例えばビジネスや恋愛などの「着こなし」や「話し方」に相通じるところがあって、非常に重要!なのだそうです。
(話が進むとお気づかれると思いますが、)貧乏家族で失業中の家族4人が、身なり整え、それなりの話し方で富豪層の主人に、夫人に雇い入れられたのには納得いくはずです。
富豪層一家の主人は、貧乏家族の3番手で、父親を「運転手」として雇い入れました。
父親の仕事ぶりには評価していたのに、父親はやってしまいます!
主人は「貧乏人の臭い(におい)」に気づいてしまったのです。
あの「生乾きの臭い=地下の臭い」で。
主人の無意識のなかにある「臭い」という些細なきっかけで、父親が悪へ転落していくことになろうとは!
どうみても父親は、運転中にも主人が「臭い(くさい)」という屈辱を感じているのでは?と感じていたはずなのに、そのことを「棚置き「置き去り」にしてしまったのでした。
自分でも「臭い」と分かっていたはずなのに!
自分への恨みとか腹立ちがとっさに出てきて・・・。
日本でも、スメルハラスメント(スメハラ)の認識が、その領域に広がりをみせています。
私の経験で一時期困ったのが、意図的に香らせている香水や柔軟剤など、良いほうの「匂い」でした。
何だか変な頭痛や吐き気に悩まされたんですよね。
“匂い”か“臭い”だけで、その人の持っている印象っても随分と異なっていきます。
今後とも、十分に気をつけたほうが良いなと、思いました。
④「韓国社会という姿」
『パラサイト半地下の家族』の展開ですが、前半はコメディ、後半はスリラー&ホラーという感じで展開していきます。
富豪層と貧困層といった「格差問題」だけでなく、時折「社会問題」も盛り込まれています。
超高学歴問題が分かりやすいですし、昨今の気候変動で大雨が降って街中が冠水したり・・・。
「半地下住宅」に住む貧困層のキム家族。
家族4人が能力で長けていたのは、スマートフォンを持っていたということ。
それが、キム家族の唯一の救いなのかなと思うのです。
日本以上に、韓国はIT・情報のレベルといい技術も発展しています。
それゆえにIT・情報薄弱者は、社会から脱落していくわけですが・・・。
言葉を悪く言うならば、「半地下住宅」に住む貧困層とは思えない振る舞いや言動が、スマートフォンで嘘でもいい、事前のリサーチを行い、周知に準備して、仕事を得たいがために富裕層に送り込んでいく・・・。
雇われていく様は見事だと、私は直に思ったのですがすごくありませんか(一種の詐欺!?なんだろうけど)。
家族は、長男⇒長女⇒父親⇒母親の順に富裕層に送り込まれます。
「半地下住宅」に住む貧乏家族ですし、一種の詐欺!?なはずなのに、どこも憎まれるところもないところになるのが不思議。そこには、貧乏家族ならではの愛情やら支えがあるように思いました。
家族一人ひとりの持つ能力って皆違うし、「すごい能力だな」と感心したのですが、なかでも、長女(女優:パク・ソダム)の役が、とても光って見えましたね。
・半地下住宅に住んでいる彼女 ・偽造証書を作成してしまう彼女 ・子どもカウンセラー兼芸術学を教える家庭教師の彼女 ・コンタクトセンター!?低音に話してしまう彼女 ・酔って犬用ジャーキーを食べちゃった!?彼女 ・パーティドレスを着た彼女 ・ひん死の彼女 |
何かと器用なところな長女の極めつけシーンは、浸水した半地下住宅なのに、汚水で噴き出る便座の蓋のうえで喫煙するところ・・・最高です( ´艸`)
こんなに立派な能力を持っていても、お金がないと上の層へ上っていけない韓国社会って、なんて苦しい社会なんだろうと思った次第です。
それに比べたら・・・。
日本社会は今「一般・中間層」と呼ばれるところで、「貧困層」に陥ってしまうケースが目立っているといいます。
少しずつですが、やり直しが効きづらくなってきている時代に入っている気がしてなりません。
まとめ
人生は一度限り。
私が中高生のとき「バブル時代」を過ごしました。
「富豪層」であろう、親が建築業を営んでいる先輩や同学年の人がいました。
でも、バブルも弾けて経営する会社が破産・・・。
とうとう夜逃げしちゃった、というのを、初めて見聞きしました。
現実にこんなことがあるのだと、正直驚きました。
上の層から転落して貧乏になってしまう人もいる。
どん底、いや平坦でもいい。頑張ってチャンスをモノにして上の層の生活を手に人もいる。
人生は一度限り。
「生まれ」「運」「努力」「環境」「神」・・・。
誰が決めることなのか、本当のところ誰にも分からない気がします。
アカデミー賞の歴史が変わった瞬間
(祝)第92回アカデミー賞で、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)は、「作品賞」ほか4部門※での受賞となりました。
※受賞:作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門
「国際長編映画賞」は有力視されていましたが、外国語映画として初の「作品賞」となるのか否かも話題になっていました。
アカデミー賞の歴史を見てみると、音声が英語以外で公開される映画(※)であっても、作品賞を含むアカデミー賞にノミネートすることはありました。しかし「作品賞」に受賞することは無かったのです。
※アメリカ以外の国で製作された映画でも可。
そして、2020年2月10日。
アカデミー賞の歴史が変わった瞬間。
『パラサイト 半地下の家族』が、外国語映画として「作品賞」を受賞し、韓国初そしてアジア初の快挙に至ったわけです。
今回の受賞の背景にはアカデミーの変革があり、これまでの会員から約2,000人ほど増やして、アメリカだけでなく世界各国にも会員が散らばっていく形となりました。結果的に、様々な映画のあれこれが注目されることとなりました。
加えて、これまで映画館などスクリーンなどでしか観ることができなかった映画ですが、Netflixをみるように、世界各国で動画配信サービス(VOD)が観る事ができることで、映画や動画の製作者側、そして見る側との間にあった垣根が低くなってきたことが挙げられます。
今回の受賞で、日本の作品にも弾みが出て、近いうちに受賞する日が来るかもしれません。
『パラサイト 半地下の家族』の動画が見れるサイトは?
セルDVD/ブルーレイを購入するなら、こちらから。
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U-NEXTでのレンタル作品は、だいたい300~600ポイントが相場です。
【まとめると】
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