・『誰も知らない』(2004)は、是枝裕和が1988年に起きた「巣鴨子供置き去り事件」を題材に、15年をかけて制作・映画化した作品。
・『誰も知らない』主演の柳楽優弥は、第57回カンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞(史上最年少および日本人として初)を受賞した。
・関連作:『幻の光』(1995) 『ワンダフルライフ』(1999) 『空気人形』(2009) 『そして父になる』(2013) 『海街diary』(2015年) 『万引き家族』(2018)
目次
映画『誰も知らない』
~あらすじ~
都内の2DKのアパートで大好きな母親と幸せに暮らす4人の兄妹。
しかし彼らの父親はみな別々で、学校にも通ったことがなく、3人の妹弟の存在は大家にも知らされていなかった。ある日、母親はわずかな現金と短いメモを残し、兄に妹弟の世話を託して家を出る。 この日から、誰にも知られることのない4人の子供たちだけの『漂流生活』が始まる……。
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映画『誰も知らない』予告動画
誰も知らない(プレビュー)
映画『誰も知らない』配信状況
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映画『誰も知らない』監督・キャスト、原作紹介
『誰も知らない』基本情報
本作(タイトル) | 誰も知らない |
公開年 | 2004年 |
上映時間/再生時間 | 2時間21分 |
監督 | 是枝裕和 |
キャスト | 福島明・・・柳楽優弥 福島京子・・・北浦愛 福島茂・・・木村飛影 福島ゆき・・・清水萌々子 母・福島けい子・・・YOU 水口紗希 ・・・韓英恵 大家・吉永忠志・・・串田和美 大家の妻・吉永江里子・・・岡元夕紀子 コンビニの店長・中延司・・・平泉成 コンビニの店員・広山潤・・・加瀬亮 コンビニの店員・宮嶋さなえ・・・タテタカコ タクシーの運転手・杉原・・・木村祐一 パチンコ屋の店員・京橋・・・遠藤憲一 少年野球の監督・・・寺島進 |
音楽/挿入曲 | ゴンチチ 挿入曲:「宝石」タテタカコ |
主な受賞歴 | ・第57回カンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞(柳楽優弥。史上最年少および日本人として初) ・キネマ旬報最優秀作品賞、フランダース国際映画祭最優秀作品賞 |
制作会社/配給元 | テレビマンユニオン |
映画『誰も知らない』原作紹介
原本・脚本にあたり、1988年に起きた巣鴨子供置き去り事件をベースに、15年もの時間をかけて構想し、映画化した。
映画『誰も知らない』関連作品 ~柳楽優弥出演作品~
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『星になった少年』(2005)
~あらすじ~
片田舎で動物プロダクションを営む小川家。息子の哲夢も毎日動物たちと楽しく触れ合っていた。そんなある日、母・佐緒里がタイからゾウの“ミッキー”を購入。哲夢はその天性の才能から、すぐにミッキーと心を通わせていくのだった。そしてまた一頭CM出演のため、子ゾウ“ランディ”もやって来る。だが、訓練を受けていないランディは、なかなか哲夢の言うことを聞かなかった。そこである時タイのゾウ使いの話を聞いた哲夢は、タイのゾウ訓練センターへの留学を決意。ゾウ使いになることを夢見て、いざ現地へ旅立つのだが…出典:TSUTAYA DISCAS
出演:柳楽優弥、 常盤貴子、高橋克実、 蒼井優、倍賞美津子
柳楽優弥主演の第2作品目。
ゾウ使いを目指してタイに留学し、修行を積んだものの、不遼の交通事故により20歳で急逝した坂本哲夢の半生を、家族や動物たちとの交流を描いている。
原作は、哲夢の母・坂本小百合のノンフィクション作品『ちび象ランディと星になった少年』から。
映画『誰も知らない』関連作品 ~是枝裕和監督作品~
ここでは、是枝裕和監督の作品をいくつか紹介します。
是枝裕和監督作品
年代 | 作品(★紹介作品) |
1990年代~ | 幻の光(1995年)★ ワンダフルライフ(1999年)★ |
2000年代~ | DISTANCE(2001年) 帰ってきた! 刑事まつり(2003年) 誰も知らない(2004年)★ 花よりもなほ(2006年) 歩いても 歩いても(2008年) 大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-(2008年) 空気人形(2009年)★ |
2010年代~ | 奇跡(2011年) そして父になる(2013年)★ 海街diary(2015年)★ 海よりもまだ深く(2016年) 三度目の殺人(2017年) 万引き家族(2018年)★ 真実(2019年) |
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『幻の光』(1995)
ゆみ子は12歳の時に祖母が失踪するという過去を持つ。
25歳になったゆみ子は夫・郁夫と息子との平和な日々を送っていたが、ある日突然夫が列車に飛び込んで自殺してしまう。5年後――愛する人を次々と失った記憶と引き止めることができなかった悔恨を胸に秘め、
ゆみ子は奥能登の小さな村に住む民雄の元へ嫁ぐ。
新しい家族に囲まれて平穏な日々を送っていたが、やがて前夫の死の影に次第に引き寄せられてゆく…。出典:Amazon
宮本輝の小説作品より。是枝裕和監督、江角マキコ監督の映画デビュー作。
出演:江角マキコ、浅野忠信、内藤剛志、谷啓、伊勢谷友介
ヴェネツィア国際映画祭で金オゼッラ賞を受賞。
『ワンダフルライフ』(1999)
月曜日、霧に包まれた古い建物に吸い込まれていく22人の死者たち。
彼らはこの施設で天国へ行くまでの7日間を過ごすことになっているのだ。
そこで待ち受けていた職員からこういわれる。「あなたの人生の中から大切な思い出をひとつだけ選んで下さい。いつを選びますか?」選ばれた思い出は職員たちの手で撮影され、最終日には上映会が開かれるという。出典:Amazon
天国へ旅経つ前に、どこに「施設」があるのだろうか。
7日間って長いのだろうか、短いのだろうか。大切の思い出をひとつだけ選ぶって、相当難しいと思う。
出演:ARATA(井浦 新)、小田エリカ、寺島進
『空気人形』(2009)
古びたアパートで、持ち主である秀雄と暮らす空気人形――空っぽな、誰かの「代用品」。
ある朝、本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。秀雄が仕事に出かけると、洋服を着て靴を履いて、街へと歩き出す。
初めて見る外の世界で、いろいろな人間とすれ違い、つながっていく空気人形・・・。出典:Amazon
原作:業田良家『ゴーダ哲学堂 空気人形』
出演:ペ・ドゥナ、ARATA(井浦 新)、板尾創路、高橋昌也、余貴美子
『そして父になる』(2013)
ある日病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院内で取り違えられた他人の夫婦の子供だったことが判明する。
血か、愛した時間か―突き付けられる究極の選択を迫られる二つの家族。
今この時代に、愛、絆、家族とは何かを問う、感動のドラマ。出典:Amazon
脚本:是枝裕和
出演:福山雅治、尾野真千子、真木よう子 リリー・フランキー、二宮慶多、黄升炫
第66回カンヌ国際映画祭審査員賞、第37回日本アカデミー賞優秀作品賞など受賞多数。
『海街diary』(2015年)
脚本:是枝裕和
原作:吉田秋生
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、加瀬亮、鈴木亮平
『海街diary』(2015年)はこちらから
『万引き家族』(2018)
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活品は、万引きで賄っていた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
出典:Amazon
脚本・編集:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、城桧吏、佐々木みゆ、松岡茉優、樹木希林
第71回カンヌ国際映画祭・パルム・ドール、第42回日本アカデミー賞・優秀作品賞など受賞多数。
最高賞であるパルム・ドールの受賞は、第50回カンヌ国際映画祭の今村昌平監督『うなぎ』以来の受賞となった。
『万引き家族』同様、社会格差・経済格差を描いた韓国映画『パラサイト半地下の家族』(2019)はこちら
映画『誰も知らない』口コミ(見どころ・感想)
映画『誰も知らない』口コミ(見どころ・感想)

違和感を感じながらも見て見ぬふりをする周囲の大人の姿にしっかりと向き合わざるを得ない社会派の映画です。
~見どころ~
「誰も知らない」は社会が無視できない、無視してはいけない現実をリアルに表現した映画です。
映画でありながらも、そのような現実が実際に起きているということを実感しなければならないと感じる、考えさせられる映画です。
「誰も知らない中」中でひっそりと生きている、それでも生きていく子どもたちの生活をリアルに映し出しています。
柳楽優弥さん演じる12歳の長男・明が健気に母の帰りを待ち、兄弟たちを守ろうとする姿に切なくなります。
ずっとその生活が続くと、そのことに違和感を感じても何かおかしいと言い出せない、助けてと言い出せない子どもの悲痛さが伝わってくる作品です。
観ていて心が痛くなりますが、子どもたちの声にならない心の叫びを表現する演技、YOUさんの自由奔放な母親ぶりは見どころです。
そして、違和感を感じながらも見て見ぬふりをする周囲の大人の姿にしっかりと向き合わざるを得ない社会派の映画です。
~感想~
瑞々しい柳楽優弥の淡々とした演技、内に込めた感情、キラリと光る鋭い眼力。
そして、母親役のYOUの憎たらしくなるような憤りをさえ覚えるふてぶてしい演技。
子供たちの、生々しいごく自然な演技。是枝監督のキャスティングが見事にはまる、胸が苦しくなるような、過呼吸になりそうな、観なきゃよかったと思うような、でも、1人でも多くの平和ボケの人たちに観て欲しい、そんな映画です。
実際、私自身も子供の頃、シングルマザーに育てられ古い団地住まいを経験しているので、尚更辛く感じたのかも知れません。
幸い、この作品に描かれているような、悲惨な目には遭いませんでしたので、これ幸いなのですが。
是枝監督は、庶民の日常を切り取るのが本当に上手いと思います。
昨今、育児放棄や児童虐待、ネグレクトなど、目を覆いたくなるような、憤りを覚える事件が多く発生していますが、この映画は、そんな出来れば知らずにいたい、悲惨な子供たちの状況をリアルに描いている作品で、とにかく苦しく悲しい映画です。
どうして愛する我が子を放っておいてこんな目に遭わせるのか。理解に苦しみますが。
実際に、社会現象として増えている案件ですから、これは多くの方に観て欲しい作品です。
これから家庭を持とうとしているカップル、幸せな結婚を夢みているお嬢さん、親に愛されず、寂しい思いをしてきた苦労人、逆にふんだんの愛を注がれて幸せな子供時代を送ることができたラッキーな人。すべての人に観て欲しい映画です。

子供にとってどんな大人も母は母で、ずっと信じて待っていたんだ・・・
~見どころ~
この映画は実際、東京巣鴨で起きた事件をモチーフとされていると言われている、ネグレクトがテーマの映画です。
オープニングがとても衝撃的で、子供がキャリーバックから出て来て引っ越し先で、母と4人子供が生活をスタートするところから始まります。
最初はとても暖かい家族の風景が描かれているのですが、少しづつ母が外出する時間が長くなり、ついにわずかなお金を置いて帰ってこなくなります。
小さな団地の部屋に4人の子供だけの生活が始まりますが、大人がいない生活は想像以上に困難で、洗濯なども自分たちで出来ないので公園の水道などで洗濯やシャワーがわりにしていました。
でもお金は底をつき、空腹に耐えながら母の事を信じて健気に帰りを待っていますが、長男が外に出て、悪い少年たちとつるむようになり、その間に一番下の妹が疲労と衰退で死んでしまいます。そこから長男も変わり、残された家族で一生懸命生きていくというエンディングになっています。
~感想~
是枝監督ならではの子供の演技のナチュラルさと自然がゆえに、リアルに見えてとても心が痛んだのを覚えています。
見た当時は自分も子供だったですが、とても見てて苦しくてこの理不尽な気持ちをどこにぶつけたらいいのかと思ったのを覚えています。
自分が母になってからも何回も見た映画なのですが、子供を置き去りにする気持ちなんて死んでも分からないですが、子供にとってどんな大人も母は母で、ずっと信じて待っていたんだと思うと、どうかこういう作品を見て、一人でもこういう子供を救ってあげたいと思う人が増えればと思います。
もちろん当事者にならないように、簡単に大人が母や父にはなってはいけないと思います。
最近でも置き去りで餓死していく事件がニュースで取り上げられますが、残された子供の苦しみ、そして愛を感じられる映画だと思います。
映画『誰も知らない』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 6.94 | 8.1 | 3.8 | 3.96 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2021年12月11日時点のものです。
まとめ
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