映画『汚れなき悪戯』動画を視聴する方法と配信サービスを紹介!

2021-09-30

POINT

・『汚れなき悪戯』(1955)の作中に流れる「マルセリーノの歌」は有名。
・「マルセリーノの歌」は、スペインの映画音楽としては珍しく、昭和39年に小学校の音楽の教科書に採用された。
孤児
マルセリーノの純朴さ、可愛らしさ、物語の切なさとがマッチしていたからであろう。
・孤児マルセリーノを演じたブリート・カルボは、第8回カンヌ国際映画祭(1955年)で特別子役賞を受賞した。
・「母親の存在は命以上に大切なもの」。1991年にルイジ・コメンチーニによって『マルセリーノ・パーネ ヴィーノ』が、2000年にはテレビアニメ『マルセリーノ』がリメイクされた。
・関連作:『禁じられた遊び』(1952) 『道』(1954) 『処女の泉』(1960) 『野のユリ』(1963) 『トリュフォーの思春期』(1976) 『劇場版 フランダースの犬』(1997)

映画『汚れなき悪戯』あらすじ

その日、スペインのある小さな村では聖マルセリーノ祭を迎えていた。そんな中、一人の僧侶がある貧しげな家で病に臥せっている少女を訪れる。そして、この日に纏わる、今は忘れ去られたある美しい奇蹟の物語を、当時を偲ぶ様に話して聞かせるのだった……。

映画『汚れなき悪戯』予告動画

映画『汚れなき悪戯』基本情報

邦題汚れなき悪戯
原題The Miracle of Marcelino/Marcelino Pan Y Vino
公開年1955年
上映時間1時間31分
監督ラディスラオ・ヴァホダ
キャストマルセリーノ・・・パブリート・カルボ
修道院長(僧院長)・・・ラファエル・リベレス
修道士(門番さん)・・・アントニオ・ビコ
台所さん(おがゆさん)・・・フアン・カルボ
鍛冶屋・・・ホセ・ニエト
ドン・エミリオ村長・・・ラファエル・カルボ
音楽パブロ・ソロサバル
受賞歴
第8回
カンヌ国際映画祭(1955年)特別子役賞(パブリート・カルボ)
制作東宝東和

関連作品

映画『汚れなき悪戯』マルセリーノの歌(日本語版)


マルセリーノの歌(日本語版) La Cancion de Marcelino (in Japanese)

『禁じられた遊び』(1952)

監督:黒田昌郎

キャスト:フィリップ・ゴールドマン、ジョルジュ・デムソー、ニコル・フェリックス、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ヴィルジニー・テヴネ

『道』(1954)

監督:フェデリコ・フェリーニ

『処女の泉』(1960)

16世紀のスウェーデン、片田舎の豪農の一人娘がある日曜日、遠方の教会にロウソクを捧げにいくが、森で三人組の無法者に会い殺されてしまう。それを知った豪農は彼らに復讐の刃を向けていく。しかし自分の仕出かした罪深さに悩み、償いとしてこの地に教会を建設すると神に誓う。すると……。この上なく美しいバラッドの世界。復讐という概念を乗り越えてこそのキリスト教信仰を、ベルイマンが静謐な映像で問いただす。
出典:TSUTAYA DISCAS

『野のユリ』(1963)

東ドイツの修道院がアリゾナの荒野の土地を相続した。5人の尼僧がそこに修道院を建設するために派遣されやってきた。5人は流れ者のホーマーをつかまえて建設に協力してくれるように頼んだ。しぶしぶ引き受けたホーマーだったが、数々の困難が待ち受けていた……。
出典:Amazon

映画『汚れなき悪戯』口コミ(見どころ・感想)

映画『汚れなき悪戯』口コミ(見どころ・感想)

秀逸なのはエンドロールにかぶるかたちでこれが「パンとワインのマルセリーノの奇跡」と紹介されるあたりでしょうか。
~見どころ~ モノクロームで描かれたとても清らかな、清らかすぎる物語です。
舞台はイタリアの小さな修道院です。静かな僧院には敬虔な修道士たちが質素に、しかし穏やかに修行の日々を送っていました。
そんなある日のこと、修道院の前に男の赤ちゃんが捨てられていました。哀れに思った彼らは男所帯ながらも、懸命にこの子を育てることになります。
マルセリーノと名付けられた子はやがて彼らの心を照らす、心の優しい、しかし少し冒険心のある少年となります。
マルセリーノはある日誰も使っていない部屋に入ります。そこには「傷ついた人」がいました。
その人はいろんなことを教えてくれました。その人によってマルセリーノは自分が幸福で神に愛されているのだと知るのです。
やがてこの幼子はその人の為に、自分のパンとワインをこっそり残して、その部屋に持っていってあげるようになります。
マルセリーノの奇妙な行動に気がついた修道士たちは、静かに然し毅然と叱責します。修道院の食事とは神から賜る物、ひとかけらのパンも粗末にしてはならないからです。塞ぎ込むマルセリーノ。日々衰弱していく幼子を必死に看病する修道士たち。やがて明らかになった真実。これは「マルセリーノ・パーネ・ヴィーノ(パンとワインのマルセリーノ)」の物語。~感想~ モノクロの名作に共通することですが、観ているとこれに色彩が見えてきます。修道院の簡素な空間の陰影や物置の質感からは乳香の香りがしてくるようです。簡素な食器からはパンやスープの匂いがしてくるようです。マルセリーノの天真爛漫な笑顔、厳しい顔の修道士たちの笑い皺、暖かく澄んだ光が優しく作品全体を包んでいます。秀逸なのはエンドロールにかぶるかたちでこれが「パンとワインのマルセリーノの奇跡」と紹介されるあたりでしょうか。多くの人が「この奇跡」の地を巡礼に来ることが多くの足を写すことで示されます。初めて観た時はここのシーンで涙が止まらなくなりました。モノクロームに無限の色彩が宿っていることを教えられた、私にとって運命的な作品です。
本作品の最大の見どころは、子役パブリート・カルボが演じる、主人公マルセリーノの魅力です!
~見どころ~ 本作品の最大の見どころは、子役パブリート・カルボが演じる、主人公マルセリーノの魅力です!
みなし児としての哀しい出自を持っておりますが、元気いっぱいの少年、そのことを感じさせません。純粋でお茶目でひょうきん者、誰からも好かれる男の子を生き生きと演じています。その演技にはある程度はアドリブが入っているのではないか、と思わせるくらいに自然。とても良い意味で「子供らしい」。それを取り囲むオトナたちは、マルセリーノを拾った修道院の僧侶たち。マルセリーノを心から可愛がり、みんなで力を合わせて彼を育てていきます。言動の少しひねくれている人や、ドジばかり踏む人はおりますが、基本的には、オトナたちも良い人ばかりです。ヨーロッパの田舎町を訪問した時のような、とにかくあったかい共同体に触れる感覚がある、そんな映画です。~感想~ 純粋な少年マルセリーノが、修道院で出会った男に連れられて最後には昇天する、という物語。どう解釈しても「男」はイエス・キリストであり、ラストは奇跡の発動が起きたということになります。ヨーロッパ映画の「キリスト教の物語」となると、非キリスト教圏の人間には時に理解が難しいこともありますが、本作は童話のようにシンプルでわかりやすい物語。そして、イエス・キリストというのは、少なくともカトリック圏(この映画の舞台はイタリア、制作国はスペインです)では「優しく包み込んでくれるあったかいお父さん」のイメージなのだな、ということが直感的に理解できます。キリスト教の、とりわけカトリック圏の人たちが考える「イエス様」を理解するための入門としても、これは最適な映画ではないでしょうか。観ていて、確かに、あたたかい気持ちになれるのですから!

映画『汚れなき悪戯』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb (10点満点)Filmarks (5点満点)Yahoo!映画 (5点満点)
点数7.297.23.84.01
評価サイトの特徴・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い・海外オンラインデータベース ・Amazon運営・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!?・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営
本作品の評価情報は2023年12月20日時点のものです。