・『スターシップ・トゥルーパーズ』は、昆虫型宇宙生物(昆虫型エイリアン)との死闘を描いたSF大作。
・冒頭や所々に、ナチをも彷彿させるファシズム的で、戦意高揚のプロパガンダな映像が流れてくるのも特徴的。
・ドキッとする台詞:「自分で決めることが真の自由なのだ。自由を無駄にするな。自分で決めろ」
関連作:『モスラ』(1961) 『ザ・フライ』(1986) 『ミスト』(2007) 『ビッグ・バグズ・パニック』(2009)
・ポール・ヴァーホーヴェン監督映画:『ロボコップ』(1987)『トータル・リコール』(1990)『氷の微笑』 (1992)『ブラックブック』 (2006)
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』あらすじ・動画
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』あらすじ
~あらすじ~
時は未来。ハイスクールを卒業したジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は地球連邦軍へ志願、機動歩兵隊に配属される。折しも、巨大昆虫型エイリアン=バグスが地球に攻撃を仕掛けてきた。反撃すべく敵の母星に上陸した彼らを待ち受けていたのは、地平線を埋め尽くすバグ軍団だった!出典:楽天TV
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』予告動画
スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット 本予告
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映画『スターシップ・トゥルーパーズ』監督・キャスト、原作紹介
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』基本情報
本作(タイトル) | スターシップ・トゥルーパーズ/Starship Troopers |
公開年 | 1997年 |
上映時間/再生時間 | 2時間9分 |
監督 | ポール・ヴァーホーヴェン |
キャスト | ジョニー・リコ・・・キャスパー・ヴァン・ディーン ディジー・フローレス・・・ディナ・メイヤー カルメン・イバネズ・・・デニス・リチャーズ アイス・レヴィ・・・ジェイク・ビュー シイズィム軍曹・・・クランシー・ブラウン カール・ジェンキンス・・・ニール・パトリック・ハリス ワトキンス・・・セス・ギリアム ザンダー・バルカロウ・・・パトリック・マルドゥーン ジーン・ラズチャック中尉・・・マイケル・アイアンサイド ディレディアー艦長・・・ブレンダ・ストロング オーウェン・・・マーシャル・ベル 士官学校生徒・・・エイミー・スマート 将軍・・・デイル・ダイ ブエノスアイレスの生存者・・・ジョン・デイヴィソン 被告・・・エドワード・ニューマイヤー |
音楽/主題歌 | ベイジル・ポールドゥリス |
主な受賞歴 | ― |
制作会社/配給元 | アラン・マーシャル、ジョン・デイヴィソン、エドワード・ニューマイヤー 、フィル・ティペット、タッチストーン・ピクチャーズ/ブエナビスタ |
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』原作紹介
原作:『宇宙の戦士』 ロバート・A・ハインライン著
脚本:エドワード・ニューマイヤー
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』関連作品 ~昆虫系~
関連作として、『モスラ』(1961) 『ザ・フライ』(1986) 『ミスト』(2007) 『ビッグ・バグズ・パニック』(2009)を取り上げます。
それぞれ異なる時代に製作された映画ですが、共通する点がいくつかあります。
例えば、どの映画も、人間と昆虫との戦いを描いており、どの映画も視覚的な迫力があり、当時の美術、CG技術が巧みに使われています。それぞれの時代において、多くの人々に愛された作品であり、今でも多くのファンを持っています。
ここではそれらの共通点や興味深い制作秘話、役者秘話などに焦点を当ててみました。
特殊効果の優れた映画:それぞれの時代において特殊効果の進化を示す優れた例です。『モスラ』は、巨大なモスラの描写で注目を集めました。『ザ・フライ』は、ジェフ・ゴールドブラム演じる主人公が昆虫のDNAに変異する過程を驚異的なメイクアップと視覚効果で描き出し、アカデミー賞を受賞しました。『ビッグ・バグズ・パニック』も巨大昆虫の恐怖をリアルに表現しました。
SFとホラーの要素:SFとホラーの要素を組み合わせており、観客に緊張感と驚きを提供します。『ミスト』は特に、閉じ込められた状況と未知の生物に立ち向かう登場人物たちの心理的な戦いを強調しています。
原作からの影響:『モスラ』は、日本の怪獣映画のトーホー・スタジオが製作し、日本の童話に基づいています。一方、『ザ・フライ』は、1957年の同名のSF映画のリメイクです。
カルト的なファンベース:これらの映画はカルト的なファンベースを持っており、長年にわたり愛されています。特に『モスラ』と『ザ・フライ』は、映画史における重要な位置を占めており、継続的な関心を集めています。
制作秘話:『ザ・フライ』の制作秘話では、ジェフ・ゴールドブラムがメイクアップのプロセスで大変な苦労をしたことが知られています。彼がホラー映画のアイコンとなるきっかけとも言えます。また、『ミスト』の制作では、監督のフランク・ダラボンがオリジナルの結末を映画版で大胆に変更し、物議を醸しました。
以下の作品のDVDパッケージ「画像」をクリックすると、Amazon・楽天で作品詳細等を確認することができます。
『モスラ』(1961)
~あらすじ~
ゴジラ、ラドンと並ぶ「東宝三大怪獣」モスラの映画第1作南太平洋のインファント島で原住民が見つかり、近くで水爆実験を行っていたロリシカ国は調査隊を派遣。隊長のネルソンは、巨大な卵に仕える身長30cmの妖精「小美人」を連れ帰ってしまう。すると、小美人はテレパシーで島の守り神・モスラに助けを求め…。
出典:Rakuten TV
監督:本多猪四郎、円谷英二
出演:フランキー堺、ザ・ピーナッツ
『モスラ』は、日本映画として初めてアメリカで公開された作品であり、日本特有の文化や風景が描かれています。また、モスラ自体が非常に個性的なキャラクターであることも特徴です。
『ザ・フライ』(1986)
~あらすじ~
物質転移装置という大発明を成し遂げたブランドル博士。だが自分の肉体を使った人体実験には、一匹のハエが紛れ込んでいた! その日を境に、彼の体には驚異の変体が起こる。やがて彼は忌まわしいハエ人間となって恋人の前に現れた……!出典:Amazon
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェフ・ゴールドブラム、ジーナ・デイヴィス
『モスラ』は、日本映画として初めてアメリカで公開された作品であり、日本特有の文化や風景が描かれています。また、モスラ自体が非常に個性的なキャラクターであることも特徴です。
『ミスト』(2007)
田舎町で家族と共に暮らすデヴィッドは、ある日息子と共にスーパーマーケットへ出かけるが、街全体が突如濃い霧に包まれ、店内で缶詰め状態に。やがて霧から逃れてきた人々から「霧の向こうに怪物がいる」と聞かされたデヴィッド達は、次第に混乱し始め…。
出典:Rakuten TV
監督 : フランク・ダラボン
出演:トーマス・ジェーン、 マーシャ・ゲイ・ハーデン
『ミスト』は、スティーブン・キング原作の小説を基にした作品であり、人間同士の心理的な戦いを描いた作品です。また、結末には驚きが待ち受けており、多くの観客を魅了しました。
『ビッグ・バグズ・パニック』(2009)
~あらすじ~
会社をクビになった冴えない男・クーパーは、突然強い耳鳴りに襲われて気絶していまう。彼が意識を取り戻すと、世界は巨大な昆虫に支配されていた。クーパーは巨大昆虫に襲われるが、何とか退治してみせた。彼は生き残りを探して動き始めるが…。出典:Rakuten TV
監督:カイル・ランキン
出演:クリス・マークエット、ブルック・ネヴィン
『ビッグ・バグズ・パニック』は、巨大昆虫と人間との戦いを描いた作品であり、コメディ要素も含まれています。この映画は低予算で製作されたものですが、CG技術を駆使して迫力あるシーンを演出しています。
『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズが製作されていますが、昆虫を見るのが怖い、嫌いという人は、いつの時代にも老若男女問わずいるものです。何かがきっかけでトラウマになってる(なった)という方もいるでしょう。
その為か、昆虫系映画の予算が低かったり、B級作品扱いにされたり、作品評価が高いものに遭遇することは、なかなかありません。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』関連 ~ポール・ヴァーホーヴェン監督作品~
ポール・ヴァーホーヴェン監督の映画『ロボコップ』(1987)、『トータル・リコール』(1990)、『氷の微笑』 (1992) は、彼の独自のスタイルと興奮をもたらす要素で知られています。これらの映画の共通点や制作秘話、役者秘話、を紹介します。
共通点:社会的テーマの探求:ヴァーホーヴェン監督は、これらの映画で社会的テーマに焦点を当てています。『ロボコップ』は犯罪と腐敗に満ちた未来のデトロイトを舞台に、警察官の復讐と正義の物語を描きます。『トータル・リコール』は現実と幻想、記憶とアイデンティティの狭間で起こる出来事を追求し、『氷の微笑』は犯罪とセックスが交錯する裏社会を描きます。
過激な暴力描写:ヴァーホーヴェン監督は、過激な暴力描写とブラックユーモアを巧みに組み合わせ、観客を驚かせます。これは彼の作品の特徴であり、物語の過激さと独自のスタイルを生み出します。
制作秘話:『ロボコップ』のスーツ:『ロボコップ』の主人公のスーツは非常に重く、俳優のピーター・ウェラーは撮影中に多くの苦労をしました。スーツ内部には冷却ファンが組み込まれていましたが、撮影中は常に高温だったため、ウェラーは体温上昇に悩まされました。
『トータル・リコール』の特殊効果:『トータル・リコール』は視覚効果に優れた映画で、特に「頭の膨らみ」のシーンは印象的でした。このシーンでは、実際のアニマトロニクスとメカニカル効果を組み合わせて撮影され、観客に驚きを提供しました。
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『ロボコップ』(1987)
~あらすじ~
犯罪と野望のうごめく近未来のデトロイト。警備ロボットの実験に失敗したオムニ社は次に人間の頭脳を利用したサイボーグ警官を提案。そして殉職した新任警官のマーフィを、人間の頭脳とチタン合金のボディを持つ「ロボコップ」として甦らせた。圧倒的なパワーで活躍を見せるロボコップだったが、次第に消されたはずのマーフィの記憶が甦り……。出典:Amazon
出演:ピーター・ウェラー 、ナンシー・アレン
バイオレンスSFアクションで、1980年代を代表するヒット作。シリーズ化もされ、直近では『ロボコップ』(2014年)も製作されました。
『ロボコップ』は、近未来のデトロイトを舞台に、警察官アレックス・マーフィーが殺害された後、ロボット化された警察官「ロボコップ」として復活する様子を描いた作品です。本作は、暴力的なシーンや社会風刺が盛り込まれており、当時のアメリカ社会に大きな影響を与えました。
『トータル・リコール』(1990)
~あらすじ~
2084年。建設労働者のクエイドは、娯楽で記憶を売るリコール社に行くが、うまく記憶を得られない。
その帰り、謎の集団に襲われたクエイドは、自分の記憶が偽物であることを知り、本当の記憶を求めて火星の植民地に向かう…出典:Amazon
出演 : アーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン
『トータル・リコール』は、主人公ダグラス・クエイドが自分がスパイであることを知り、自分自身の過去を探求する物語です。本作は、SF要素やアクションシーンが盛り込まれており、視覚的な迫力が話題を呼びました。
『氷の微笑』 (1992)
~あらすじ~
元ロックスターのナイトクラブ経営者がアイスピックで刺されてベッドの上で死んでいた。
サンフランシスコ市警の刑事ニックは、被害者の恋人で美人作家のキャサリンを尋問する。
彼女は数カ月前に事件とそっくりのミステリーを出版していたのだ。
彼女に翻弄されて捜査が難航する中、ニックの周囲で次々と新たな殺人事件が起きる…。出典:Amazon
出演:マイケル・ダグラス、シャロン・ストーン
『氷の微笑』は、小説家キャサリン・トラメルが起こした殺人事件を巡るサスペンス映画です。本作は、「エロティック・サスペンス」というジャンルを確立しました。また、シャロン・ストーン演じるキャサリン・トラメルは、強烈な印象を残すキャラクターであり、「完璧な悪女」として知られています。
『ブラックブック』 (2006)
~あらすじ~
1944年、ナチス・ドイツ占領下のオランダ。若く美しいユダヤ人歌手ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、オランダへ逃げようとするが、何者かの裏切りによって両親や弟をナチスに殺されてしまう。復しゅうのために名前をエリスと変えた彼女は、レジスタンスのスパイとしてドイツ将校ムンツェに美ぼうと美声を武器に近づくが……。出典:Yahoo!映画
出演:カリス・ファン・ハウテン、セバスチャン・コッホ
ポール・ヴァーホーヴェン監督の個性的なアプローチと社会的なテーマによって、映画ファンに愛されています。彼の作品は、暴力的で過激な要素と深い哲学的な問いかけを組み合わせ、独自の魅力を持っています。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』口コミ(見どころ・感想)
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』口コミ(見どころ・感想)
この映画の見どころはバグズとの激しい戦闘シーンです。
未来の宇宙を舞台に虫型の宇宙人、バグズと人類とが激しい戦闘を繰り広げるスペースバトルムービーです。
気持ちの悪いバグズが大群で襲ってくるシーン、そしてバグズによって次々と兵士たちが惨殺されていくシーンなど、グロさ満点のド派手な戦闘シーンは見ものです。
映画化不可能と言われていたSF小説の古典『宇宙の戦士』に、大胆な解釈で迫った過激な超大作。昆虫型宇宙人と人類の絶望的な戦闘模様を、血まみれの青春群像とともに映し出しています。
~感想~
迫力満点のSF映画の傑作です。
「SF好きは必見!未知の生物との死闘」
迫力満点のSF映画の傑作です。銃弾が飛び交い爆弾は爆発しまくり、人間もバグズも次々とゴミのように惨殺されていくシーンが印象的です。
迫力ある戦闘シーンをエンターテイメントとして楽しめるようになり、バグズどもを破壊し仲間の兵士たちが殺されていくことに、いつの間にか慣れてしまいます。
そこで再び、戦争になるとこのように生命の尊さなど忘れてしまうのだろうかといった、思いが頭をもたげてきます。映画を通じて終始のその繰り返しです。
ラストはハッピーエンド的なまとめ方ですが、そこでまた「いやそれでいいのか?」といった疑問が湧いてきて、映画が終わった後もずっと頭に残って考えさせられる素晴らしい作品です。
~感想~
「SF好きは必見!未知の生物との死闘」
地球外への殖民を開始した人類とその先で出会う未知の昆虫型生物との死闘を描いた作品です。
今作の見どころはやはり生々しく描かれた戦闘シーンであり、登場人物がかなり凄惨な死に方をするシーンが多くみられました。
グロテスクな描写が好みの方にはおすすめの一本であり、そのグロテスクな描写がより昆虫型生物への恐怖心を煽るため戦闘シーンでは非常にスリリングな体験を味わえます。
また、この映画は世界観も独特なものであり、作中に地球連邦軍(実際に惑星に赴き昆虫型生物と戦う組織)のプロパガンダ放送が流れるシーンが度々入ります。
昆虫型生物との争いにより人員がどうしても欲しいのか、その内容はとても狂気的でありこのプロパガンダ放送の方が本編より見どころと言っても過言では無いほど必見です。
SFファンの中ではかなり有名な作品だと感じています。(いろんな意味でですが…)
しかし、ナンバリングタイトルも複数作存在するだけありその内容は非常に充実したものでした。私がこの作品を鑑賞したのが2017年頃でしたが、昆虫型生物やグロ描写の作りこみは、今より20年前の作品とは感じさせない程見入ってしまいました。
アクション面も申し分なく、昆虫型生物を爆弾で倒すシーンなどはアクションが好きな人には見どころだと感じました。
また、この作品のプロパガンダ放送がとても印象的で様々な場所でこの作品をもとにしたネタがあります。
私がこの作品を知るきっかけは某人気ユーチューバーさんでしたが、元ネタが知りたいという理由で鑑賞しました。
誰かのネタの元が知りたいという目的で鑑賞してみるのも悪くないかもしれません。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』評価は?
評価サイト | みんなのシネマ(10点満点) | IMDb (10点満点) | Filmarks (5点満点) | Yahoo!映画 (5点満点) |
点数 | 6.67 | 7.2 | 3.7 | 3.9 |
評価サイトの特徴 | ・映画情報/上映中の映画に! ・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い | ・海外オンラインデータベース ・Amazon運営 | ・急成長中! SNSシェア強し ・過去作品、評価も厳しめ!? | ・最初に見る。評価甘めかな!? ・Yahoo!運営 |
※本作品の評価情報は2023年9月11日時点のものです。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』まとめ
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』エンタメのまとめ
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