『レヴェナント: 蘇えりし者』登場人物・熊本物!?動画を無料視聴する方法と配信サービスを紹介!

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POINT:
・『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)は、マイケル・パンクの小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語』を原作としたアクションドラマ。
・『レヴェナント: 蘇えりし者』は、西部開拓時代を生きた実在の罠猟師ヒュー・グラスの半生と、彼が体験した過酷なサバイバルの旅を描いている。
・『レヴェナント: 蘇えりし者』の監督はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、レオナルド・ディカプリオが主演を務め、トム・ハーディと共演している。
・『レヴェナント: 蘇えりし者』は、自然光での撮影にこだわり、撮影セットは東向きの「朝用」と西向きの「夕方用」の2種類が用意された。
・『レヴェナント: 蘇えりし者』で音楽を担当したのは、坂本龍一。監督からオファーが来た時、癌の闘病中であったが、ファンであったため「イニャリトゥのオファーでは断れない」と引き受けた。
・関連作:『デルス・ウザーラ』(1975)『アポカリプト』(2006)『荒野の誓い』(2017)『1917 命をかけた伝令』(2019)
目次

映画『レヴェナント:蘇えりし者』あらすじ・動画

映画『レヴェナント:蘇えりし者』あらすじ

~あらすじ~
1823年、毛皮ハンターの一団はアメリカ西部の未開拓地を進んでいた。隊長のヘンリーを先頭に、ガイド役のヒュー・グラスとその息子のホーク、そしてグラスに対して敵意を抱いているフィッツジェラルドたち一行だったが、ある時、先住民に襲撃され多くの犠牲者を出す事態に。生き残ったグラスたちは危険な川を避け、船を捨てて陸路で砦に戻ろうとするが、グラスは巨大な熊に襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。隊長のヘンリーは余命わずかに見えるグラスを残して行くことを決断。息子のホーク、金に釣られて居残ることにしたフィッツジェラルド達にグラスの最期を看取るよう命じるが……。
出典:Amazon

映画『レヴェナント:蘇えりし者』予告動画

映画「レヴェナント:蘇えりし者」坂本龍一さん音楽版予告

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映画『レヴェナント:蘇えりし者』無料視聴する方法と配信サービス

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映画『レヴェナント:蘇えりし者』監督・キャスト、原作紹介

映画『レヴェナント:蘇えりし者』基本情報

本作(タイトル)レヴェナント:蘇えりし者/The Revenant
公開年2015年
上映時間/再生時間2時間37分
監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリト
キャストヒュー・グラス ・・・レオナルド・ディカプリオ
ジョン・フィッツジェラルド ・・・トム・ハーディ
アンドリュー・ヘンリー・・・ドーナル・グリーソン
ジム・ブリッジャー ・・・ウィル・ポールター
ホーク ・・・フォレスト・グッドラック
アンダーソン ・・・ポール・アンダーソン
マーフィー ・・・クリストッフェル・ヨーネル
スタビー・ビル ・・・ジョシュア・バーグ
エルク・ドッグ ・・・ドウェイン・ハワード
ポワカ ・・・メラウ・ナケコ
トゥーサン ・・・ファブリス・アッデ
ヒクク ・・・アーサー・レッドクラウド
ブーン ・・・クリストファー・ロザモンド
デイヴ・ストマック・ウーンド ・・・ロバート・モロニー
ジョーンズ ・・・ルーカス・ハース
フライマン ・・・ブレンダン・フレッチャー
ウェストン ・・・タイソン・ウッド
ベケット ・・・マッカレブ・バーネット
ヒュー・グラスの妻 ・・・グレイス・ドーヴ
ジョニー ・・・ブラッド・カーター
音楽
坂本龍一、アルヴァ・ノト
主な受賞歴・第88回アカデミー賞(2016年)監督賞/主演男優賞/撮影賞
・第73回ゴールデングローブ賞(2016年)作品賞(ドラマ部門)/主演男優賞(ドラマ部門)/監督賞
・第69回英国アカデミー賞(2015年)作品賞/監督賞/主演男優賞/音響賞
・第21回放送映画批評家協会賞(2015年)主演男優賞
制作会社/配給元リージェンシー・エンタープライズ、ラットパック=デューン・エンターテインメント/20世紀フォックス映画

映画『レヴェナント:蘇えりし者』原作紹介

原作:『蘇った亡霊:ある復讐の物語』マイケル・パンク
脚本:マーク・L・スミス、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

映画『レヴェナント:蘇えりし者』関連作品

今回は歴史を題材にした映画について紹介します。歴史は真実を伝えるものですが、映画は芸術です。真実と芸術はどのように融合するのでしょうか。

取り上げるのは、『デルス・ウザーラ』(1975)『アポカリプト』(2006)『荒野の誓い』(2017)『1917 命をかけた伝令』(2019)の映画です。

それぞれ異なる時代や地域の歴史を描いていますが、共通する点もあります。それは、「人間の生きる意味や価値を問いかける」ということです。では、それぞれの映画について見ていきましょう。

 

まずは、日本とソ連の共同制作である『デルス・ウザーラ』(1975)です。

『デルス・ウザーラ』は、ロシア人探検家ウラジーミル・アルセーニエフが、シベリアの原住民であるデルス・ウザーラと出会い、友情を育む物語です。監督は日本の巨匠・黒澤明ですが、撮影は主にソ連で行われました。自然と人間の関係や、異文化間の交流を美しく描いています。実話に基づいていますが、一部フィクションも加えられています。例えば、デルス・ウザーラが自殺したというエピソードは、実際には確認されていません。また、第48回アカデミー賞(1976年)国際長編映画賞(外国語映画賞)も受賞しました。

次に、メル・ギブソン監督の『アポカリプト』(2006)です。

『アポカリプト』は、16世紀のメキシコで、マヤ文明の崩壊期にある村人ジャグアール・ポーが、スペイン人の侵略から逃れるために奮闘する物語です。出演者はほとんどがネイティブ・アメリカンであり、言語もマヤ語で話されています。『アポカリプト』は、マヤ文明の豊かな文化や風習を細かく再現していますが、一方で暴力的な描写も多くあります。人身御供や狩りなどのシーンがそれで、血みどろであり、私たちに衝撃を与えます。

続いては、スコット・クーパー監督の『荒野の誓い』(2017)です。
『荒野の誓い』は、19世紀後半のアメリカで、インディアン戦争に従事した元軍人ジョセフ・ブロックが、捕虜となったチェイエンヌ族の首長イエロー・ホークとその一族を故郷に送り届ける任務に就く物語です。出演者はクリスチャン・ベールやロザムンド・パイクなどの有名俳優ですが、チェイエンヌ族役も実際のチェイエンヌ族出身者が演じています。

『荒野の誓い』は、インディアンと白人の対立や融和を描いていますが、それだけではなく、人間の尊厳や慈悲をもテーマにしています。例えば、ジョセフとイエロー・ホークは敵対していたが、次第に互いに理解し、尊敬するようになります。

最後に、サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』(2019)です。
この映画は、第一次世界大戦中のフランスで、イギリス軍の兵士ショーフィールドとブレイクが、仲間の命を救うために危険な伝令任務に挑む物語です。出演者はジョージ・マッケイやディーン=チャールズ・チャップマンなどの若手俳優ですが、カメオ出演としてベネディクト・カンバーバッチやコリン・ファースなどの大物俳優も登場します。

『1917 命をかけた伝令』は、一見すると一本の長回しで撮影されているように見えますが、実際には複数のシーンを繋ぎ合わせています。この映画は、戦争の悲惨さや勇気をリアルに描いていますが、同時に美しい風景や音楽も魅力的です。ショーフィールドが森で歌声に出会うシーンは感動的です。この映画は、アカデミー賞10部門にノミネートされ、3部門を受賞しました。

以上の4本の映画は、歴史を題材にした映画ですが、それぞれに独自の視点や表現方法があります。真実と芸術は相反するものではなく、相補するものです。歴史を知ることで、現在や未来を考えることができます。歴史映画は、私たちにそんな機会を与えてくれる貴重な作品です。

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『デルス・ウザーラ』(1975)

~あらすじ~
シベリアのウズリ地方に、地質調査のための探検隊が入った。しかし同地の厳しい自然は、隊員たちの予想を遥かに超えていた。彼らは、たった独りで猟を営む男デルス・ウザーラと出会い、その案内で危機を脱する。やがて、探検隊の隊長ウラジミールは、デルス・ウザーラに深い敬愛の念を抱いていく……。アカデミー外国語映画賞受賞した黒澤作品。
出典:Amazon

監督:黒澤明
出演:ユーリー・サローミン、マキシム・ムンズク、シュメイクル・チョクモロフ

・第48回アカデミー賞(1976年)国際長編映画賞(外国語映画賞)

『アポカリプト』(2006)

~あらすじ~

中央アメリカの密林地帯の奥深く、集落を作り集団生活を営む狩猟部族がいた。「豹の拳」の名を持つ青年、ジャガー・パウは誇り高き“狩人”の血筋を継ぐ優秀なハンター。彼は仲間とともに巧妙な罠と強靭な肉体で獲物を捕らえ、部族の生活を日々養っていた。

ある日、ジャガーは自分たちの平和な暮らしを脅かすような不穏な夢を見る。そしてその夢は図らずも現実のものとなった。まだ村人たちが寝静まる早朝、強力な武器を装備した他部族の傭兵たちが突如として村を襲撃し、破壊と虐殺を繰り広げたのだ。突然の奇襲に必死の抵抗も虚しく村は占領され、ジャガーたちは捕虜として連行されることになる。

体の自由を奪われたままジャングルを横切り、激流を渡り、険しい峠を越える。行き先を知らされないまま赴いた厳しい道のりの果ては、未だかつて見たことのないような先進的な文明に彩られたマヤの都だった!
そして一行は、自分たちが何故ここまで連れてこられたのか、衝撃の真実を目の当たりにすることになる・・・!

出典:Amazon

監督:メル・ギブソン
出演:ルディ・ヤングブラッド、ダリア・ヘルナンデス、ジョナサン・ブリューワー、モリス・バード

『荒野の誓い』(2017)

~あらすじ~
敵と戦い、敵を知り、敵を赦し、人は初めて真の誇りを勝ち取る。

1892年アメリカ。騎兵隊大尉ジョーはかつての宿敵であるシャイアン族の長とその家族を居留地へと送り返す任務を命じられる。
ニューメキシコからコロラド、そしてモンタナへ。コマンチ族の蛮行によって家族を殺された女性ロザリーも加わり一行は北を目指す。
危険に満ちた旅をとおして、お互いが協力しないことには生きてはいけない状況に置かれていることを知る……。
出典:Amazon

監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベール、ロザムンド・パイク、ベン・フォスター、ティモシー・シャラメ

『1917 命をかけた伝令』(2019)

~あらすじ~
[時間]が最大の敵。

第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。
それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。
進行する先には罠が張り巡らされており、さらに1600人の中にはブレイクの兄も配属されていたのだ。
戦場を駆け抜け、この伝令が間に合わなければ、兄を含めた味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる――
刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる…。
出典:Amazon

監督:サム・メンデス
出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、アンドリュー・スコット、リチャード・マッデン

・第92回アカデミー賞(2020年)撮影賞/音響賞(録音賞)/視覚効果賞
・第77回ゴールデングローブ賞(2020年)作品賞(ドラマ部門)/監督賞
・第73回英国アカデミー賞(2019年)作品賞/監督賞/英国作品賞/音響賞

映画『レヴェナント:蘇えりし者』口コミ(見どころ・感想)

映画『レヴェナント:蘇えりし者』口コミ(見どころ・感想)

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「死を恐れることはもはやありません。なぜなら、私は一度は死んだ身だからです」という言葉があります。

この作品は、息を飲むほど広大で美しい自然や、鬼気迫る表情とワイルドな演技が特徴です。

そのため、アカデミー賞の主演男優賞を獲得するのも納得です。

特に、クマの恐ろしさは半端ではありません。私ならば、あんなのに出くわしたら一撃で即死してしまうだろうと思います。

生きるためには、生物を殺す必要がある、ということは昔から変わっていない事実です。
主人公のグラスは無駄な殺生は行いません、彼はすべて生きるために行動しているのです。

しかし、最初の復讐において、彼は初めて人間を殺すことを試みます。

「それには意味があったのか」「神はどのように選別するのか」・・・。
私は野田サトルの『ゴールデンカムイ』(GOLDEN KAMUY)という作品が好きなのですが、『レヴェナント:蘇えりし者』のような物語は結構好きです。

主人公・グラスは言います。

「奴は怯えてる。俺が追ってくると知ってるから。ヘラジカのように森の奥深くに身を隠す。奴は気づいてないが俺は奴を罠にかけた」と。

なぜグラスは生かされたのでしょうか?(それは、先住民たちの中にグラスが助けた女性がいたからです。)
彼女が助かったことを仲間に伝えたため、グラスは殺されずに済んだのだと思います。

自分が行った善行が、自分にきちんと還ってくるのです。これが「因果応報」というのでしょう。

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「神は与え、神は奪う」という言葉があります。

『レヴェナント:蘇えりし者』の劇中には、狩って狩られて、そしてまた狩るという世界を描いています。
いや~、驚いてしまったのですけど、「生きるために」とはいえ、馬の死体の中で、寒さを凌ぐ様は、あまりにも嫌ですね(´;ω;`)。

『レヴェナント:蘇えりし者』の物語は、1823年のアメリカが舞台。

クマに襲われたグラス(ディカプリオ)のサバイバルと、息子を殺したフィッツジェラルドへの復讐劇が描かれています。

話を聞くとあまり興味が湧かないかもしれませんが、映像で見ると情景がじっくりと描かれていて壮絶なものです。
最後に、グラスの前には亡くなった妻が現れます。

たぶんグラスにとっての神は彼の妻だったのでしょう。
彼女がグラスを見送って去っていく様子は、彼が神に見捨てられたということを意味しています。

これも、復讐心から人を殺してしまった結果なのかもしれません。

そして、グラスの呼吸音が響き渡ります。呼吸音は徐々に小さくなっていき、最終的に消えていきます。

これらの要素から、この作品は一人の人間の生き方よりも、自然の法則と人間の過ちを中心に描かれているのではないかと思いました。

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1820年代のアメリカ大陸は、未開の荒野が広がっていた場所です。
この時代、西欧諸国との領土争いが激化し、特に先祖から受け継いだ土地を守るため、原住民との戦いが激しくなりました。

作品の中で原住民を蔑んで「野蛮人」と呼ぶシーンがあります。
実際のところ、文明人を自認する欧米人も、人間の本性を見るとそれほど変わらないことがわかります。

物語の主人公は、実在のハンターであるグラス(演じるのはレオナルド・ディカプリオ)です。

彼は仲間に裏切られ、息子を殺されるという悲劇に遭います。
しかし、彼は死の淵から蘇り、危険な山中を300キロもの距離を踏破して復讐に挑むのです。

この物語は、土地を巡る戦いの中で復讐に取りつかれた男が解放されるまでの物語でもあります。

グラスと自然の間には言葉がほとんど交わされません。つまり、劇中でその「無言さ」が、雄弁さを持って多くを伝えています。

また、自然の荒々しくも美しい風景や、猛威を振るう自然の偉大さに目を奪われることでしょう。
雪原と影のモノトーン、青白い空と冷たい空気、闇と炎、そして水の冷たさなど、映像を通じて感じ取れるのです。

あとビックリしたのは、「熊に襲撃されるシーン」。
経験がないにも関わらず、私たちがそれをリアルに感じるのはなぜでしょうか。
それは、映像が私たちに迫りくるような存在感を持っているからかもしれません。

この作品は台詞の量こそ少ないですが、何かが迫ってくる感覚を与えてくれます。

復讐劇ではありながら、その結末に辿り着くまでの道のりは少し異なります。

なぜなら、それはかつて彼は妻を守ることができず、今度は息子を守れなかったことへの贖罪と、そして消えない家族への愛情が絡んでいるからです。

『レヴェナント:蘇えりし者』は、大自然が主役を務める映像と、見事な演技によって圧倒される作品です。
ぜひ、この物語と世界観を自分の目で味わっていただきたいです。

『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)では、レオナルド・ディカプリオはビル・ザ・ブッチャーに復讐を誓うアムステルダム・ヴァロン役で出演しましたが、アカデミー主演男優賞を受賞していないという辛い結果に終わりました。

ディカプリオはそれまで望んでも受賞できずにいたため、この受賞は注目されました。

とは言え、『レヴェナント:蘇えりし者』を観た際には、グロテスクなシーンもある中で、彼もまた自然も印象的に残ったのは映像美だったからでしょう。

どこで撮影されたのかは分かりませんが、アメリカの荒野を舞台にした作品なので、自然の光が鮮明なコントラストやグラデーションを生み出しているところに、私は圧倒されました。

特に、映画の途中にある日の入りや日の出のシーンでは、太陽が赤から青へと移り変わり、そして闇の中へ消えていくグラデーションや、木々の間から差し込む陽射しのコントラストが美しいアメリカの荒野の風景を描き出しています。

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『レヴェナント:蘇えりし者』を観て感動した点は、美しさとリアルさに満ちた映像です。

全編のほとんどが自然光の中で撮影されていて、詩的な美しさを感じましたし、熊の襲撃シーンでは、驚くほどのリアルな映像の迫力に圧倒されました。

グラス(=レオナルド・ディカプリオ)が実際のバイソンの生肉に食いついたり、鼻骨を折ったりしながら、過酷な撮影に挑んだ姿は、彼の鬼気迫る演技力が光っており、見応えがありました。

しかしながら、この作品は素晴らしい映像と役者の渾身の演技を楽しむことができますが、「作品」としては、観る人の好みによって評価が分かれるかと思います。

その理由ですが、ディカプリオの「映画史に残る芸術作品になった。」というコメントからも分かるように、この作品はエンターテイメント性よりも詩的で芸術的な要素を重視して描かれています。

物語の作風には、抑揚を抑えた演出や詩的な映像、叙情的な音楽などが組み合わさっており、テンポの良さやエンタメ色がやや薄れ、時には単調な展開に思えることもあります。
そのため、観る人によっては長く感じたり、疲れたりするかもしれません。

また、グラス(=レオナルド・ディカプリオ)が瀕死の重傷を負い、極度の栄養失調状態に陥っている様を演じているのですが、もっと減量して痩せた方が、よりリアル感が出たのではないかと思います。

私自身は、詩的で美しくリアル感溢れる映像とディカプリオの渾身の演技を楽しめる作品ですが、芸術性を高めた作風の中にも、もう少しエンタメ色があればよいのでは、と思います。

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『レヴェナント:蘇えりし者』は夏の暑い日に観ると、アメリカ大陸の冬の美しさと過酷さが緻密に描かれているため、内側から寒さを感じることができます。

息子を殺され、重傷を負った男がサバイバルと復讐を描いていますが、セリフらしいセリフはあまりなく、ひとりの男が執念に駆られて一匹の獣のように敵を追い続ける姿が描かれています。

ストーリーにはクライマックスというものはなく、一貫して「生き残るための苦闘」と「殺し合い」が続きますので、感情の穏やかな人は途中で落胆してしまうかもしれません。

この作品は、冷静な目で見ると面白いと感じるかどうかには個人差があるかもしれませんが、レオナルド・ディカプリオの復讐に取り憑かれたキャラクターを見事に演じたことには、間違いありません。ディカプリオが、アカデミー主演男優賞を受賞したのも納得がいきます。

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アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督もこの作品でも素晴らしい傑作を生み出しましたね。

イニャリトゥ監督は、これまでとは異なる作品を作りたいという意欲を持っており、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)よりも全く違う雰囲気の作品を作り上げました。

『レヴェナント:蘇えりし者』は大自然を舞台にしており、劇場で観たときには驚くほどの衝撃を受けました。

最近はブルーレイが安くなったので、再びこの作品を鑑賞しましたが、やはり驚くばかりです。特に大自然の美しさには圧倒されます。

森の中の木々を下から見上げる映像は、心を洗われるような感覚を与えます。
ただ美しいだけでなく、大自然の厳しさも感じさせるものであり、この厳しい環境の中で、人間の精神力と忍耐力が試されるのです。

まあ何度観ても、この作品が持つエネルギーにはため息が出ます。

特にオープニングのネイティブに襲撃されるシーンは、スピルバーグ監督の『プライベートライアン』(1998)と匹敵する迫力です。

また、MTVムービー・アワードでベストファイティング賞を受賞した「熊との対決シーン」は、痛々しいまでのリアルさがあります。

この作品では、ディカプリオだけでなく、トム・ハーディも素晴らしい悪役を演じています。
彼の演技は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)とはまったく異なるもので、映画を盛り上げています。

(なお、ブルーレイに収録されているメイキング映像は、単なるメイキングではなく、ドキュメンタリーのような見応えがあります。)

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私は以前からディカプリオの演技が優れていると思っていました。彼の演技は『ギルバート・グレイプ』(1993)などでも素晴らしかったですから。

彼はついにアカデミー賞を受賞しました( ´艸`)

この作品では演技だけでなく、彼がベジタリアンであるにもかかわらず生魚を食べるシーンなども注目に値します!

原作「レヴェナント」を読みました。この物語はフィクションとされていますが、実際にロッキーマウンテン毛皮会社という存在があり、ヒュー・グラスという人物も実在していた、とのことです。

ゆえに、グラスはグリズリーに襲われ、重傷を負いながらも同僚に置き去りにされたそうです。

通常、原作があって映画化される作品というのは、原作の方が優れていることが多いですが、この作品では映画の方が優れていると思われます。

原作ではグラスに息子が存在しませんが、映画では息子が殺害されることで、復讐の動機も説得力が増しています。

また、ラストも原作とは異なっていて、映画のラストもまた、魅力的です。

最後に、坂本龍一さんが手がけた音楽も素晴らしかったですね。

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映画に詳しい方や、映画の鑑賞眼を持っている方は、この作品を大絶賛されるかもしれません。
なにしろ、アカデミー賞を受賞した作品ですから。

しかし、ごく普通の映画好きとしては、私は劇場で見る際に苦しい思いをしました。

物語は非常にシンプルで、要するに復讐劇です。

ネタバレにはならない話なのですが、以下はネタバレになる可能性があるので注意してください。

注目すべきは、「主人公・グラスが過酷な状況にあい、ひたすら死にかける目にあうこと」です。

彼は極寒の地で重傷を負い、まともな治療も受けられませんでした。さらに、食料も手に入らず、まともに話をすることもできませんでした。

それでも、グラス(=レオナルド・ディカプリオ)は這いつくばりながら復讐を果たそうとします。
彼はひたすら痛みや寒さ、飢え、悔しさに苦しむ姿が大半の映画中で描かれています。

観ていて、本当にヘトヘトになるし、まあとにかく、映画は長いです。

アクションや戦闘シーンも多いことは多いのですが、「痛い」ものばかりであり、爽快感というのは全くありませんでした。

なので、この映画は非常に心理的というか気持ち的というか疲れてしまうので、観ているうちに疲労感が溜まってしまいます。

クライマックスの場面です。
グラスが復讐の成し遂げに近づいた瞬間、私は「あの・・・、もう大丈夫かな?彼は強いから大丈夫だろう」と思いながら、疲れ果てて眠ってしまいました。

数分後に起きてみると、さすがです。彼は見事に目標を達成していました。

彼がやりとげるという確信がありましたからね(笑)映画を体験する道具として考えると、この映画は非常にうまくできています。

主人公の苦難に自分自身を重ねながら観ることができるのも、ディカプリオの情熱的な演技のおかげなんだと思います。
なので、彼のアカデミー主演男優賞の受賞は当然の結果だと思いました。

しかし、それでは「この映画を面白いと感じたか」「もう一度観たいと思ったか」と聞かれるとするならば、私は「・・・スター・ウォーズにしようかな」と思ってしまいますね。

私のようなカジュアルな映画ファンにはおすすめしません。

あっ!背中に加えて首も重傷を負ったグラスは、中盤以降はほとんど動けず、話すこともできません。

しかし、ディカプリオの迫真の演技によって、彼は主人公としての輝きと説得力を持っています。

特に熊との格闘シーンは、長い時間が割かれており、観る人をハラハラさせます。
熊の襲撃が一度終わったと思ったら、再び襲撃が始まります。

この場面では、「もうやめて!グラスの命が尽きてしまうわ!」と叫びたくなるほどの緊迫感があります。

映画『レヴェナント:蘇えりし者』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb
(10点満点)
Filmarks
(5点満点)
Yahoo!映画
(5点満点)
点数6.58.03.83.6
評価サイトの特徴・映画情報/上映中の映画に!
・評論家コラムや、監督やキャストへのインタビュー記事多い
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映画『レヴェナント:蘇えりし者』まとめ

映画『レヴェナント:蘇えりし者』エンタメのまとめ

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