映画『羅生門』あらすじ、動画を視聴する方法と配信サービスを紹介!

2021-03-22

POINT

・黒澤明監督の
『羅生門』は、
芥川龍之介の
短編小説『藪の中』と『羅生門』を脚色化し、映画化した。
・第12回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、第24回アカデミー賞名誉賞(現、国際長編映画賞)を受賞し、日本映画の存在を世界に知らしめた。
・
『羅生門』の
テーマ:
回想も自分に都合よく、そして自分に都合悪いことは語ることはない。人にはそのような人間の暗部がある。プライド、見栄、嘘・・・。現代でも十分に相通ずるところ。多襄丸・侍・妻の三者の言い分が全く違っているところが、面白い。
・
狂ったような京マチ子の演技、
妖艶さは評価されよう。関連作:『雨月物語』(1953)

映画『羅生門』あらすじ

平安時代。土砂降りの雨に煙る羅生門の廃墟で旅法師と杣売りが首を傾げていた。走り込んで来た下人の問いに答えて2人は不思議な話を語り始める。都で名高い盗賊・多襄丸が森の中で武士の夫婦を襲い、夫を殺した。だが検非違使庁での3人の証言は全く言っていいほど異なっていた…。

映画『羅生門』予告動画

映画『羅生門』基本情報

邦題羅生門
原題Rashomon
公開年1950年
上映時間1時間28分
監督黒澤明
キャスト多襄丸・・・三船敏郎
真砂・・・京マチ子
金沢武弘・・・森雅之
杣売・・・志村喬
旅免・・・加東大介
旅法師・・・千秋実
下人・・・上田吉二郎
巫女・・・本間文子
音楽早坂文雄
受賞歴第12回
ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞
第24回アカデミー賞名誉賞
(現、
国際長編映画賞
)
制作西田重雄/大映、
RKO

関連作品

黒澤明監督映画<一覧>

『雨月物語』(1953)

『鬼婆』(1964)

『清作の妻』(1965)

舞台は、日露戦争時代の貧しい農村。
愛する夫・清作を戦争にやるまいと、妻・お兼は恐ろしい行動に出る……。
戦争という状況の中で、愛する夫のために戦う女の凄まじさと、その凄まじさの中にある美しさを描き出す。
出典:Amazon

映画『羅生門』口コミ(見どころ・感想)

映画『羅生門』口コミ(見どころ・感想)

凛として清楚な妻と見えた京マチ子さんの目つきが印象的。
~見どころ~ 芥川龍之介の「藪の中」を原案にした黒澤明監督の作品です。
羅生門で雨宿りをしている時に、現代で言う殺人事件の裁判に出席した証人2人が話しているシーンから始まります。
モノクロ映画ですが、冒頭の雨のシーンは如何にも薄暗い中雨が降る様子がわかり、また事件が起きた明るい日が当たる山道の様子も、まるで日差しが目に突き刺さるように鮮やかに感じられ、印象に残ります。
主に出演する人物は、冒頭の証人2人のほか殺された侍とその妻、殺人容疑者と侍の魂を語る巫女なのですが、特に殺人容疑者役の三船敏郎の粗野で乱暴者をそのまま具現化したような様子や、凛として清楚な妻と見えた京マチ子の恨みを込めた目付きが素晴らしいです。
特に京マチ子の目つきは撮影方法やライティングが特殊なのでしょうか、まるで油を流したかのようなぎらついた目付きは、セリフがないのに目だけが何かを語っているようで、迫力満点でした。~感想~ 殺害された侍が霊を下した巫女の口を通して行われるなど、御伽噺のようなところもありながら描かれる事件は残酷で、ミステリー要素あり心理戦もあり、色々な見方ができる映画だと思います。 
出演している俳優さんは皆さん素晴らしいのですが、なかでも京マチ子さんの一見貞淑そうに見えながら実は胸の内に燃え滾るような情念を抱いているだろうなあ、と感じさせる目付きに圧倒されました。
京さんにそそのかされた三船敏郎さんと京さんの夫役・森雅之さんが刀を手に、それこそ命懸けで争うシーンがありますが、ここも一般的な時代劇とは違い、魅せる殺陣ではなく泥臭いもので、地面を這いつくばり草に足を取られながら戦います。
実際に命のやり取りをする時はこんなふうに刀を振るうんだろうなあと思いました。
生きたい、相手を殺したいという人間の欲求が強く感じられ、乱暴である分恐ろしいと思いました。
あああ
~見どころ~ この映画の見どころの一つは、何といっても白と黒の映像が織りなす圧倒的な迫力です。映画の中の人物や風景が、鬼気迫る感じで視界の中に飛び込んできます。
もちろん、「結局、真相はわからない」といった哲学めいた内容が主たる見どころなのですが、その思考を深めてくれるような白と黒の画面なのです。1950年の作品だから白黒映画だったというよりも、白黒映画でなければこの迫力は出せなかったとさえ思えました。そんなふうに、どこか特別な白黒映画です。この映画を撮ったカメラマンが、「白と黒で、グレーのないような、コントラストの強いものを撮りたい」と監督に提案したというエピソードを後ほど知ったのですが、その意見が受け入れられ、充分に引き出された映像となっています。~感想~ 自分にとって初めての黒澤明監督映画でした。見終わったあとは、「どこに真実があったのだろう?」という不思議な感覚になりました。登場人物全員が本当のことを言っているようにしか思えず、「では、誰が本当のことを言っているの?」となるのです。結局、真相は分からずじまいで、映画の最後では、捨てられていた赤ちゃんをめぐって、悪人と善人がクローズアップされるのですが、「本当にこの善人も善人なのだろうか?」と思えてきて、それもまた真相は分からないという気持ちになりました。映画を見る前は、学生時代に習った芥川龍之介の「羅生門」がテーマだと思っていました。が、実際は「羅生門」の要素は少しだけで、全体的には同じ芥川龍之介の短編小説「藪の中」がモチーフとのことで、次は、小説「藪の中」も読んでみたくなりました。「日常の中でおきる些細な揉め事も、どっちが正しいかなんて決められない」と思えば、苛立つことも少なくなると、何かを悟ったような心持ちになれる映画です。

映画『羅生門』評価は?

評価サイトみんなのシネマ(10点満点)IMDb (10点満点)Filmarks (5点満点)Yahoo!映画 (5点満点)
点数7.298.23.83.91
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※本作品の評価情報は2023年8月27日時点のものです。